こんにちは。今日は、感動と畏怖の念を抱かされた
米国グレイシー・ゴールド選手について、まとまりのない文章を書かせてください。
いやー、グレイシー、すごい!!
フィラデルフィア・インターナショナル・チャンピオンシップ2022 が、今月3日から開催されていたのですが、
シニア女子部門で、グレイシー・ゴールドが銅メダルで表彰台に上がりました。
1位イザボー・レヴィート
総合207.67点
2位リンゼイ・ソーングレン
総合203.62点
3位グレイシー・ゴールド
総合180.26点
特にSPは、イザボー70.72点、リンゼイ69.57点、ゴールド67.01点と僅差で、
グレイシー・ゴールド(以下G.G)はノーミスでした。
G.Gがどん底で棄権した2018年のグランプリ大会では、SPの点数は37.51点。
復帰後に、今年は(全米でも)ダブルスコア近くまで持ってきた驚異のG.G😱
「尊敬」とか「すごい」とかいう言葉が、無意味に感じられます。
昨日のSPでは、冒頭に、高さのある3Lzと3Tのトゥループ!!
Gracie Gold 2022 Philadelphia Summer Championships SP - YouTube
ジャンプは、スピードがあってすごい切れ!!がっつり加点がつきました。
単独のループも飛距離がありました。
フリーの演技は、こちらが見やすいかな。
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前半でスタミナが切れてしまったように見えますが、猛暑でダレダレしている私には、何も言えません!!
私がG.Gに“凄み”を感じるのは、うつ病や摂食障害の治療を続けながらの再起・再挑戦が、何年にもわたっていることです。
かつては、全米女王になってソチオリンピックで4位。団体戦で銅メダルも獲得し、一躍セレブの仲間入りをしたG.G。
グレース・ケリーみたいな美貌も注目され、バービー人形も作られましたよね。化粧品ブランドなど、スポンサーが何社もつきました。
そういうスケーターが、細身すぎる他の選手たちに混じるとオーバーウェイトに見え、
かつては跳べていたジャンプも跳べず…
という状態で、世界中の人が目にする大会に復帰するのは、とんでもなく勇気がいると思います。
(普通に考えると、彼女はまったくオーバーウエイトではありません!!標準です)
世間体を気にする私なら😑競技会に出てくる勇気はないと思う。
出てきても、一年頑張って元の状態に戻せなかったら、
「やるだけやりました」と言って、引退してしまうと思います。
でも、G.Gは違います。
復帰一年目、復帰二年目、復帰三年目…と競技を続け、
今年の全米選手権では、SPで67.61を出して、「もしや北京オリンピック選考に間に合うのでは?」と、色めき立った私。←こういうの、ほんとよくないですよね。
北京オリンピックには出場できませんでしたが、その後も競技を続けていることが、意外でした。
グレイシー・ゴールドが素晴らしいなぁと思うのは、
「自分の時間軸で自分の人生を生きている。」
と感じるところです。
「オリンピックの4年区切りを節目に」とか、「女性スケーターの年齢は…」とか、
そういうのは関係なく、自分のために生き、滑っている。
かつてほど、衣装や髪形に凝っているふうには見えず、同じ衣装で同じプログラムで滑ったりするところも、「優先順位をどこに置いているか」とか「プログラムへの思い」とか、いろんなことを感じさせて“凄い”です。
自分の時間軸で滑っているうちに、
- ロシア女子が国際大会から消え、
- 健康的な体型の女子選手にスポットライトが当たり、
- マライアやカレン、アリサがいない環境が到来しました。
スケートアメリカの女子は、開催国枠が1つ残っています。
メンタルヘルスに関する活動にも参加しているグレイシー・ゴールド。
「彼女が参加すれば、多くの人に勇気と希望を与えられるのでは?」
と考える私は、どこまでも俗人的な凡人である。