こんばんは。金曜深夜ですが、これだけは書いて寝たい!!です。
緊張のネーベルホルントロフィー男子シングルが終了しました。
オリンピック出場枠を賭けて、文字通り熱い戦いが繰り広げられました。
リンクサイドの拍手も心がこもっていて、とてもいい大会だなぁ…と。
素晴らしい演技はたくさんあったのですが、
最後の最後、米国のヴィンセント・ジョウの
スーパー、スーパー、スーパーーーーーーパフォーマンスを見て、
ほかの記憶が消し去られてしまいました。
『臥虎蔵龍: Crouching Tiger, Hidden Dragon』。
ヴィンスの代表作であり、今夜の演技は、生涯ベストパフォーマンスになる可能性があるのではないでしょうか。
胡弓の弦のようにしなり、打楽器の音のように気迫に満ちて力強く、
自在に身体を操るヴィンセント・ジョウに、圧倒されました。
見終わって、言葉もないです。
すばらしい、すばらしい、すばらしい演技。ゾーンに入ってます。
YouTubeに上がったら、ぜひぜひ見てほしいです。
そして、演技後に、ヴィンスがこんなに感情を爆発させたのは初めて見ました。
腕を大きく振りかぶり、雄叫びをあげ、ガッツポーズをし、手をたたき、天を見上げ、投げキッスをし、観客席に手を合わせる…。
冷静に採点表を見ると、いつものように回転不足やアンダーローテを取られているようですが、そこはスルーしていただければと思います。
それから、アダム・シャオ・ヒム・ファの演技も、魅了されました。
演技の吸引力が上がって、見ていてわくわくしました。
ブノワ・リショーさん振り付けで、衣装や音楽もアダムに合っています。
ステップも面白かったです。
化けてきたと思います。
そして、SP5位発進で、恐ロシアに帰国できないんじゃないかと、ひやひやさせてくれたマーク・コンドラチュク。フリーでは、2位でした。
しかし、何が何だかわからないような、ざっくりと雑味のある演技😅
緊張して硬くなっている風をまったく感じさせず、パワーで押す感じですね。
ほかのロシア男子にはいないタイプなので、彼をこの超緊張大会に派遣したのは正解だったと思います。
私は、アダム・シャオ・ヒム・ファのほうがよかったと思いましたが、
フリーのわずかな点差は、『ジーザス・クライスト・スーパースター』の独特の衣装が生み出した「曲の解釈」だと思います(テキトー)。
でも、演技が終わって、「命が助かった。これで国に帰れます」といった様子のコンドラチュクを見て、
彼が負わされた責任の大きさを改めて感じ、心の底からよかったと思ったのでした😭
心臓によくなかったのは、SP3位のブレンダン・ケリー(オーストラリア)。
ジャンプのタイミングがつかめなくなってしまったか?! と冷や冷やしました。
そして、ポール・フェンツ(ドイツ)も、ジャンプが噛み合わなくなってしまって…どうしよう…枠は取れないのかなぁ…取れないよ…
順位は、このようになっております。
1位ヴィンセント・ジョウ(米国)
2位アダム・シャオ・ヒム・ファ(フランス)
3位マーク・コンドラチュク(ロシア)
4位ガブリエル・フランジパーニ(イタリア)対象外
5位シヨン・リー(韓国)
6位ウラジミール・リトヴィンツェフ(アゼルバイジャン)
7位ブレンダン・ケリー(オーストラリア)
8位ロマン・サドフスキー(カナダ)
------これより上、オリンピック枠ゲット
9位ブラク・デミルボア(トルコ)
10位バサル・オクタル(トルコ)
11位スラビク・ハイラペティアン(アルメニア)
12位ペーター・ジェームス・ハラム(イギリス)
13位ポール・フェンツ(ドイツ)
14位マウリツィオ・ザンドロン(オーストリア)
オリンピックチケットは7枚。
フランジパーニ選手は、枠取り狙い対象外なので、
8位のロマン君までがチケットを手にするのだと思います。
カナダは、予想外に危なかったですよね。
そういったわけで、今後も4年に一度開かれるであろう、
超緊張の大会、男子の部が終了しました。
おやすみなさい!!