こんにちは。今日からGPロステレコム杯がスタートします。
一部地域をのぞいて、地上波放送もあるみたいですね。
11月27日(土) 午後1時30分 男女SP
11月28日(日) 午前10時 男女フリー
(どの程度、放送されるかわかりません)
リアルタイムで見たい方は、テレ朝の配信で1,200円で見られます。(ショート、フリー、エキシ、特典映像込み)
https://www.tv-asahi.co.jp/douga_mv/figure-gp2021-russia/index.html
私は、試合展開が大好物なので、自分用に見どころを再確認してみました。
女子シングルは…怖い
女子のシングル部門は、エグすぎるくらいエグイ面々がエントリーしていますが、
日本からは松生理乃選手が、ただ一人参戦します。
日本から、たくさんのエールを送らなければなりますまい!!
どのようにエグイかと申しますと、まず、本人が棄権でもしない限り倒すことは不可能な、ロシアのカミラ・ワリエワ選手。
同じくエテリ組から、ワリエワに気持ちだけは負けていないマイヤ・フロミフ。
最低でも「銀」。オリンピック、狙ってます。
そこに、4回転の牙城を崩すべく挑むエリザベータ・トゥクタミシェワと、
ワイルドかつ安定性抜群のベルギー レオナ・ヘンドリクスが投入されています。
これだけでも大迫力なのに、
アゼルバイジャン代表だけど実はロシア出身でプルシェンコに師事するエカテリーナ・リャボワと、
ポーランド代表だけど実はロシア出身でオーサーに師事するエカテリーナ・クラコワと、
ベラルーシ代表だけど実はロシア出身でサンボ70で練習しているビクトリア・サフォノワも参戦。
そこに、松生選手やマライア・ベル選手が挑みます。がんばれ~
全員にチャンスがある男子
女子に比べて男子シングル出場選手は、ぐっと穏やかな顔ぶれになっております。
まず、南半球の国オーストラリアの絶対エース ブレンダン・ケリー。
羽生選手が抜けた後に招待された(と思います)。
ネーベルホルン杯で3度目のオリンピック出場枠もゲット!!
北京に向けて、大舞台で力を試す機会到来です。
ロマン・サドフスキーは、カナダ男子の中で、オリンピック出場権を争う一人。
二枠に対して、メッシングさん、ナム君、ロマン君の3人が競っていますが、今のところ、全員あまりよい結果を残せておらず、勝敗の行方は不透明。
特に、ナム君とロマン君は、結果を出したほうが勝ちな流れだと思います。なんとしても、なんとしても、なんとしても結果を出さねばならぬ局面です。
チェコからは、たぶん今シーズン、北京オリンピックの後に引退するであろうミハル・ブジェジナ。
かつては“欧州のおしゃれ番長”だったのに、ネイサンに影響されたのか、シンプルお手頃価格の衣装になってしまったのが残念。
最後は、アシュリー・ワグナーの紹介で、リサ・マッキノンのゴージャス衣装を着てほしい。
それはさておき、とにかく4回転サルコウを決めて、かっこいい兄貴の残像を目に焼き付けさせてほしい!!
ジョージアからは、エテリ組のメンズチーム代表モリス・クヴィテラシビリ。そろそろ、仕上げてくる予感。
しかし、入賞しなくても、エキシには呼ばれると思う。
そして、米国のマキシム・ナウモフ選手が抜けた後に、同じくジョージアのニカ・エガーゼ選手がIN!!
2020ジュニア世界選手権18位の彼がなぜ?
だって、コーチがエテリ・トゥトベリーゼだもの。だって、ジャンプ指導がデュダコフだもの。だって、振付がグレイヘンガウスだもの。
…というのは邪推で、先日のオーストリア・カップで優勝したのも一因だと思います。
SPは、ベンジャミン・クレメンタインの『I Won't Complain』。ネイサンの『ネメシス』を思わせるジャンプが入ってますので、ご注目ください。
イタリアからは、グラッスルからイタリアトップの座を奪還したいマッテオ・リッツォ。
一時は、ロレンツォ・マグリコーチの下に、グラッスル、フランジパニー、リッツォのイタリア三人衆が集結していましたが、
マッテオ君はいつのまにか、元のコーチのところへ戻っています。やはり、マグリのナンバーワンは、グラッスルだから仕方がない。
そして、ジャパ~ンからは、唯一無二の男ケージ・タナカと
ロシアの白夜を明るく照らす友野一希が参戦!!
どちらも、表彰台の可能性は十分にあります。二人とも、魅せられるタイプのスケーターなので、ロステレコムを盛り上げることは間違いありません。
ただ、ただ、ただ!! 2人とも、4回転ジャンプの成功に演技全体のムードが影響しやすいので、スクリーンの前で祈るしかない。
今夜のSPジャンプ構成は、
ケージ4S、3F+3T、3A
一希4T+3T、4S、3Aとなっております。
ケージ・タナカ推しの私としては、コリオ、音楽、衣装すべてにおいて完璧な『シン・エヴァンゲリオン』を、ノーミスで見るのが願いです。
そして、ホスト国ロシアからは、まず、ロシアナンバーワンに返り咲いたミハイル・コリヤダ君。
「PCSも存分に出しますので、ジャンプの失敗はないようにしていただきたい…」というのが、ロシアスケート連盟の本音でしょう。
私はファンなので、もちろん優勝してファイナルに来てほしい。
しかし、コリヤダ君を上回ってしまうかもしれないのが、同門のエフゲニー・セメネンコ。
ジャンプの安定性では、コリヤダ君より上かも。コリヤダ君の影響で、表現力も“華”も出てきました。コリヤダ&セメネンコが、北京オリンピック代表の最有力候補となっております。
さらに、もうひとり、強心臓のマーク・コンドラチュク。
弱心臓の諸先輩方に代わって、ネーベルホルン杯で見事、オリンピック3枠目を確保しました。チャンネル1大会でも、神演技でチームを勝利に導きました。
しかし、おそらく、彼は北京には行かせてもらえません。納得いかないけれど、そういう宿命です。
ジャンプは失敗しないですが、演技が粗削り節なので、PCSで下げられると思います。
そして、米国からただ一人。危険を冒してロシアに乗り込むのは。カムデン・プルキネン。
今シーズンは、調子がよくないです。NHK杯でも最下位に終わってしまいました。ロシアで、彼のハッピーオーラが復活することを願っています。
以上12名のエントリーです。
書いているうちに、楽しみになってきました。
ロステレコム杯に興味がなかった方も、このようなテキトーな情報に基づいて、選手の置かれた状況や各国の思惑に思いをはせなると、俄然興味がわいてきませんか?
では、ご一緒に、ロステレコム杯をエンジョイしましょう。
もうまもなく開幕です!!