こんにちは。イタリア杯男子を見終わって、爆睡していた種子島ぴーです。
起きたら、ブログにすごい数のアクセスがあり、
結果が知りたいというよりも、放送が見られない地域の人は、どんな感じの試合だったか知りたいのかな?と思いました。
よって、フリーの試合展開について、
私の感じたままに一コメで綴っていきたいと思います。
第一グループ
まず、前日のSPで不調だったドイツのポール・フェンツが、棄権となりました。
怪我や体調不良など、メディカル・リーズンとのことで、11人での戦いに。
ポール・フェンツ、大丈夫だといいですが・・・
第一滑走は、SPでジャンプが跳べなくなってしまったイタリアのフランジパーニ。
6分間練習でも転倒が見られましたが、地元の大・大・大声援を受けて、冒頭の4回転サルコウに成功。そのほかのジャンプは、ほとんどが踏ん張り系でしたが、キスクラではとても饒舌にコーチと話していました。収穫があった様子でよかった。
続いて、ロシアのドミトリー・アリエフ。
「4回転ルッツを何とか成功してほしい」と願いましたが、転倒。
公表しないけど、何か事情があるようです。苦しそう。
頑張れと言っていいのかどうかわからない。彼にしあわせが訪れることを祈るのみ。
そこへ、上り調子のロシア、ペーター・グメンニクが登場。
4回転サルコウとトゥループを決めて、アリエフを上回り暫定1位に。
長身でコンビネーションのセカンドにループを跳ぶ選手ですが、
4S+2T+2Loは、わくわくしました。
それにしても、2年ほどで身長が2倍になっている気がする・・・
そこへ、負けじと中国の新星ユドン・チェンが登場。
今日も4回転を決めるかと思いましたが、2本とも決まらず。アクセルも2回転に。
なんと4回転倒があり、ステップでもバランスを崩す。
動揺があったのか、全体的な所作が雑になってしまいました。
鍵山優真がぶっちぎる!!
ここで早くも日本の鍵山優真登場!!
本来なら、この位置にはいない選手です。
スタート地点で、胸に手をあて大きく息をしてから演技へ。
冒頭の4Sは、フリーレッグが曲がりながらも成功。
4Loは回避して、3Lz成功。4T+3T成功。
速い。スピードが速い。いける!!
このあたりから落ち着いてきました(私が)。
後半は4Tから。『グラディエーター』の曲も盛り上がってきたところで、3F+3Lo。
セカンドループで攻める攻める!! 会場も熱狂。
アクセル決まって、小さくガッツポーズ。
笑顔も出て、自慢のひざを生かしたステップへ。
ノーミスです。鳥肌立ちました!!
と思ったら、フィニッシュでグラッとしてヒヤッ(笑)
やったー!!
全世界のみなさん、これが鍵山優真です。
技術点は108.71。総合278.02で、ぶっちぎりのトップへ。パパも大喜び。
第二グループにものすごいプレッシャーをかけました。
友野くん参上
ユーマ・ガキヤマが第二グループにかけたプレッシャーを、まず受け止めるのは、友野一希!!
