オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

私たちの罪

こんばんは。

北京オリンピック女子SPで、坂本花織選手が3位に入り、

「ロシアの牙城を崩す」という表現をあちこちで目にしました。

 

私も、「ロシアの牙城」という表現を使ったことはあります。

 

でも、“牙城”が“砂上の楼閣”にすぎなかったと思える今。

 

「ロシア女子はすごい」。

「4回転を跳ばないと彼女たちに勝てない」。

 

と言われて、4回転ジャンプの練習を始めた女子スケーターたちを思う。

 

女子スケーターが4回転を跳ぶためには、

体重や肩幅、骨格が関係してくるらしく、

努力だけでは跳べないと聞きます。

 

「4回転は練習していますか?」と、

インタビューで質問されるのは日常的。

 

演技を終えて涙した坂本選手が、

「最終滑走だったことよりも

ロシアの3人と一緒の場所で滑るっていうことの方が怖かった」

と語ったように、

 

頑張ってもワリエワたちには勝てないという「絶望」。

同じ試合で滑らなければならない「屈辱」と「恐怖」。

 

追い詰められて無理をして、

怪我を負った選手、キャリアを終えた選手もいたと思います。

 

昨日、坂本選手の演技を見ていて、

「4回転ジャンプ挑戦を保留にしてくれてよかった」と思いました。

4回転トゥループに挑んだ時期もありましたよね。

「あそこで深刻な怪我を負っていたら、この演技は見れなかったな」と。

 

エテリ組のトレーニング環境に疑問を持ち、

せわしない演技に心地悪さを感じながらも、

 

「4回転が跳べたら世界のトップにいける」と思っていた私は、

同罪であり、愚かだったと認めます。

 

フリーで注目したい“かっこいい”スケーター

昨日は、第4グループ前の整氷タイムに帰宅して、

樋口選手や坂本選手はリアルタイムで見られたけど、

他の選手は結果だけでした。

 

今日改めて、最初から観戦しましたが、

私が引かれるのは、骨太で独自のスタイルを持った選手でした。

 

明日のフリーに向けて、注目している「かっこいい」選手をあげてみます。

 

SP11位 ジョージアのアナスタシア・グバノワ。

 

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ルカヴィツィン一家の門下生ですが、

昨年、ロシアからジョージアに移りました。

SPは、『永遠の愛 Une vie d'amour』。

グレース・ケリーのような気品と確かな技術。

ロシアにいると、エテリ組に独占されて国際大会に出場できませんでした。

ドーピングがクロなら、こういう選手たちも被害者だと思います。

 

 

SP12位 エリスカ・ブレジノワ

 

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チェコの6度のチャンピオンです。ミハル・ブジェジナの妹さん。

SPの『スイートドリーム』が、めちゃめちゃかっこいい。

これ、「ニコライ・モロゾフとミーシャ.Gの振付」らしいです。

…と、解説では言っていましたが、

ISUのデータでは振付担当はブノワ・リショーですね。才能があるのは、どっち?(笑)

肩の筋肉がマドンナ風。

氷をベシッと叩くステップも“いい女”ぽくて好きです。

 

14位 ドイツのニコール・ショット

 

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魅惑の『Adios Nonino』。

コリオにカロリーナ・コストナーの名前があるよ!!

25歳にして、オリンピックでシーズンベストを出しました。

 

SP7位 レオナ・ヘンドリックス ベルギー

 

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SPは『カルーソ』。

ちょっと固さがあって、ジャンプにミスがありましたが、

スピンもステップも超ゴージャス。

私はフリーの『Mizmar VS Violin』がお気に入り。

オリエンタルな音楽と衣装と相まって、“女王”感があります。

 

そしてもちろん、日本の3選手。

 

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(NHK海外実況抜粋)

ものすごいスピードで入って、ダイヤモンドのようなダブルアクセル。

フリップの大きいこと!! ジャンプの幅、高さ、滞空時間。

記憶に残る、見る価値のあるアスリート。

おぅ!!北京オリンピック2022の女子ショートプログラムは、日本の坂本花織による息が止まるような演技で締めくくられました。

 

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(NHK海外実況抜粋)

新葉は、高得点を出すポテンシャルのあるエクセレントなスケーター。

(3A)おー、ビューティフォー、ビューティフォー!!

この演技は、私たちへの贈り物です。私たちすべてへの。

彼女は、心を込めた滑りができる人で、それを見せてくれました。

トリプルアクセルは、絵に描いたように完璧でした。

 

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河辺選手、3Aに挑戦したんですね。

転倒は残念でしたが、挑戦してこその河辺愛菜!!

NHK海外実況は、「日本のティーンエージャーはスケーティングスキルが高いけど、彼女もすばらしい」と、ほめていました。

ちょっとほろ苦いデビューでしたが、

フリーも3Aに挑んでくると思うので、成功を祈ります。

 

しかし、3Aに挑戦して失敗したシャボトワ(ウクライナ)は、

フリーに進めなかったようで、改めて3Aのリスクを感じました。

でも、3Aで転倒したトゥルソワ選手が、新葉ちゃんの上に…。

あれ、PCSも??うーん。

 

でも、もしかすると、エテリ組3人とも

記録から抹消される可能性もありますよね。

坂本&樋口のW表彰台もありえるかも。頑張れ~