こんにちは。満開の桜の下、世界選手権の高揚が、まだまだ続いています。
アイスダンス日本代表の村元哉中&高橋大輔。
私は、怖くて二人の演技をタイムリーに見られませんでした。
正確には、リズムダンスは扉の隙間から怖々見て、
フリーダンスは、結果を確認してから見ました。
なぜ、怖いのか。
まず、高橋大輔が好きだから。(哉中ちゃんも、もちろん好き)。
そして、2年目で試合経験が圧倒的に足りないにも関わらず、
トップグループに入るつもりで攻めてくるから。
圧倒的なエッジの傾斜で、少し狂えば2人の足が絡まりそうな距離感で、滑る。
だから、緊張するし、スリリングすぎて心臓によくない。
じゃあ、ハラハラしない演技が見たいのか?
と言われれば、それはない。
トップを目指す二人だからこそ魅力的だし、応援せずにはいられない。
そもそも、頂点を目指さない高橋大輔が、私には想像できません。
表彰台に照準を合わせない村元哉中もまた、想像できません。
世界でトップを競ってきた二人が、“並”で満足できるわけがないと思うのです。
だから、結果を受けて、専門家が「アイスダンスは時間がかかるからね~」みたいなことを言うのは、違うのかなと思っている。
そんなことは100も承知の上で、不可能を可能にしようとしている二人。
だからこその、この成長スピードだと思うのです。
「ずっとやっていれば、いつかは」とか「5年、10年やってやっと一人前」とか、
そんなの誰がやるかよ!!と思う。
結果は、総合16位。
「もしかすると、ギリギリ、10位に滑り込む可能性があるかも」と期待もあったので、そこは惜しかったと思います。
でも、世界の16位ですよ。すごくないですか?!
ロシアがいなかったっていっても、ほぼ関係ないメンバーでしたよ。
競技経験2年目で世界の16位って、驚異的。
国際大会の経験は、NHK杯とワルシャワカップと四大陸に続いて4大会目?
それで、何の違和感もなく、出場組中、“不本意ながら”真ん中の順位です。
リズムダンスのツイヅルのミスは、本当に残念でした。
本人たちも、ノーミスの『ソーラン節』を見せたいと話していたので、
私も見られると思っていました。
でも、あの難しいツイヅル。2年目で挑戦する人はいないと思う。
フリーダンスのリフトのミスも「あ゛~」と思ったけれど、
四大陸選手権のあとで、難易度を上げてきた結果だとか。
猛スピードで攻めているときって、思わぬところで「あっ!!」が出ると思うけど、
(男子シングルのイリヤ・マリニン君にも通じるものあり)
でも、そこから先が本当に面白いところ。
出来ないところだらけの一年目。できるようになってきたけど、波があって悔しい2年目。
いろんなことがつかめてきて、俄然面白くなってきた3年目。
スポーツじゃなくても、だいたい、こういう展開になっていくと思う。
だから、“かなだい”は、まだ止めない。
絶対に、止めない。
止めないはず。
止めないで~。
世界選手権の枠は、来年も一枠。
一枠でいいと思う。
こんなにアイスダンス人口が少ないんだから、当然です。
また、来年も、“かなだい”が行けばいいと思う。
伸びしろの大きさは、一目瞭然。
二枠あるよりも、一枠のほうが、絶対に燃えるタイプの二人と見た。
マリーナ・ズエワ先生、来年のプランはもうあるんでしょ??