こんにちは。「居心地のよい環境」とは人それぞれだなぁと、しみじみ思う種子島ぴーです。
アリョーナ・コストルナヤ選手が、正式にエンジェルズ・オブ・プルシェンコを離れ、エテリ組に戻りました。
昨年の7月にエテリの元を離れてから、8カ月。実質的には半年経っていないと思います。
ロシアのインタビューでコストルナヤは、「プルシェンコアカデミーで練習しているとき、モチベーションが十分に上がらなかった。ここにエテリコーチがいてくれれば、うまくいくのに…と思った」と語っています。
映像⇒https://www.youtube.com/watch?v=b68aMX-R6Zo
コストルナヤにとっては、笑顔あふれるなごやかな環境や専用コテージを用意してもらうよりも、
成功してもホメてさえくれない厳しい環境で自分を追い込むほうが、合っていたということなのでしょう。
ロシアカップで6位というみじめな結果に終わったとき、「プライドよりも、エテリコーチに謝りに行かなくては」と思ったそうです。
すぐに受け入れてもらえたわけではなく、話し合いは数日間に及びました。
当初エテリコーチは、許したくはなかったけれど、最愛の娘ダイアナ・デイビス(アイスダンサー)がコストルナヤを擁護し、母親に「セカンドチャンスをあげるべきだ」とお願いしたそうです。
ただし、試用期間として、エテリからいくつかの条件が課せられています。
- 一切の言い訳なしで、休まず日々のトレーニングに参加すること。
- トリプルアクセルを2カ月で復活させ、エテリ組に値する存在であることを示す。
加えて、(3)エテリのアイスショーで、辞める前にグレイヘンガウスが振り付けたプログラムを滑るとのこと。
さすが、エテリ・トゥトベリーゼ!!すばらしい条件だと思います。
まず、条件「1」について。
エテリの元を離れるとき、「コストルナヤから、一緒に練習したくない女の子たちの全リストを受け取った」と、エテリが話していましたよね。
今後は、リンクに誰がいようと、文句を言うことはできないそうです。
条件「2」について。
2カ月でトリプルアクセルが跳べるようにならなければ、コストルナヤはエテリ組を去る事になっています。
彼女は、コロナの後遺症で苦しんでいると聞いていますが、たとえ身体がボロボロになっても、コストルナヤは3Aを跳ぶと思います。間違いなく跳ぶと思います。
同じリンクに、「3Aと4回転を跳ぶのが当たり前」になった後輩たちがいる以上、絶対に負けないと思う。それがコストルナヤです!!
この条件は、コストルナヤのやる気を試すことにもなり、かつてのわがまま(滑りたくない選手リスト)を戒めることにもなります。
さらに、エテリとドュダコフの技量を批判されないための安全策にもなりますよね。
そして、条件「3」。
グレイヘンガウスのプライドまでフォローする細やかさ。グレイヘンガウスが出した条件かもしれないけど(笑)
同時に、「選手に合ったプログラムは、私たちが決めます」ってことでもありますよね。
グレイヘンガウス振り付け済みのビリー・アイリッシュのメドレーを滑る予定だそうです。
熟慮された条件に、エテリのすごさを改めて感じましたよ。
プルシェンココーチも、「クリスタルのような清らかな心で、彼女を送り出します」と語っていました。
たぶん、コストルナヤを見ていて、「このままではダメかも…」と感じていたのだと思います。
そんなわけで、さっそくサンボ70のみなさんと、すいすい滑るコストルナヤの映像が上がってきていました。
みなさんたくましいですね!! 私もたくましく生きたいと思います!!