オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

ネイサンが男子フィギュアで変えたもの

ネイサン・チェン選手が、怪我のためジャパンオープンとカーニバル・オン・アイスへの出場・出演を取りやめることになりました。怪我だから仕方がないですが、ショック…な人も多々…😭いらっしゃるかと😭

 

こんにちは。東京は、気持ちのいい秋晴れです。

 

さて、先日、テレ東さんの「【町田樹さん熱弁解説】秋の2大フィギュア祭 Japan Open 2022/Carnival on Ice 2022 開幕直前SP」の中で、

 

「そういう意味で、ユニークな衣装を毎年たくさん持ってきたのがネイサン・チェン選手」という町田さんのコメントがありました。

 

ユニークな衣装??異議あ~り😝😝

私にとって、ネイサンの衣装は、「がっかりする」か、「びっくりする」の二択。

 

「がっかりする」系は、ブラック&ホワイト&ストライプの衣装。

 

 

もしくは、近所の衣料店で購入可能な、Tシャツまたは長袖シャツ。

 

 

「びっくりする」系は、「イエロー強すぎ」「観光バスシートの共布」など、目に強い刺激を与える衣装。または、「タイダイだったら衣装に見えると思ってるんじゃね??」系。

 

 

しかしながら、このネイサンの衣装は、賛否両論ありながらも、多くのスケーターに支持されていることに気づきます。

 

ネイサンとリンクメイトになったミハイル・ブジェジナは、

かつての“欧州のおしゃれ番長”の異名を返上し、

 

 

ネイサンとお揃いにしたのかネイサンに借りたのか、はたまた、近所の衣料品店でお求めになったのかと思うようなTシャツ、長袖シャツスタイルが定番に。

 

おしゃれ番長の路線変更は、ほんとーに残念でしたが、

衣装にお金をかけなくても、まずはスケートを継続することが重要。

コロナ禍等々、経済的な問題も立ちふさがる中、

苦労しているスケーターに道を開いたと思います。

(決して、ブジェジナ兄貴が経済的な理由で衣装をチョイスしているという意味ではありません)

 

ジュニア選手にとっても、費用捻出は大きな問題。

お子さまの衣装を手作りしていたスケートママたちも、ネイサンを見て、「あ、あれでいいんだわ♡」と、目からウロコが落ちたことでしょう。

 

ジュニアグランプリファイナル2020では、

EXの演技は黒シャツ、黒Tシャツ、黒ルームウェア風のオンパレードで、

グループナンバーは、「仮面ライダー ショッカーの集会」状態。

 

ききー ききー

当時の記事⇒時代はネイサン風味。ジュニア世界選手権EX衣装 - オオナゾコナゾ

 

この当時、ジュニアでトップだった面々がシニアに上がってきているので、

ネイサン風味の衣装は増えつつあります。

 

そういえば、先だってのジュニアグランプリ リガ大会で、

ネイサンのこの衣装をほうふつとさせる選手がいました。

 

 

この衣装は、コロナ禍のシーズンに『フィリップ・グラスメドレー』で滑ったネイサンが、

ベラベラ・ウォンウォン先生に衣装を作ってもらう時間がなかったため、

振付をしたシェイ=リーンの自宅のクローゼットから、ちょいと拝借して着た衣装。

 

似た衣装を、リトアニアのDaniel KORABELNIK選手がフリー『Way Down We Go』で着ていました。

ヴォロノフさんが、デニス・テンさんの振り付けで演じた曲ですね。

 

 

実は、この感じのデザインの衣装は、ちょいちょい見かけます。

お母さまが息子のために作る場合も、作りやすそうなデザイン。

プロに依頼する場合でも、コストをかけずにできそうなイメージです。

 

ロシアテストスケートのセメネンコの衣装も、ネイサンぽかった。

 

 

曲は、『弦楽とオルガンのためのアダージョ』。

アイスショーでこの衣装を着ていたこともありました。

ロックでもバラードでもクラシックでもポップスでもオケ!!な衣装。

汎用性、節約性もあり、一着は持っておきたい衣装です。

 

そういえば、ミハル兄貴も、前にこの衣装を着ていました。

こちらを参考にしている選手もいるかも。

 

 

そんな衣装改革の波が押し寄せる男子フィギュア界。

ネイサンを上回る強者(つわもの)が登場しました。

 

カナダのキーガン・メッシングさんです。

 

2018年のカーニバル・オン・アイスにて、町田樹さんを囲んでニンマリする昌磨の隣にいるネイサンがチラ見えますでしょうか?

 

 

みなさんのご近所でも、お気軽に手に取ることができるであろう赤いチェックのシャツを着用しています。

 

キーガン・メッシングさんは、きっとこの映像をアラスカで見ていたのだと思います(テキトーです)。

最近、いつどの大会で見ても、この格好をしています(言い過ぎ)

 

ネーベルホルン杯のSPでも、

 

 

FPでも、

 

 

エキシビションでも着用。

 

 

もちろん、普段着でも着用。

©b-sharp ottawa

 

お子さまも着用という徹底ぶり。

 

 
 
 
 
 
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赤いチェックを、「キーガン・チェック」と呼んではいかがでしょうか。

ってくらい、メッシングさん=赤いチェックのシャツのイメージが定着しています。

 

メッシングさんがアラスカ州に住んでいることを考えると、同じ服で通すことで、

SDGsにも配慮しているのかもしれません(テキトーです)。

 

微妙にチェック柄や色味が違うので、1枚しか持っていないということは、ないと思いたい。いや、思います。

 

とにもかくにも、「男子フイギュアのイメージを衣装の面からも変えたい」という思いがあったと聞く、ネイサン・チェン。

彼がフイギュア界に与えた影響は、ジャンプや演技構成、コリオやミュージックチョイスにとどまらず、衣装にも及んでいるのでした。