曲は、(たぶん)彼のために作曲された『ラ・ラ・ランド』。
おぉー、いきなり4T+3Tを完璧に決めて、GOE2.71。
4回転サルコウも決めて、GOE2.49。
4Tも完璧に決めて、GOE2.71。
どーしたの、友野君?! というくらい完璧。
テクニカルボードの数字を見て、眠気が吹き飛びました。
しかし、後半に入ると、フライング・シット・スピンが途中で止まってしまい、ノーカウントに。
動揺したのか、次のアクセルでハンド。その次のアクセルはパンク。
さらに次のアクセルは成功しましたが、コンビネーションにならずリピートに。
とはいえ、ステップはいつものように独壇場。今日は特に、スピードもすごかったと思います。フリー161.20。総合245.11で暫定2位。
キスクラで、「あー、もう~もう一回やり直しや」と言っていました。
演技前半は保存版だと思います👍
続いては、デニス・ヴァシリエフス選手。
フリーは4回転をいれるせいか、かなり緊張した面持ち。
心臓に手を当てていました。
プロコフィエフの『ロミオとジュリエット』ですが、
とても難しい曲だと感じました。
(よくある『ロミオとジュリエット』ではありません)
緊張の冒頭の4回転サルコウは…転倒。続くアクセルでも転倒。
でも、そのあとは、忍耐強い滑りを見せ、ランビ伯爵も大拍手していました。
優勝を狙うコリヤダ君
そこへ、挽回を狙うコリヤダ君の『シンドラー』。
いつも気になる、こちらのポーズ。「あと少し、すこーしね!!」って感じか。
4回転は3本。4T+3Tは、美しいコリヤダ軸で魅せます。
ジャンプでところどころ、着氷に乱れがあったものの、コリオ面では、一糸の乱れもありません。
ただ、今回発見したのは、これだけ乱れのないポージングをする選手なので、衣装がスーツだと、堅苦しさを感じる気がしました。
『ホワイト・クロウ』のときのような、ルーズ目の衣装のほうが、かっちりしたポージングが生きると思いました。
SPで優真くんを12点ほど離しているので、順位がどうなるかなーと思いましたが、
181.25で、ユーマ・カギヤマに続く暫定2位に。
ここで、韓国のジュンワン登場。SPのままの好調さなら、メダルは確実です。
曲は、昌磨を思い出す『誰も寝てはならぬ』。
しかし、最初の4回転サルコウで大きく転倒。次が2回転に。
フリップのコンビネーションのセカンドが1回転になったり、
何かがかみ合わない展開になっていきました。
そうなると、ジュンワンの場合は回転不足を取られがち。
やっぱり、いろいろ取られて、この時点で総合4位に沈んでしまいました。
そして、開催国イタリアのグラッスルが登場。
執念の演技で観客の熱狂を誘います。
会心の出来です。プレッシャーを力に変えられる人はすごいなぁ。
しかし、私は、テクニカルボードをにらんでドキドキ。
鍵山優真とのSPの差は何点あったっけ?
もしや・・・しかし、点数がなかなか出ません。
たぶん、ジャンプをチェックされていると思う。ダニエル・グラッスルは、回転を確認するのが難しい選手だと思います。
会場の手拍子が、審判にプレッシャーをかけます。
が、無常にも、予想より低い173.33でフリー3位。総合でも3位。
まだ鍵山優真が1位をキープしています!!
ボーヤン優勝できるか?
最終滑走は、SP1位のボーヤン・ジン!!
アジアン・オープンでは未完成だった『祈りと踊り』+『ボレロ』はどうでしょうか。
武器である4回転ルッツ、ふんばった!!
なんか、指先がとてもきれいになっているボーヤン。
北京に向けてテコ入れしたのか、見違えるような動きに!!
4Tはハンド。3Aでも転倒。頑張れボーヤン!!
会場からも応援の手拍子が起こります。
しかし、3連続ジャンプの最後も、つまづいたような着氷に。
曲が『ボレロ』になって、後半へ。
4Tで大きく転倒して単独になり、リピートに。
3Aも大きく転倒。脚に疲れが出てきたか?! 頑張れ、頑張れ!!
手拍子が起こるものの、スピンもステップも体が動かない様子。
体調に問題抱えての『ボレロ』は大変です。
フリーは144.38で9位。総合でも7位になってしまいました。
ということで、優勝は、爆エンジンで巻き返した鍵山優真です!!
鍵山選手、おめでとうございます!!
金メダルは、鍵山優真。
銀メダルは、ミハイル・コリヤダ君。
銅メダルは、ダニエル・グラッスル。
次は、NHK杯です。昌磨、優真くんの演技、見てたと思う!!