こんばんは。いったん休憩してから、
昌磨の演技をもう一度、堪能し直した種子島ぴーです。
リアルタイムでの観戦は緊張が先に立ち、
じっくり味わう余裕がありませんでした。
NBC解説のジョニー・ウィアーが、
「フリップのミス以外は、オリンピックレベルの上質な演技だった」と言っていますが、⇒Shoma UNO 宇野昌磨 Skate America 2021 Short Program - YouTube
今日の昌磨は、ゴージャスでエレガントで落ち着いて威厳があって、
『オーボエ協奏曲』の音楽そのものでした。
冒頭のフリップが開いてしまった後も、
演技には何の影響もありませんでしたよね。
顔色ひとつ変えず、私の気持ちを音楽の中につなぎ止めたまま、
次の動作に移っていきました。
その動作一つ一つが、指先まで意味を持ち、
無駄な動きは何一つなかったと思います。
何回か見返しましたが、ありませんでした。
4T+3Tを着氷してからフライングキャメルに入るまでの間も、
エッヂがピタッと氷に吸い付いて、
滑りがちゃんとバロック調になっている。
こんな風に滑りわけられる人が、いるだろうか。
先ほども書きましたが、3Aを着氷後も、
『オーボエ協奏曲』の世界に留まったまま、すーっと流れていくんです。
ステップは、明確な足元にストレッチの効いた上半身。
音の速さとシンクロするスピン。
改めて見ると、すごい演技だったと思います。
国際試合では初披露だと思うので、観客の反応が気になりましたが、
演技中はしーんと見入って、終わった瞬間に大歓声。
ジャッジの評価もおおむね良好です。
Interpretation of the Musicは、もう少し上乗せしてほしいところですが。
そういえば、昌磨がインタビューで、
「ステペンは、プログラムを何にするかという点においては、エゴを通す人ではなく、誰が作ったプロであるかは関係なく、いいものはいいという人。賢二先生のコリオのファンでもある」というような内容を答えていました。
ごめんよ、ステペン🙏
ということで、公平な目で見て、新SPを判定すると思われます。
そして、オリンピッククラスの演技には、これまた上質でエレガントなマシューさんの衣装。
しつこいですが、昌磨史上、一番好きな衣装です。
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以前のプロで一度だけ着て終わったので、
首元がマオカラーみたいになっているのが、
動きにくいのかと思いましたが、そういうわけではなかったのかな。
この衣装によって、クラシック音楽だけどモダンで洗練された印象に。
きっと、このプログラムとの出会いを、衣装が待っていたのでしょう。
ジャッキー・ウォンさんのSPトップ3記者会見レポートより
This thread: Men’s SP press conference at #SkateAmerica pic.twitter.com/XBs5cMkObQ
— Jackie Wong (@rockerskating) October 23, 2021
Uno: The 4F - I made a mistake. The 4T combo, it was probably the first time in 2-3yrs I landed it cleanly. There are going to be new challenges for me to address after this competition
Uno: I don't know if I was nervous. Usually after a mistake on the 4F, I usually do the 4T2T and be relieved that I'm done with the program. But this time, I really focused on doing the next element (4T3T) #SkateAmerica
— Jackie Wong (@rockerskating) October 23, 2021
Uno: Even when I had "easier" programs, I couldn't skate cleanly. So if that's the case, then I thought I should just go all out so I can keep up even if I make mistakes#SkateAmerica
— Jackie Wong (@rockerskating) October 23, 2021
(意訳)
4回転フリップではミスをしましたが、4回転トゥのコンボは、たぶん2、3年ぶりにクリアに跳ぶことができました。この大会が終わったら、取り組むべき新しい課題があります。
緊張していたかどうかは、わかりません。いつもは、4回転フリップを失敗したら、4回転トゥのコンボを2Tにして、プログラムを安全に終わらせようとします。でも、今回は、4T+3Tを跳ぶことに、ものすごく集中していました。
プログラムの難易度を落としたとしても、ノーミスでは滑れなかった。だとすれば、上に追いつけるように、ただできることに全力を尽くすべきだと思いました。
フリーは、昌磨がどう戦うかが、本当に楽しみです。
順位や点数は、あまり頭にないのですが、
もう1度世界のトップで戦える存在になりたいって、心の中で強く火がともっている感じです。(日刊スポーツより)
と本人が語る今、目に見える結果がついてくるといいなぁと思います。