オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

昌磨&ネイサンコラボ他、ザ・アイス演技感想。

こんにちは。明日からザ・アイス新潟公演ですね。

 

移動中のみなさん


昌磨のナウボイスを聴いたら、完全に風邪をひいた声でした。
愛知公演2日目にフリーではなくSP『Gravity』を滑ったのは、疲れがたまってきていて怪我をしそうだったからとのこと。
本当に、過密スケジュールですものね。
キャスト全員、健康に気を付けて千秋楽を迎えてほしいです。

 

愛知夜公演で印象に残った演技

さて、ザ・アイス愛知公演初日夜で、私が特に印象に残ったプログラムを書きたいと思います。

(ネタバレあります)

大前提として、出演者全員、スケーティングがうまいです!!
うまくない人なんて、一人もいなかったです。


そのうえで、公演は生ものなので、私が見た夜公演で“ゾーンに入っていた”と思うスケーターをあげるとすると、

友野君、ジェイソン・ブラウン、宮原知子、ケヴィン・エイモズ、ジュンファン・チャ、三原舞依、チョック&・ベイツ、ヴィンセント・ジョウ、ネイサン・チェン、宇野昌磨かなぁ。
あくまでも、私の感じ方ですけども。

 

第一部で印象に残った演技

■友野一希

撮影・長久保 豊

https://www.instagram.com/p/CgWxhY_JJN6/?utm_source=ig_web_copy_link

 

新FP。ヨハン・シュトラウスの『こうもり』。ワルツを選曲すると、滑るリズムとスピードが噛み合わない例も少なくないのですが、友野君は脚とワルツが完全に合致していて、ほれぼれしました。

ワルツからのジャンプ踏切も難しいと思うのですが、それも難なく跳んでいました。振り付けのミーシャGが「指揮者」と言っていた通り、楽しそうに音楽を率いて滑る様子は、気持ちよかったです。

 

■ジェイソン・ブラウン

『I Lived(僕は生きた!!)』 by OneRepublic。映画ハリーポッターで使われた素敵な曲。「滑るのが楽しい」と話していたジェイソンの滑る喜びが、「これでもか!!」と弾ける演技でした。

バレエジャンプを連続で4回ぐらい跳ぶシーンがあったので、競技用ではないのかな?とにかく、巧いのなんのって!!

エネルギー全開で演じてくれて、本当にありがとう、ジェイソン!!

 

■宮原知子

『スターバト・マーテル』。ステファン振付の新プロでくると思ったけれど、このプロも好きだから見られてよかった。

圧巻の世界観。前に見たときよりもさらに洗練されていました。

 

■三原舞依

『戦場のメリークリスマス』(新SP) 。『リチュアルダンス』で来ると思ったので不意を突かれましたが、悲しみの中に喜びと希望が見える三原舞依の真骨頂のようなプログラムでした。

撮影・長久保 豊

https://www.instagram.com/p/CgWy1xxpA_7/?utm_source=ig_web_copy_link

 

■昌磨&ネイサンコラボ
二部のラストのほうにくると思った二人のコラボが、一部の最後に登場。

『ガブリエルのオーボエ』。
音楽が流れた瞬間から、あ~も~これは反則。曲だけで泣ける。

王者二人が抑制のきいたコリオの中で、感情をほとばしらせるプログラムでした。


来し方を振り返り、互いに敬意を払い、それぞれの道へと愛をこめて相手を送り出す。言葉はいらない。というか、言葉がないからこそ、胸を揺さぶられる演技でした。

背中に相手の存在を感じながら、流れるように滑る二人。

ネイサンが昌磨を、昌磨がネイサンを見る視線に、涙がこぼれそうになる。

涙がこぼれる寸前で止まったのは、こっちに向かって滑ってきたネイサンの頭が、あまりにもワイルドなベートーベンスタイルだったから😭
『モーツァルト』を演じるには魅惑の爆毛だけど、ここでは…ここでは…あぁ、ネイサン😭😭


2人が並行して跳んだ2本目のジャンプの着氷、昌磨はものすごく踏ん張って耐えていました。ネイサンとの大切な作品で、意地でも転倒したくなかったんだろうな。
永遠に終わらないでほしいと願う時間でした。

 

第二部で印象に残った演技

■イリア・マリニン

『I'm Tired』 by Labrinth。

何がすごかったかというと、4回転アクセルです!!

