こんばんは。
私の好きなロシアのエース、ミハイル・コリヤダが、
フリーを『シンドラーのリスト』から昨シーズンの『ホワイト・クロウ』に戻すことがわかりました。
ロシアの複数のメディアで報道されています。
『ホワイト・クロウ』は、間違いなくミハイル・コリヤダの代表作であり、振付師としてのアヴェルブフの代表作。
息を飲むような繊細さと美しさ、彼にしか表現できない世界に、スケート界&ファンから、絶賛の嵐でした。
誰もが、「オリンピックシーズンに持ち越すべきだ」と言いましたが、ミーシン巨匠は否定的。
コリヤダ君本人も、「ずっと同じ曲を滑っていると飽きてしまう」と話していました。
また、「ミーシン巨匠は、同じ曲を2シーズン滑るのをよしとしない」とも。
ファン投票で、『ホワイト・クロウ』に持ち越すべきという意見がダントツで多かったときも、持ち越すことはしませんでした。
私は、『シンドラーのリスト』も素敵だと思いましたが、ジェイソン・ブラウン選手の代表作の一つでもあること。
そして、「一人ひとり違った曲の世界観がある」とコリヤダ君は話していましたが、
ビジネスマンでもあるシンドラーの心情にスポットを当てたコリヤダ版は、一般的に理解が難しいかなと感じていました。
ジェイソン版のほうが、感情移入しやすいというか・・・
三つ揃えのような衣装の堅苦しさで、彼の演技が内向きになってしまっているような印象を、最近は持っていました。
今回、満を持して『ホワイト・クロウ』に戻るわけですが、ミーシン巨匠は、「シンドラーをやって、その後でホワイト・クロウに戻ることに意味がある」と語っているようです。
いい作品だからといって『ホワイト・クロウ』を滑り続けていたら、疲弊したヨレヨレの『ホワイト・クロウ』になってしまう。
『シンドラー』に打ち込んだ後でプログラムを戻すことで、新鮮でより素晴らしい『ホワイト・クロウ』になる。ということでしょうか。
さすが、ミーシン巨匠。
そして、一度手放してから戻すことで、「あの名作ホワイト・クロウね!!」ってことで、当然、今よりPCSも高くなる。
コリヤダ君も新鮮な気持ちで『ホワイト・クロウ』に向き合える。
あっぱれ、ミーシン巨匠。やはりすごい人だ。