オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

ステファン 、Golden Skateで昌磨を語る(意訳)

こんばんは。台風が関東上陸目前です。お互いに気を付けて過ごしたいですね。

 

さて、Golden Skateによるステファン・ランビエールインタビュー。

昌磨、デニス、高志郎くんの3人について語った動画から、昌磨部分を訳しました。

*個人的な感情を込めた意訳ですので、正しい翻訳は、プロの登場をお待ちください。

 

Stephane Lambiel on students and 2022 FOI programs - YouTube

 

最初に、Q)「シャンペリーで教えてきて、オリンピックシーズンは特に生徒たちが大成功のシーズンでしたね?」みたいな問いかけがあり、


ステファンが、S)「昨シーズンは、もちろんたくさんの成功シーンがあったけれど、ここで教えてきたすばらしい8年間には、どのレベルの生徒であっても、どんな場面であっても、生徒たちと過ごしたすばらしい想い出の数々がある。ここシャンペリーで練習をして、大会へ行って。成功しただけでなく、すばらしい演技をして、よい結果がついてくるのは、素敵なこと。生徒にいろんなものをもっと、もっと与えるのが楽しみ。彼らに望むことは、いつか自律してくれることであり、それが私の目標です」…みたいなお話あり。

幸せそうな笑顔で話すステファンが、すでにエモい😭

 

Q)2019年の秋に、昌磨と仕事を始めてから、どのように成長したと思いますか。

S)昌磨は、より自律し、自分が好きなこと、望んでいること、必要なことを把握し、自分の意志で成長できるようになりました。自分自身にさらに意識を向けることで、もちろん技術的なこともそうだし、演技をする助けにもなっています。この2年間、一緒にやってきた中で、昌磨は、自分自身の考え・意見を持って成長してきました。
あれ、一緒にやって3年? あぁ、3年間だね。数字には弱いんだ。それに今は、休憩時間で、頭がふんわりしているから。

 

 

Q)昌磨が世界王者になった夜のことを話してもらえますか。あなたは、世界チャンピオンのコーチになったわけですが。

S)覚えているのは、フリープログラムの間中、彼の表情を見ていたことだけです。とても自由で、それを見ているのは、大きな喜びでした。


S)彼はとても感情豊かなスケーターで、彼の動きやボディランゲージは、とても清らかでした(「clear」をあえて「明確」ではなく「清らか」と訳しました)
たぶん、なぜ私たちが互いに理解し合えるかというと、彼は言葉なしで語ることのできる人で、彼が滑るのを見ると、彼が見る者と分かち合う幸福感や解放された気持ちや、喜びを感じることができるからです。あのプログラムの演技は、フリープログラムの4分間は、私にとって、世界選手権のハイライトでした。

 

Q)世界選手権の記者会見で、あなたは「昌磨、僕らはさらにステップアップしなきゃ」と言いました。彼はまだステップアップできると思いますか。

S)ええ。なんというか、人生には、とても多くのステップアップしたり、成長したりする機会があると思います。昌磨の目の前には、たくさんの機会が広がっていて、一つ障害物に直面するたびに、向上し、よりうまくなることができます。彼には、本当にどんどん突き進んでほしいし、夢を追いかけ続けてほしい。そういうことが言いたかったんです。一つのシーズンが終われば、新しいシーズンがやってきて、新たに目指すものが与えられます。彼はちょうど今、そういう時期です。

 

Q)昌磨の新プロはどのように選んだのですか。両方の曲を選び、SPの振り付けをしましたよね。SPがジョン・メイヤーの『Gravity』で、フリーが『G線上のアリア』ですね。

S)イエス。4月に、SPを考えていて、2曲候補がありました。僕と(振付師の)サロメ・ブルナーは、曲を聴いて、前後に体を揺らしたり、2曲を聴き比べたりして、「オーケー、Gravityは、きっといい選択だよ」ということになって、その朝に曲をかけて、振り付けがスタートしたんだ。振り付けが始まるとすぐに、セッションの後で僕とサロメは顔を見合わせ、「この選択は正しい。これだ」と感じました。


S)昌磨は、すごく自然に無理なく動いているように感じました。彼に演じて見せたものを、すごく気持ちよさそうにやっていました。いつも生徒に「もしも、心地よくなかったら、それは正しい(ブログラムの)選択ではない」と言っているのですが、生徒が気持ちよく滑っているのを見るのが好きなんです。「心地いい=正しい選択」という意味ではありませんが、昌磨が演じていたのは、まさに“彼”で、彼のスタイルでした。


S)フリーは、バッハの『G線上のアリア』ですが、バッハの曲に合う後半の部分の曲をずっと探していました。私は、このヤクブ・オルリンスキーという歌手が本当に大好きで、彼はとてもパワフルな声量と高音域を持っていて、昌磨のスケーティングにとてもマッチすると思いました。

 

Q)最後の質問。フレンズオンアイスで、昌磨と共演しますよね。何が見られるかしら?

S)えーと。同じアイスショーで滑る予定ですが、何をやるかは、主催者側と相談中です。昌磨とコラボするかどうかは、わかりません。だって、フレンズには、知子もいるし、静香もいるし、昌磨もいるし、もちろん大輔だっているし。みーんな大好きなスケーターだから、見てのお楽しみだと思うし、いいものができるのを楽しみにしています。


以上です。

スケートと生徒に対して地道で献身的なステファンが、オリンピックシーズンにコーチとして花開いたことは、本当にうれしいです。