こんばんは。興奮のグランプリ大会アサイン発表から数日経ち、
改めて見えてきたことがあります。
その一つが、「ロシア男子の出場選手選出は、どうなっているのか?」ということ。
たとえば、私が好きなドミトリー・アリエフは、ナショナルチームの正選手には選ばれませんでした。補欠選手です。
男子でナショナルチームに選ばれたのは、この6人。
- マカール・イグナトフ
- ミハイル・コリヤダ
- マーク・コンドラチュク
- アンドレイ・モザリョフ
- アレクサンドル・サマリン
- エフゲニー・セメネンコ
補欠は、以下の3人です。
- ドミトリー・アリエフ
- ピーター・グメンニク
- アルトゥール・ダニエリアン
「アリエフには、オリンピックにつながるチャンスをあげてほしい」。
「グランプリ大会に、一試合だけでも出してあげて!!」と思っていましたが、
中国とフランスの2大会にアサインされておりました。
ありがとう、ロシアスケート連盟さん。
うれしー!! …けど、なんで?
で、ロシア男子のアサインを整理してみました。
正選手は、2大会にエントリーのはずですが、
マカール・イグナトフ/カナダ NHK
ミハイル・コリヤダ/中国 ロシア
アンドレイ・モザリョフ/フランス
アレクサンドル・サマリン/カナダ NHK
エフゲニー・セメネンコ/カナダ ロシア
マーク・コンドラチュク/なし
マーク・コンドラチュクなし?どーいうこと?
ロシア国内選手権の銅メダリスト、チャンネル1カップでは、メドベージェワが号泣するほどの演技を見せたというのに…
スケートやめて、芸術家を本業にするのならわかりますが、少なくともナショナルチームに選んだ選手を出さないのは意味がわかりません。
そして、補欠の中では、アリエフは実績重視(現ヨーロッパ王者)なのか、2枠をゲット
ダニエリアン(現ヨーロッパ銀メダリスト)も二枠ゲット。グメンニクは1枠。
ドミトリー・アリエフ/中国 フランス
ピーター・グメンニク/中国
アルトゥール・ダニエリアン/アメリカ フランス
では、マーク・コンドラチュクの2枠はどこへ行ったのかと思ったら、
あれ~ここに!!
サムソノフ君が、アメリカ、NHKの2大会にアサインしてます。
サムソノフ君の名前は、どっから湧き出てきたの?(言葉は悪いけれど)
昨シーズンはケガで休養していたし、その前のジュニアシーズンは、国際大会で健闘したものの、モザリョフのように“世界ジュニア優勝”というわけではない。
当時でさえ、4回転ジャンプに関しては未知数という感じでした。
調べてみると、ロシアのファンの間でも物議をかもしているようです。
どう考えても、「サムソノフ君がエテリ門下だから、ひいきしているのだろう」と。
(2枠)ダニイル・サムソノフ君(女帝エテリ・トゥトベリーゼ)
(1枠)アンドレイ・モザリョフ(モザリョフにすべてをかけるキリル・ダビデンコ)
(1枠)ピーター・グメンニク(それほど知られていないヴェロニカ・ダイネコ)
(0枠)マーク・コンドラチュク(サマリンでおなじみのスヴェトラーナ・ソコロフスカヤ)
どうしてでしょうね…スヴェトラーナなら、そんなに無力じゃない気がします。
ダビデンコは、怒ってよし!!
参考程度に世界ランキングも見ておきましょう。
- ピーター・グメンニク 22位
- アンドレイ・モザリョフ 26位
- サムソノフ君 79位
- マーク・コンドラチュク85位
サムソノフ君にはなんの罪もないのだが、私もコーチの影響力が大きいと思います。
サムソノフ君を出場させるのならば、ロステレコムの自国開催枠が適当かな、と思います。
それでも、大サービスだと思います。
昨シーズンは誰もサムソノフ君の演技を見ていないし、その前のシーズンは、ケガで途中から休養に入っています。
1.5シーズンのブランクがあるうえに、ジュニアの最後の年に、サムソノフ君よりも明らかに成績上位だったモザリョフを超えるチャンスを与えるのは、妙ですね。
エテリコーチが、サムソノフ君をオリンピックに出そうとしているとしたら、
大激戦のロシア男子に、さらなる大波乱が起こりそう。
コンドラチュクは、ケガなどの事情がないといいのですが…
以上、よくわからないロシア男子のアサインに対する素朴な疑問でした。