オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

PIW③冬のパリで踊るケージ・タナカ

さて、プリンスアイスワールドで楽しみにしていたものの一つが、

田中刑事選手の『Je te veux』でした。

 

ジェ・テ・ブなのか、デ・ジャ・ブーなのか分からなくなりがちですが、

「ジュ・トゥ・ヴ(―)」らしいです。

「君がほしい」みたいな意味?

 

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きゃー

 

町田樹氏が自作・自演してきた作品ですが、

あの有名な「パリ市庁舎前のキス」という写真に着想を得て創られたのは、知りませんでした。

 

こちらに写真が掲載されています↓

www.contact-tokyo.com

 

今回、「フィギュアスケートの作品は著作物足りうる」という町田氏の考え、信念、構想に基づいて、ケージ・タナカに作品を“継承”しています。

 

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ポストカード1000円。

 

この『Je te veux』は、指先を使って物語を奏でるシーンが多いので、

美しい指先を持つケージ・タナカに絶対に合う!! 間違いなく合う!! と思っていました。

 

で、期待通りに素敵でしたー。

寒い寒い冬のパリの情景が、私には見えましたよ。

 

コートの襟を立て、美しい指に挟んだシガレット。

帽子からのぞく、はらりと顔にかかった前髪。

色気と上品さが100m四方に漂っていました。

 

見る前は、「ケージ・タナカとワルツを踊っている感覚を味わおう」と思っていたのですが、

実際には、呼吸を止めて、ただ見入るのみ(笑) 微動だに出来ませんでした‥

 

ケージ・タナカは、私の知らないパリジェンヌと踊っているように見えました(笑)

 

まっちーが、「田中さんは、私よりもパリの男性を演じるに適した身体をもっている」とおっしゃっていましたが、

「本当に、演者として恵まれた容姿だなぁ」と思って見ていました。

舞台映えって言うんですかね。

 

帽子、シガレット、スカーフ、コート、トルソーと、

いろいろな小道具を使う作品なので、

 

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はさむ、振る、掛ける、脱ぐ、放る、巻く、抱きしめる‥と、

長く美しい指を惜しみなく使用して演じていました。

 

「継承プロジェクト」と銘打たれているので、緊張しているかと思いましたが、

演じ急ぐこともなく、余裕すら漂っていましたよ。

 

「あ、まっちーが滑っていた作品だ」と明確にわかるのですが、

氷上にまっちーの影は、一切見えませんでした。

 

試合の演技もいいけれど、『ジョジョの奇妙な冒険』や『Pump It』など、

近年、比類なきEXで名をはせているケージ・タナカ。

 

継承プロの一人目に指名され、

高橋大ちゃんの『LUXE(リュクス)』にも出演が決定し、

試合とはまた違う彼のすばらしさが、多くの人に認知・評価されているなぁと思う今日この頃です。

 

そういえば、フィナーレ近くで、ゲスト男性陣がジーンズの短パン姿で登場。

ケージ・タナカの大腿四頭筋ウォッチャーには、ミラクルチャンスだったと思います。

オレンジのテーピングが見えたので、練習のし過ぎか、ちょっと痛めていたのかな?

 

今回のプリンスアイスワールド2021-2022「Brand New Story Ⅱ」は、

1公演1000人以下の観客なのに、大道具、小道具、衣装にもお金がかかっていて、

会場スタッフなどのことも考えると、大赤字だと推察されます。

 

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2年間練られたチームメンバーのハイレベルな演技や、

継承プロジェクト第一弾のことを考えると、

横浜だけで終わってしまうのは、いくら何でももったいない。

早くコロナが沈静化して、例年以上に全国各地で上演してほしいと心から思います。


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