こんにちは。ジュニアグランプリ大会、観てますか?
私は、第一戦のクールシュヴェルは女子シングルSPのみライブで見ましたが、
6時間くらいあったので、体力消耗。
男子と女子フリーは、結果のみ後で確認することになってしまいました。
第2戦のオストラヴァは、日本チームが出ている時間帯を中心に、
女子のSPとFP、男子FP、アイスダンスのFDのみライブで観戦しました。
日本チーム、大活躍でした。
演技だけ見るよりも、ライブで試合の経過を見るほうが、断然わくわくしますね。
その中で、田中刑事コーチのお話です。
ナウボイスで、アシスタントコーチとして、初めて仕事をした8月について話していました。
初めて試合(げんさんサマーカップ)に帯同して、先生としての勉強をしたこと。
いつもは選手として参加していたチーム合宿にも、先生として参加したことなど。
そして!! オストラヴァの男子シングルに、
田中刑事コーチの生徒が出場していますので、
2人の演技の実況解説を意訳します。
垣内珀琉(かきうち・はる)SP
Coach: Sayaka Yodo, Keiji Tanaka, Utako Nagamitsu
SP:リベル・タンゴ 振付:宮本賢二
(演技後)
初出場、日本の垣内珀琉。ノーミスの演技をした後に、このようなリアクション(ピュアなガッツポーズ)を見るのは、素敵ですね。スケート競技のファンにとってうれしいことの一つは、スケーターがパーソナルベストを出すような演技をすることです。
垣内は、8月中旬に開かれた「げんさんサマーカップ」で3位になりました。それによって、日本スケート連盟は、ジュニアグランプリシーズンの準備をするように指示し、ここチェコの大会で競技をする機会を与えました。日本のスケーターは、とても力があり、才能の層が厚いので、垣内にとって、日本代表になるのは、とても名誉なことに違いありません。
人気のあるアストル・ピアソラの『リベル・タンゴ』で滑りました。オープニングの動きを見ると、曲を解釈することに全力を注いでいるように見えます。
3Lo。間違いなく回転は足りていて、ジャンプを着氷した後のエッジも優れています。そして、このコンビネーションジャンプは、3Lzから3Tへ。クリーンに跳んだので、技術ジャッジも満足すると思います。ジャッジは、要素がどのように実施されたかについても判断します。そして、一歩踏み出して、すぐにダブルアクセル。
これは、バタフライから、フライングキャメルに入ったシーンです。この要素だけ、マイナスのGOEが付きました。キャメルのスピードが足りなかったためだと思います。レベルを取るために、彼は、足をキャッチした姿勢で8回転しようとしていたと思います。レベルが維持できたかどうかわかりませんが、少しスピードが落ちました。
ですが、私にとってのハイライトは、クリーンに滑った後のこのリアクションです!!すばらしいシーンです。一緒に練習している吉岡希もここチェコで、後ほど演技をします。
日本のスケーターは、先週フランスのクールシュベルで開かれたジュニアグランプリシリーズ第一戦で中村が優勝したのに続いて、成功を納めているようです。たくさんの日本のスケーターが、12月のジュニアグランプリファイナルに出場するポイントを勝ち取ろうとしています。
(64.58で暫定トップに)
日本の垣内珀琉が、楽々とトップに立ちました。
垣内選手は総合8位に入賞です。
フリーの4回転惜しかった!!けど、ナイストライでした。
吉岡希(よしおか・のぞむ)FP
Coach: Sayaka Yodo, Utako Nagamitsu, Keiji Tanaka
FP:パイレーツ・オブ・カリビアン 振付:𠮷野晃平
男子の有望なスケーターです。
彼は、4回転トゥを単独ジャンプだけでなく、コンビネーションでプログラムに入れています。
衣装を見ての通り、パイレーツ・オブ・カリビアンのサウンドトラックで滑ります。
日本の吉岡希です。
(演技)
吉岡希、日本代表の演技でした。
今日、私たちは、米国代表マキシム・ザルコフの演技で、4回転トゥ1本を見ましたが、
希は技術要素をさらに上げ、ソロ4Tと4Tのコンビネーションを入れました。
彼は、8月中旬に開催された「げんさんサマーカップ」のジュニア部門で優勝しました。そこでは、フリープログラムで4回転トゥと3Aを2本跳びました。
SP2位でフリーに入ってきていますので、少なくとも、銀メダルを獲る以上の技術構成は達成しているでしょう。
昨年の全日本選手権では、ジュニア3位。シニアで20位。
彼の国には、現在、世界選手権チャンピオンと銀メダリストの宇野昌磨と鍵山優真がいますので、きっと彼らにインスパイアされているでしょうね。
ここで4回転です。ワン、トゥ、スリー、フォー…着氷で少し前方に揺らいで、結果として、4Tの後に3Tではなく2Tを跳びました。
力まないアプローチから踏み切って、トリプルアクセルに入っています。
2回目の4回転トウループ。1本目よりもいいGOEがつく可能性があります。
もう一度3A。着氷後、後ろ足インサイドに乗って、オイラーをしてから2回転サルコウ。
このあたりは、プログラム終盤になって、疲れてきたのでしょう。理解できます。フィギュアスケートは、信じられないほど体力がいりますから。3分半の時点で、実質、彼らの心拍数がMaxになる。それでも、落ち着いて楽々と演じているように見せなくてはならないのです。
希は、前進するために、別の種類の4回転の練習もしています。世界チャンピオンの宇野昌磨のようなスケーティングスキルが身につくことを願っています。
147.65.総合219.68点で暫定1位に。
希が、点数を伸ばし、最終滑走者にプレッシャーをかけました。
金メダルです!!おめでとうございます!!
