こんばんはー。
ロンバルディア杯とロシアのテストスケートがダブルで開催されていますが、
どちらかご覧になりましたか?
ドミトリー・アリエフとミハイル・コリヤダ君好きの私は、
男子のロシアテストスケートを中心に見ました。
ロシアは女子が世界を席捲していますが、
男子もレベルが高く、見ごたえがありました。
昨シーズンは、コリヤダ君が絶好調。同門のセメネンコも大躍進。
ケガから復帰したマーク・コンドラチュクがミラクルボーイに。
アリエフとサマリンが不調でした。
さて、今シーズンはどうでしょうか??
勝手な感想を書いていきたいと思います。
気品&ダイナミックなグメンニク
第一グループの4名。トップバッターは、ペーター・グメンニクでした。
また身長伸びた? 上半身の筋肉もついたような気がします。
バレーボール選手のような体型です。
身長が変化しても、必死にコントロールして、ジャンプが大崩れしないクレバーなところが好きです。
4回転サルコウ、トリプルアクセルをぐぐっと耐え、
コンビネーションのセカンドループも健在。
ダイナミックだけど、大味ではない演技に惹かれます。
青年ぽくなったモザリョフ
昨シーズンのプログラム『Sadness (Part II)』byエニグマを
今季も持ち越したアンドレイ・モザリョフ。
このプログラム、大好きです。
ちょっと身長が伸びて、青年ぽくなった印象。
ジャンプは4回転を2本組みつつ、やや慎重にまとめていましたが、
すばらしいスピンと独特の世界観、
強気に攻めていく眼光がワンダフル!!
私にとっては、演技を見たいと思わせる選手です。
悔し涙のダニエリアン
コロナ前のロシアナショナルで、先輩たちを脅かしていたアルトゥール・ダニエリアン。
ケガで思うように試合に出られない時期を過ごしましたが、
戻ってきました。
曲は『ドン・ファン』。
とてもかっこいいプログラム。
ただし、ジャンプのとき力んでしまって…4回転トゥも4回転サルコウも着氷が…アクセルも1回転に…。
公式練習では、すばらしい出来だったそうなので、残念です。
演技を終えて涙。涙…
ジャンプを終えた後のステップは、心躍るキレキレのものでした。
やっぱりすごいサマリン
昨シーズンは絶不調で世界選手権にも出られず、
トップグループからはずれてしまった印象のあったアレクサンドル・サマリン。
引退を考えたものの、もう一度やることに決めたそうです。
ここが正念場。
これはもう、伝家の宝刀4回転ルッツと3回転トゥのダイナマイトコンビネーションを決めるしかありません。
が、決めた~~!!
思わず立ち上がって、スタオベしちゃいました。
2本目のジャンプは、たぶん4回転の予定が3回転に。
でも、トリプルアクセルもキレキレで、パワーと気合いみなぎる
鳥肌ものの演技でした。
坂本花織選手の衣装と似ているなぁと思ったら、
曲が『マトリックス』でした。
いつか二人で、EXで共演してほしい。
テストスケートは点数がわからないのですが、
ここまでは、サマリンが抜きん出ているように感じました。
コリヤダ君の新SP初見
コリヤダ君の新SPは、『Caruso by Lucio Dalla』。
歌唱は パヴァロッティ巨匠です。
あれ? コリヤダ君のSPの曲、そうでしたっけ?
クラシックのピアノ曲だったような気がしたんだけど…。
←違った!!『くるみわり人形』でしたよね!!前に記事にしてました😅
衣装が、ゴージャスでした。
コリヤダ君の細いウエストを強調するデザインに、
牧師さんとヤグディンの『仮面の男』をミックスしたような雰囲気。
昨シーズンは、緊張してもジャンプを失敗しなかったコリヤダ君。
今シーズンはどうなのか気になります。
冒頭の4回転サルコウは転倒。(ヤバい!!)
でも、4T+2Tのコンビネーションはキメて、3Aは高っかーーーい!!
相変わらず動きは美しく、『ホワイト・クロウ』の面影がありました。
振り付けが、アヴェルブフですしね。
コリオに入っていたバレエジャンプが美・美・美!!
振り付けしたばかりだそうで、急遽、プログラムを変更したのかな?
だけど、ド素人が言わせていただくと、なんかパバロッティじゃないんだよなぁ、コリヤダ君に合うのは。
同じ曲を、もっと柔らかく、ボチェッリあたりが歌っているものはないでしょうか。
試合後のインタで笑ってるのが、キュンキュンでした。
自信みなぎるセメネンコ
ミーシン巨匠の下で、昨年大躍進したエフゲニー・セメネンコ。
一発屋になるかと思いましたが、
世界選手権の大舞台でもノーミスの演技をして高評価に。
新SPは、ナディム・ノウマーンの『 What Is It About Her? 』。
いやー、すごいです。今日一番のグレイトな演技でした。
4T+3T、4Sを盤石に決めて、トリプルアクセルも美し~い。
ステップもスキルア~ップ!!
昨シーズンは、“華”がなかったのですが、
自信に満ちて、オーラも出てきました。
コリヤダ君と一緒に練習しているせいか、
一つ一つの動作も美しくなりましたよね。
粛々としたイグナトフ
マカール・イグナトフの新SPは、『IRON SKY 』by paolo nutini。
いかにもルカヴィツィン一家といった感じの選曲です。
ほぼノーミスでジャンプ、スピンを粛々と実施していくイグナトフ。
音楽に対してイグナトフが美しすぎる気もするが、大きなお世話であろう。
ひっかかるものはないが、立ち姿が美しいイグナトフであった。
衣装は、一瞬、昌磨のグレスピを思い出させました。
独自路線のコンドラチュク
昨シーズン、チャンネル1トロフィーの演技で、みんなをびっくりさせたマーク・コンドラチュク。
新SPは、『マグニフィセント・センチュリー』のサントラより。
エジプト風の衣装だったので、『クレオパトラ』かと思ったら違った(笑)
トルコのテレビドラマの曲みたいです。
ジャンプは4回転トゥとサルコウのコンビネーションの2本。
3Aもノープロブレム。
粗削りなので、PCSは不明ですが、ジャンプが手堅いコンドラチュク。
なにより、アーテイストだけに個性的で、こういう選手がいると俄然面白くなってきます。
どーなのアリエフ?
そして、緊張のドミトリー・アリエフ!!
目の覚めるようなブルーの衣装で演じますは、『Piligrims on a long journey』。
知らない曲だ…
最近は、暗く陰鬱なルカヴィツィン一家風の曲が多かったアリエフ。
やはり物悲しいが、きれいめメロディーのインストゥルメンタルをセレクト。
動きが、従来のやわらかく大きなものに戻ったように感じました。
そして、スピードが復活!!
しかし、冒頭のコンビネーションは、4Lzが3回転に…
単独の4Tはキメて、ほっ。
トリプルアクセルは、途中で回転が止まってトゥをついてしまったように見えました。
本人も納得の出来ではなかったですね。
スピードが復活していたので、フリーで“さすが”の演技をしてくれることを祈っています。
アリエフは、来たるネーベルホルン杯で、ロシア男子のオリンピック3枠目を確定させる使命を負っています。
といっても、ロシアはネーベルホルンの補欠に、グメンニク、サマリン、イグナトフ、コンドラチュク、ダニエリアン、モザリョフの6名をエントリー。
もしも、アリエフの調子が悪かったり、アリエフよりも明らかに抜きんでている選手がいれば、チェンジさせることになると思います。
私の緊張は、まだまだ続くのであった。