全日本選手権の申し子のような宇野昌磨選手。
今年で11年連続、11回目の出場になるらしい。
数えたことはなかった。
きっと、本人も数えていない。
「僕にとって全日本は特別な場所」と言って、
一年一年、大切に大会と向き合ってきた昌磨。
ファンにとっても昌磨にとっても、
一年として同じ戦いはなく、同じ記憶もないけれど、
日本フィギュアの「聖夜の戦い」に、
瞳をらんらんと輝かせた宇野昌磨がいるというギフトを、
私は、当たり前のように受け取ってきた。
考えてみれば、これは偉業。
宇野昌磨のファンほど恵まれたファンはいない。
11年間ずっと、コンディションを整え続けて皆勤賞。
昨年までに7回連続で表彰台にあがっている。
メダルの色は、金と銀のみ。
4年連続で表彰台の真ん中にも立った。
うれしい年も涙の年も悔しい年も大喜びの年もあったけれど、
何があっても、誰に何を言われても、ファンの気持ちがブレないのは、
昌磨のスケートに対する誠実さがあったからだと思う。
たとえ、スケートを止めようかと思ったときでさえ、
彼はスケートに対して誠実であったし、
ファンや周りの人たちに対しても、誠実だった。
12月の女神さまは、この月に生まれて、
氷にことのほか敬意を払う若者を、
愛し見守ってくれていると確信する。
去年とも一昨年とも違う状況の、
宇野昌磨の全日本選手権。
結果は予想できないけれど、
彼が力の限り戦うだろうことだけは、わかっている。
24歳のお誕生日、おめでとう!!
ありったけのしあわせが、あなたに訪れますように。