昌磨に触れるヘンレッティさん
元アイスダンサー。今や、実況解説者として絶大な支持を集めるマーク・ヘンレッティさん。ジュニアグランプリ大会では、ちょいちょい、現世界王者宇野昌磨の名前を出してくれます👍👍
男子シングルで優勝した吉岡選手へのインタビューでも、「あなたの国には、宇野昌磨や鍵山優真という世界王者、シルバーメダリストがいますが、インスパイアされている選手はいますか?」と質問。
吉岡選手の答えは???
「デニス・テン」
ヒトコメで呼び捨てかい!!
というのは置いておいて、すばらしいアンサー。
デニス・テン選手の名前をあげただけで、吉岡選手に知性と教養、スケートへの造詣の深さを感じてしまう私であった。
「おー、アメージング。デニス・テン、カザフスタンの?アメージング😍」
予想外の答えに一瞬、ひるんだヘンレッティさんも、瞳がうれしそうでした。
吉岡選手、金メダルおめでとうございます。
女子は金、銅メダル
一方、女子シングルでは、島田麻央選手が金メダル、櫛田育良選手が銅メダルに輝きました。おめでとうございます!!
櫛田選手、SPの惜しいミスから怒涛の追い上げで8位→3位で銅メダル。美しいスケーターで、解説でも音楽表現を絶賛されていました。
島田選手は、SPぶっちぎりでしたが、FPは少し緊張していたように見えたし、前滑走の選手がノーミスだったので、見ている私も緊張しました。
3Aが軽々すぎて、2Aのよう。スピンの回転スピードと姿勢が尋常じゃないので😱ジャンプを跳び終わった時点で、どう考えても優勝なので安心して見られました。
ヘンレッティさんは、島田麻央選手のときには、「元世界チャンピオン浅田真央の名前にちなんで」「憧れの選手はもちろん浅田真央」と、浅田真央さんの名前を出してくれていました。
しかし、私はむしろ、櫛田選手のSPを見たとき、浅田真央さんを想い浮かべました。
真央さんの『リチュアルダンス』がぱっと浮かんできたのですが、いかがでしょうか。
キス&クライでは、かわいらしいですが、演技中はジュニアとは思えないほど洗練されています。
ペア競技もアメージング
そして、ペアの村上遥奈&森口澄士選手。SP5位、FP3位で総合4位!!
おめでとうございます!!こんなにすごいと思っていませんでした。すみません。
フリーの3S+3T+2Aのジャンプシークエンスが、完璧にそろっていました。
ヘンレッティさんも「アメージング」と絶賛。
まだ数カ月しか一緒に練習していないのにこれだけの演技、「コングラチュレーション」と。
「三浦璃来、木原龍一組にインスパイアされていて、木原は澄士に、リフトやデススパイラルの魅せ方を伝授した」。
高橋成美コーチの名前も連呼。
アイスダンスの来田奈央&森田真沙也組は、銅メダルで涙、涙!!
フリーダンスは接戦だったので、ハラハラしましたが、メダルが確定した瞬間、喜びが爆発。日本ジュニアアイスダンス初のグランプリ大会メダルでは?(もし違ったらすいません)
「最初のツイヅルのリンクカバーがアメージング」「見栄えのよいワンフットのインサイドブラケット。もっとも難しいワンフットターンの一つをやっています」。
キャシー・リードさんとクリスさんの努力が実った瞬間でもありますね。
ヘンレッティさんも、キャシーさんの名前を連呼していました。
「彼らの振り付け&コーチ。女子シングルの振り付けもしていて、振付師としても未来のスターです」と。
快進撃を続ける日本ジュニアの選手たち。
韓国ジュニアも怖い存在。女子のミア・カリン選手は、米国代表ですが、アンナ・シェルバコワかと思いました。
男子のニコライ・メモラ(イタリア)は、まだジュニアにとどまっている。
・・・と、見どころ満載のジュニアグランプリシリーズは、来週以降もどんどん続いていくのであった。
体力、集中力と相談しながら、ブログにも書いたり書かなかったりしながら観戦していきたいと思います。