ロシアのカミラ・ワリエワ選手が、北京オリンピック個人戦にも出場します。
よって、団体戦の順位に変動はないはずです。
CAS(スポーツ仲裁裁判所)は、IOC、WADA、ISUが提出していた申し立てを却下。
ワリエワ選手が引き続き、北京オリンピックに参加し続けることを許可しました。
プレスリリースを読みましたが、
ドーピングのあるなしが判定されたわけではないと感じました。
- ワリエワ選手が、「要保護者」の年齢であること。
- にもかかわらず、先走って報道されてしまったこと。
- 仲裁裁判所(CAS)が、「公平性」「比例性」「取り返しのつかない危害を与えないこと」を前提にしているため、この件が取り返しのつかない危害をワリエワ選手に与える可能性があること。
- 12月に実施したドーピング検査の結果が出たタイミングが、北京オリンピックという遅い時期であること。
以上を受けて、「ロシアアンチドーピング機関(RUSADA)が、ワリエワ選手の活動暫定的停止を解除したこと」を、「そのままにすることを許可する」ことを決定しました。
つまり、「RUSADAのドーピング検査は陽性だったので、活動停止にした」けど、それを暫定的に解除して活動OKにした。⇒というRUSADAの決定にIOC、ISUが「異議あり!」と申し立てたけど⇒異議は却下⇒活動は暫定的に解除されたまま⇒出場OK
よかったのか、悪かったのか。
真実だったのか、誤解だったのか。
私は、この数日間、いろいろと考え、
「本当に陽性なら、知らなかったとしても、15歳だとしても、ワリエワ選手は出場を許可されるべきではない」と、自分の中で結論づけていました。
ドーピングの効果による不公平さ、有利さは、試合よりも日々のトレーニングで積み重ねられると思ったからです。
加えて、シニアとして戦っておきながら、不都合があったら「まだ子どもだから許そう」というのはおかしい。
CASでの聞き取り調査の詳細は非公開なので、この件についての議論は続くと思います。
女子の表彰台をエテリ組が独占した場合、風当たりも強いと思います。
何より、女子シングルの試合を楽しめなくなっている私がいます。
女子フィギュアがどこへ向かうのか、ちょっとわからなくなってもいます。
だからこそ、坂本花織を、樋口新葉を、河辺愛菜を、心から応援したい。
カレン・チェンやレオナ・ヘンドリックス、マライア・ベルの演技に心躍らせたい。
また、このタイミングでここに書くことが適切かどうかわかりませんが、
私自身の無知をお詫びしたい件があります。
以前ブログに書いた、犬を抱いたこの男性は、
「犬温め係」でも「若手コーチ」でもなく、
フィリップ・シュベツキー医師。
エテリチームの専属医だそうです。
なんでそんな人が、いつもコーチと並列で試合の場にいるの?
演技中に怪我をする確率が高いから?
それとも、それとも…?