着氷で転倒したのですが、高さがとんでもなく高かったです。「人間って、スケート靴を履いてあそこまで高く飛べるんだ」という驚きがありました。
昌磨も、マリニン君の4Aを見て驚いたと話していましたが、あれは、見たら度肝を抜かれるジャンプですねー。そのくらい強烈でした。

あと、衣装が記憶に残っています。紺色に、両腕だけビビットなオレンジ。頭の小ささ、脚の長さもイラストみたいでした。

 

■グラッスル&マリニン

マリニン君の演技が終わったところで、ダニエル・グラッスルが登場。サイド・バイ・サイドで並んでジャンプを跳んだり、わちゃわちゃ系の振り付けがあったり、「これは、キュート・ボーイズコンビとして売り出そうとしているのか?」と思っちゃいました。

公演後、二人で仲良く街に繰り出す映像があったよ。すっかり仲良しさん?

 

■チャ・ジュンファン

(撮影・長久保 豊)

https://www.instagram.com/p/CgWyh-RpCbV/?utm_source=ig_web_copy_link

 

『Believer』(EX)。ジュンファンのビリーバーは、音の取り方が好きです。細かく動かず、ダン、ダンといった感じの力強いリズムで動く。

氷上の移動が速く、リンクが狭く感じられます。笑うとかわいいのに、演技中は、ブラックの衣装で暗めの表情、緊迫感を漂わせながらの演技で、貫禄がありました。

 

■ケヴィン・エイモズ

https://www.instagram.com/p/CgZdtvipGGT/?utm_source=ig_web_copy_link

 

『Still Don’t Know My Name』(新SP)。スタイリッシュなエイモズらしいプロ。日本のアイスショー初出演ということで、キレキレで入魂の演技を見せてくれました。全霊を傾けて演じているのが伝わってくるだけで、感動。

片手を付いた側転を演技に入れる選手が増えたけど、ケヴィンの場合はお手付きなしの側宙です。身体能力が高いです。

 

■ヴィンセント・ジョウ

私の大・大・大好きなプログラム『ヴィンセント Starry, Starry Night』。またここで見られるなんて、ありがとー、チュッキョさん!!😭

©govincentzhou


やわらかで優しい曲の行間を、こんなに素敵に表現できるスケーターは、なかなかいない。ずっと好きなプログラムだったけれど、北京オリンピックでの残酷すぎる経験を経て、ヴィンスの滑りがより『Starry, Starry Night』になっていました。

ゆっくりした曲なので、途中で

 

Now, I understand what you tried to say to me (今なら、君が何を言おうとしたかわかるよ)
How yow suffered for your sanity(正気であることで、君がどれだけ苦しんだか)

 

という歌詞がはっきりと聞き取れて、ゾワッとして泣きかけました。

直後のシットスピンで、天上に掲げた腕に、とんでもなく情感がこもっていて、「このプログラムの完成形をここで見られたのかも」と思いました。

そして、ネイサンに印象を薄められがちだけど、ほんとーーーに、巧いんですよ!!

 

■マディソン・チョック&エヴァン・ベイツ

先日、プーケットでの素敵なプロポーズが話題になった二人。これまた大好きな大好きな『Daft Punk』をやってくれました。

人気のあるプログラムだとわかっているのか、毎度、体力のいるフリーダンスをにこやかに演じてくれる二人。エイリアンと宇宙飛行士の恋ダンスが、しあわせそうで、しあわせそうで、見るたびに幸せな気持ちになります。エヴァンの笑顔もいい!!


