オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

ステペン先生崩壊。欧州フィギュア男子新王者誕生

こんばんは。本日2本目の記事は、見どころだらけだった欧州選手権男子フリーのお話です。

 

長らく欧州の顔だったミハル・ブジェジナの会心の演技『サマー69』が見られてハッピーだったりしたのですが、

お時間もありませんので、ケヴィン・エイモズが171.82のSBでトップに立って迎えた最終グループから(激しく割愛🙏)。

 

第一滑走は、デニス・ヴァシリエフス。

プロコフィエフの『ロミオとジュリエット』です。

 

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これはも~う、完全保存版です。

なんというか、心の奥に深く根を張るような、忘れられない演技になりました。

 

唯一の懸案事項だった冒頭の4回転サルコウは、あまりに軽々、あまりに堂々と跳んで着氷したので、3回転かと思いました。

あとはもう、すべてのジャンプを堂々とすごい高さと飛距離で決めていくのですが、

 

ジャンプにミスがないというだけでなく、すべての動作、ステップ、スピンのタイミングがパーフェクト。

その上、氷の上を移動しながら見せる“舞台演劇”。

ダン! ダン!というリズムと共に、アドレナリンがどんどん上昇していきました。

 

フィニッシュと共に、会場が崩れるかと思うような大歓声。

「センセーショナル パフォーマンス!! Performance of a lifetime!!(一生に一度の演技)」(実況)

 

デニスのとんでもない演技に、壊れてしまうランビ伯爵。

 

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キスクラで、しっかりとつながれた手!!

点数は、ぜんぜん興味ないけど、曲の解釈はここで満点をつけなくてどうする!!

 

もーーーー、感涙。鳥肌。圧倒されて言葉なし。

こういうシーンを、北京で昌磨×ステペンで見たい😭

「僕を一番にしたいと言ってくれたステファンのために」と話していた昌磨。

ステペンをぶっ壊して、抱きしめて手をつないで頬にキスされるような演技をお願い。

 

もしも見られたら、すっぱり昌磨ファンを止めます(なんで??)。きっぱりとブログから足を洗います(なんで??)。

 

ケヴィン・エイモズも祝福。

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パーソナルベスト181.84を出して、暫定1位に立ちました。

 

続いて登場したのは、ダニエル・グラッスル。

 

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『インターステラー』のサントラにて、今シーズン最高の演技をしっとりと演じました。

でも、一晩寝るとあまり印象に残っていないので、先に進みます(ごめんなさい~)。

4回転3本着氷して、182.73で暫定トップに立ちました。

 

続いては、逆転表彰台を狙う、モリス・クヴィテラシヴィリ。

曲は、『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』&『マイ・ウェイ』。北京オリンピックで引退するのでしょうか?! 『マイ・ウェイ』ってそういうイメージです。

 

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モリスの持ち味は、実はコメディにあるのではないかと思っています。EXの『アラジン』は、私の中での代表作。

 

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プログラムに高難度ジャンプを入れる時代、転倒したくらいで演技が失敗だとは思わなくなりましたが、

そうは言っても、『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』とか『スマイル』とか、こういう系統の曲は、ジャンプに失敗すると、本人が笑えなくなってしまうという難点があります。

 

今回のモリスも、最初の4回転サルコウで大きく転倒すると、表情がこわばってしまって、ステップでつまづいたり、3回転が2回転になったりすると、

見ている私も緊張して、“月まで飛んで行く”ことは不可能な展開に。

 

「フランクで愉快な感じ」を表現するのって、悲しみや怒りよりも難しいなと感じました。

フリー8位で、表彰台はなくなってしまいました。

 

続いては、新欧州王者となってオリンピック出場を手中に収めたいエフゲニー・セメネンコ。

シーズンここまで、ロシア男子をけん引してきた感のあるセメネンコですが、なぜか疲れているようでした。

 

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元々、ジャンプの着氷で頭の位置が下がるのですが、元気いっぱいシャキーンと起き上がるので、「そういうスタイルなのかな」と言う感じでした。

ところが昨日は、ジャンプを踏ん張っているように見えたし、スピンの美しさもなく、最後のほうはスタミナ切れ。コンドラチュクに代わって、すべてが粗削り節に。

フリーは9位ですよ!!信じられません。

 

ここで登場したのが、噂のマーク・コンドラチュク。

休養後、「チャンネル1カップ」で彗星のごとく現れて活躍。しかし、所作が“粗削り節”ゆえに、実力が本物だとは信じてもらえず、国際舞台への派遣は後回しにされてきました。

しかし、ここ欧州選手権でもSPで2位。逆転優勝を狙います。

 

モザリョフに優勝してほしい私は、逆転してほしくないと思いつつも・・・。

 

結論から言いますと、コンドラチュクの演技を見て、不覚にも泣いていました(笑)

 

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『ジーザスクライスト・スーパースター』。

疲れているのか、途中で動きが雑になり、スピードも落ち、スピンはヘロヘロに。

それでも、「何が何でもやり遂げる」という信念を感じる演技に、

ステップシークエンスのあたりで、じわじわと涙が(笑)

フリーも1位で暫定トップに立ちました。

 

さあ、そして、SPトップ。優勝してオリンピック出場切符を手にしてほしいアンドレイ・モザリョフが登場。

曲は、『コロンブス』。

 

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独特の雰囲気、表現力が同年代では突出していると思います。

カタチも美しい。ジャンプを跳ぶ前の、左手の引き方が好き(笑)。

ジュニア時代は、鍵山優真選手とトップを競っていましたが、

シニアに上がってから、身長が伸びてジャンプに苦戦していました。

 

モザリョフに賭ける男、キリル・ダヴィデンココーチも祈るように見守ります。

 

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最初の4T+3Tが決まった瞬間、「これは優勝できる!!」と思いました。

しかし、2本目の4回転サルコウが2回転の両足着氷に。

このあたりから、少しずつほころびが・・・

 

急遽、コリヤダ君の補欠として出場が決定し、連絡が来た次の日に飛行機に乗って駆け付けたそうです。

ここまで頑張ったが、調整が間に合わなかったか??

 

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応援むなしく、演技が終わると、テクニカルボードの数字がどんどん下降。

PCSは2番目に高かったのですが、フリーは6位で、4位に沈んでしまいました。

おぉぉぉ 残念すぎる。もったいなさすぎる。

 

しかし、順位は、セメネンコよりも上。

ロシア国内選手権と欧州選手権でセメネンコを上回ったので、オリンピックの可能性はまだ残されています。

 

そして、フレッシュなメダリストのみなさんは、

金 マーク・コンドラチュク(ロシア)

銀 ダニエル・グラッスル(イタリア)

銅 デニス・ヴァシリエフス(ラトビア)

 

おめでとうございます!!

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1位マーク・コンドラチュク286.56
2位ダニエル・グラッスル274.48
3位デニス・ヴァシリエフス272.08
4位アンドレイ・モザリョフ265.69
5位エフゲニー・セメネンコ260.00
6位モリス・クヴィテラシヴィリ253.91
7位ケヴィン・エイモズ252.21
8位ウラジミール・リトヴィンチェフ244.70
9位ガブリエル・フランジパーニ238.95
10位ミハル・ブジェジナ238.38

 

私の一番は、デニスです。

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