こんにちは。
ロシアのウクライナ侵攻が現実になってから、
どうも力が入りません。
ロシアのフィギュアスケーターやOBで、
反戦を唱える人やSNSで意思表示をする人もいて、
プーチンの独裁政治を考えると、
勇気ある行動だと思うし、彼らの身が心配です。
それでも、今は、
「ロシアのスケーターの演技を見たくない」と思ってしまう。
好きなロシアのスケーターはたくさんいるし、
こんなことを思うのも申し訳ないけれど、
「他国に攻め込みながらスポーツをして、何の意味があるのか?」
と思う。
3月21日から開かれるフィギュアの世界選手権。
今のところフランスで開催予定であるものの、
「戦争をしている国の選手といっしょに競いたくない」というスケーターはいるはずだ。
事実、同時期に開催されるサッカーのワールドカップ(W杯)では、
ロシアとの対戦を拒否する国が出てきているらしい。
スキーのW杯でも、開催国のノルウェースキー連盟が、
「ロシア選手の参加を望まない」と声明を出した。
ほかのスポーツでも、ロシアとベラルーシ(ロシアの軍事進攻を支持し協力している)の選手を締め出す動きが広がっている。
これは、「私たちのスポーツは、戦争を認めない」という意思表示であると思う。
しかし、ISU(国際スケート連盟)は、ロシア選手団の参加を認めている。(現時点では)
「戦争は戦争。スケートはスケート」なのか?
沈黙は、「フィギュアスケート界は、戦争を気にしない」というメッセージにも受け取れる。
フランスを含むEUとカナダが、領空内のロシア機の乗り入れを禁止した。
それでも、ロシアスケート連盟のトップは、
「試合会場へ行く手段を検討して参加する」と言っている。
このままいけば、ロシアは世界選手権に参加するのでしょう。
そして、女子シングル、アイスダンス、ペアでは、
確実にメダルを獲るでしょう。
たとえば、女子シングルでロシアの選手が表彰台を独占したとして、
素直に「おめでとう」とは思えない。
さらにいえば、ワリエワ選手のドーピング問題も先延ばしにされたまま。
彼女が1位になったら、また「暫定順位」になるのだろうか。
また、メダル授与式が延期になるのだろうか。
茶番もいいところだ。
そんな場所で日本代表を戦わせたくないと思う一方で、
世界選手権をめざして練習してきた選手たち、
特に、かなだいのことを考えると、無事に開催されてほしいと願う。
コロナ感染でオリンピック個人戦に出られなかったヴィンセント・ジョウだっている。
彼らが機会を奪われることが、あってはならない。
ISUは、ロシアの参加を拒絶するべきだと思う。
ロシアの選手が力を持っている現状で、それは難しいのだろうか。
それでも、声をあげてほしいと思う。