こんばんは。続いて、ロシアカップ・ファイナル女子シングルのSPです。
素晴らしい演技はいろいろありましたが、注目はやはり、
トゥクタミシェワvsコストルナヤ。
個人的には、エリザベータ・トゥクタミシェワを応援しています。
滑走が先だったのは、エリザベータ・トゥクタミシェワです。
曲は、ビリー・アイリッシュ ft.Khalid『Lovely』。
美しい‥同じような色のルージュを買おう・・・と、くだらない考えが浮かぶ(笑)
オープニングから、彼女にハートを持っていかれちゃいました。
勝負を左右する冒頭のトリプルアクセルは、オーバーターン。
が、演技にまったく影響なし。
勝負のかかった大一番だというのに、
のびやかで、すべての瞬間に感情がある。
鳥肌が立っちゃいました。
ジャンプの技術が高いから、ファーストが不安定でも、セカンドできっちり3回転を跳ぶのが、彼女のすごいところだと思います。
見つめるミーシン巨匠の目も、愛情にあふれていました。
子どもの頃から教えている、たぶん一番の愛弟子。
77.74でSP3位です。
後攻は、アリョーナ・コストルナヤ。
事前に聞いていたのは、トリプルアクセルが跳べないままということ。
大会に向けて、かなり減量したということ。
そして、SPの曲も変更して、昌磨も滑ったヴィバルディの『四季より冬』にしたこと。
衣装も素敵だし、最初はスピードもあった。
クールビューティなイメージに、『冬』が合っているとも思いました。
でも、代名詞の「別格3A」は、やはり戻っていませんでした。
それだけで「あぁ」と残念な印象になるのは気の毒ですね。
そして、ジャンプの出来栄え点が、ガクンと下がったと思います。
致命的だったのは、コンビネーションジャンプです。
もしかすると、体型の変化にも苦しんでいるのかもしれません。
ステップも要素が少ないなぁと思ったら、レベル2.
演技終了と共に涙がこぼれ、私も苦しい気持ちになりました。
コーチ陣の表情も、こわばっていました。
急遽、プログラムを変更したにしては、健闘していたと思います。
でも、彼女のプライドが許さない内容だったのは明らかです。
SPの順位は6位。
移籍にコロナ感染に体型変化にプログラム変更…
時間が足りなかっただけだと思います。
SPを終えて、トゥクタミシェワとコストルナヤの点差は、7.6。
トゥクタミシェワは、フリーでも守りに入らないと思うので、
コストルナヤが逆転することもあり得ます。
きょうの感じでは、勝負はあったように見えましたが、どうでしょうか。
ちなみに上位2人は、ジュニアのワリエワとウサチョワが占めています。