ただ、いつも気になる。宇宙飛行士は地球に帰る日が来るけど、エイリアンは地球では生きられない。この後、どーなるのぉぉぉ😭

 

■坂本花織

新FPがシアの『Elastic Heart』だと聞いて、「滑りにくそうだけど大丈夫なのか?」と思ったとげ、美しいピアノアレンジバージョンでした。まだ、ゾーンに入っていると思うほど感銘は受けませんでしたが、シーズンが進行するうちに七変化しそうなプロ。

 

■ネイサン・チェン

『モーツァルト』。はぁぁぁぁぁぁ。ありがとう、ネイサン。ネイサンとボーヤンの区別がつかなかったジュニア時代を経て😅、人としてもスケーターとしても、100年に一人の人材に。それを見られてラッキーでした。

4回転ジャンプを跳ばなくても、ただただゴージャスな滑り。ゴージャスな人柄。最後にこのプロが見られてよかったです。そして、制御不能なベートーベンヘアも、このプロを演じるには合っていて、“圧巻”としか言いようがなかった。来てよかった!!

 

■宇野昌磨

『G線上のアリア+メア トルメンタ プロペレート』。事前情報をシャットアウトして、まっさらな気持ちで挑んだ新FPの初見。

前回のブログにも書いたけれど、異次元の演技でした。ネイサンが異次元で、昌磨がそれを上回るような異次元。二人で地球の外に出ちゃいましたかね。

撮影・長久保 豊

https://www.instagram.com/p/CgWvATkpeEJ/?utm_source=ig_web_copy_link


衣装の色味は、前にも見たことがある昌磨カラーなのですが、アップで見ると、胸元にとても凝った手仕事がなされた衣装でした。

 

■フィナーレ

男子チームが二組に分かれていまして、
まず、ネイサンチームがエミネムのヒップホップに合わせて、っYO!っYO!みたいな感じでかっこよくキメてきたところで、


♪へいらっしゃい みたいな曲に乗せて、ハッピ姿の昌磨チームが登場。曲のカラーがまったく違ってグッドなチョイスだったと思う。

ただ、昌磨のハッピが長くて、若干、「夜店に連れてこられた男の子」みたいな感じではありました。

昌磨が楽しそうで何より。出番が多いから、怪我しないでね。

 

■みんなでダンス。

©kevin_aymoz

今回は、かおちゃん、舞依ちゃん、知子ちゃんの振り付けだったんだけど、
めちゃめちゃわかりにくかったと思う😑
だけど、目の前に来たネイサンが、小粋に踊っていてびっくり。
「あの3人娘のビデオを見て、よく理解できたなぁ」と😅。昌磨もちゃんと「プカプカ にっこり」って踊っていたよ。

 

と、ここまで書いてみたけれど、あまり覚えていない部分もたくさん。

「みんなでダンス」の時なんて、目の前でスケーターがダンスをしているのと同時に、リンクの中央でスケーターが個別にいろいろやってるんだけど、ほぼ見られませんでした😭😭残念😭


コラボプログラムも詳細の記憶なし。

1回見ただけじゃ、全員の動きが把握できないし、どこを見ればいいかわからず、無駄に視線が宙を泳いでしまって、記憶もボケボケです。

これは、2回、3回と見ないと、やっぱりダメだなぁ。


大阪公演で2回チャンスがあるので、次はじっくり見たいと思います。

と言っても、昌磨がいたら、そこばかり見ちゃうので、やっぱメンズチームコラボは、一人ずつ分解してビデオでアップしてほしい。

 

さらに、めいっぱい楽しんでおいて贅沢を言わせてもらうと、
女子チームや友野君、マッテオ君、ジュンファン、エイモズにも、特別なコラボプロが欲しかったです。
トイレ休憩も入れて2時間半だったので、やや短かかった??気がします。
コラボ、あと2つくらい行けるでしょう!!…なんてね😆

 

とにかく楽しいザ・アイス。
若手スター選手が、先輩スケーターとのしがらみなしに、生き生きと楽しんでるアイスショーって、他にないと思う。観に行こうかどうしようか迷っている人は、行ったほうがいいと思う。


私も今回一人でしたが、半分か三分の一くらいは、一人で来ているお客さんでした(グッズ売り場などでの感覚値)。
ケヴィン・エイモズだって、たった一人でフランスから参加しているんだから、思い立ったらザ・アイスにGoGo!!ですよ。