オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

エレガントで上質、昌磨の『オーボエ』

こんばんは。いったん休憩してから、

昌磨の演技をもう一度、堪能し直した種子島ぴーです。

 

f:id:tanegashimapi:20211024001613j:plain

 

リアルタイムでの観戦は緊張が先に立ち、

じっくり味わう余裕がありませんでした。

 

NBC解説のジョニー・ウィアーが、

「フリップのミス以外は、オリンピックレベルの上質な演技だった」と言っていますが、⇒Shoma UNO 宇野昌磨 Skate America 2021 Short Program - YouTube

 

今日の昌磨は、ゴージャスでエレガントで落ち着いて威厳があって、

『オーボエ協奏曲』の音楽そのものでした。

 

f:id:tanegashimapi:20211023150234j:plain

 

冒頭のフリップが開いてしまった後も、

演技には何の影響もありませんでしたよね。

 

顔色ひとつ変えず、私の気持ちを音楽の中につなぎ止めたまま、

次の動作に移っていきました。

 

 

f:id:tanegashimapi:20211023150520j:plain

その動作一つ一つが、指先まで意味を持ち、

無駄な動きは何一つなかったと思います。

何回か見返しましたが、ありませんでした。

 

4T+3Tを着氷してからフライングキャメルに入るまでの間も、

エッヂがピタッと氷に吸い付いて、

滑りがちゃんとバロック調になっている。

こんな風に滑りわけられる人が、いるだろうか。

 

先ほども書きましたが、3Aを着氷後も、

『オーボエ協奏曲』の世界に留まったまま、すーっと流れていくんです。

 

f:id:tanegashimapi:20211023150231j:plain

 

ステップは、明確な足元にストレッチの効いた上半身。

音の速さとシンクロするスピン。

改めて見ると、すごい演技だったと思います。

 

f:id:tanegashimapi:20211023150229j:plain

ナイスパフォーマンス!!

国際試合では初披露だと思うので、観客の反応が気になりましたが、

演技中はしーんと見入って、終わった瞬間に大歓声。

ジャッジの評価もおおむね良好です。

Interpretation of the Musicは、もう少し上乗せしてほしいところですが。

 

そういえば、昌磨がインタビューで、

「ステペンは、プログラムを何にするかという点においては、エゴを通す人ではなく、誰が作ったプロであるかは関係なく、いいものはいいという人。賢二先生のコリオのファンでもある」というような内容を答えていました。

 

ごめんよ、ステペン🙏

ということで、公平な目で見て、新SPを判定すると思われます。

 

そして、オリンピッククラスの演技には、これまた上質でエレガントなマシューさんの衣装。

しつこいですが、昌磨史上、一番好きな衣装です。

 

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Danielle Earl(@danielleearlphotography)がシェアした投稿

 

以前のプロで一度だけ着て終わったので、

首元がマオカラーみたいになっているのが、

動きにくいのかと思いましたが、そういうわけではなかったのかな。

 

この衣装によって、クラシック音楽だけどモダンで洗練された印象に。

きっと、このプログラムとの出会いを、衣装が待っていたのでしょう。

 

ジャッキー・ウォンさんのSPトップ3記者会見レポートより

Uno: The 4F - I made a mistake. The 4T combo, it was probably the first time in 2-3yrs I landed it cleanly. There are going to be new challenges for me to address after this competition

(意訳)

4回転フリップではミスをしましたが、4回転トゥのコンボは、たぶん2、3年ぶりにクリアに跳ぶことができました。この大会が終わったら、取り組むべき新しい課題があります。

 

緊張していたかどうかは、わかりません。いつもは、4回転フリップを失敗したら、4回転トゥのコンボを2Tにして、プログラムを安全に終わらせようとします。でも、今回は、4T+3Tを跳ぶことに、ものすごく集中していました。

 

プログラムの難易度を落としたとしても、ノーミスでは滑れなかった。だとすれば、上に追いつけるように、ただできることに全力を尽くすべきだと思いました。

 

フリーは、昌磨がどう戦うかが、本当に楽しみです。

順位や点数は、あまり頭にないのですが、

もう1度世界のトップで戦える存在になりたいって、心の中で強く火がともっている感じです。(日刊スポーツより)

と本人が語る今、目に見える結果がついてくるといいなぁと思います。


にほんブログ村