(スケートアメリカ男子SPのネタばれを含みます。結果を知りたくない人はご注意ください)
こんばんは。明け方にふと目が覚めてYouTubeを開いたら、
“かなだい”の『オペラ座の怪人』の公式練習の動画がアップされており、
一気に目が覚めて眠れなくなってしまいました。
以前、ズエワコーチが、「ダイスケは氷の上を飛ぶように移動する」と言っていた気がするのですが、その意味がわかりました。
氷の上を本当に飛んでいました。昨シーズンとはまったく違う。コンガ、コンガにも興奮させられましたが、オペラ座に、さらに興奮しています。
というわけで、いよいよ開幕したグランプリシリーズアメリカ大会。
夕方、有料配信で男子シングルの試合を見たのですが、
それまで結果を見ないように、今日はずっと、ニュースやラインを見ないように(たまに、結果を知らせてくる人がいるので)に気を付けていました。これが、けっこう大変でした。
スケートアメリカ、とても雰囲気がいいですね。観客がいるって、本当にすばらしい。アットホームな会場で、お客さんも素敵♡
男子の第一グループは、初めてグランプリシリーズに出場する選手もいるし、
ジャンプが決まらないケースが続きました。
でも、ジャンプの成功・不成功は一切関係なく、拍手と声援で大盛り上がり。
フェスティバル感があって、わくわくします。
晴れやかな表情の日本男子
島田高志郎選手は、4回転ジャンプを2本入れた果敢な構成で小粋な『Sing,Sing ,Sing』を踊る、という難解なプログラム。
ジャンプは苦戦しましたが、転倒しても笑顔、肩をゆらして笑顔…と、
『Sing,Sing ,Sing』の世界観はばっちり。
目標の「スケートを楽しんで、それを体で表現する」は、達成していたと思います。
ステップも歓声があがって、表情がとっても豊かでした。
フリーのチャップリンで、神演技をする予感。
三宅星南選手も、よかった～。
4回転サルコウはしっかり決まったし、白い袖がフンワリ揺れる『Unchained Melody』。世界のみなさま、日本に童話の世界の王子様がいることを、おわかりいただけたでしょうか。
途中から、歌いながら滑っていたと思う。ありったけのエネルギーをぶつけたような表情に、ぐっときました。
演技後の表情からも、グランプリ大会の場を楽しんでいることが伝わってきて、見ている私もハッピーでした。
そして、三浦佳生選手の『ミケランジェロ70』by ピアソラ。
コールされる前は、とても緊張した表情でした。
が、ひとたび動き出すと、それまで見えていたリンクの広告が、いきなり判別不能になり、速いこと速いこと！疾風のごとく滑って、洗練されたジャンプをスコーンと決めて、かっこ良過ぎ。
“厚めのバング”っていうんですか? 重たい前髪が、キリッ、キリッとポーズを決める時のアクセントになっていて、『ピアソラ』映えしていました。
演技後は、何度も何度もガッツポーズが出ました。SP1位です。おめでとうございます!!
実は、捻挫していたの？やはり闘魂スケーターであった。
大人気大声援のThe Iceトリオ
後半グループになると空気が少し変わって、かわいい大物たちが登場。
選手紹介では、カナダのロマン・サドフスキーへの声援と拍手が、大きかったです。
そして、イリア・マリニン君の紹介でキャー!!
ダニエル・グラッスルでキャー!!
ジュンファンでキャー!!
ザ・アイスのキャーキャートリオは、人気も演技の魅せ方も、別格だと感じました。
ザ・アイス効果があったとしたら、うれしい。
マリニン君は、6分間練習で衣装のジャケットのファスナーが、ジャンプのたびに下がるのを気にしていて、本番では脱いでいました。
そして、ジャケットなしの衣装が、かえってGood。
『I Put A Spell On You(君に魔法をかけるよ(呪縛するよ))』ということで、手袋がとても効果的に見えました。
魅せ方も素敵。ステップに盛り込まれたジャンプの姿勢も驚異的。4回転ジャンプだけの選手でないことは、明らかです。
が、4回転ジャンプで減点され、点数が伸びず。本人も悔しそうでした。
でも、フリーで巻き返して、少なくとも表彰台には乗ると思う。
ダニエル・グラッスルは、『SILHOUETTE 』。
伸びやかで、昨シーズンまでと体の使い方が違う印象。ザ・アイスで見たプロこれだったかな？まったく違うものに見えました。ブラッシュアップしたのかな。
ジェイン・ブラウンの振り付けですよね？
滑りながら自分を解放しているように見えて、とてもよかったー。最後、感極まっているように見えました。
トリは、ジュンファン。
“役者”として、頭一つ抜けているように感じて、圧倒されました。
佳生くん同様、リンクの広告がかすむほどのスピードと、高揚感ある音楽。
その中で、完璧な4回転サルコウを決めて、キャーっと悲鳴が(笑) リンクの距離を目視で確認してからの、3Lzにセカンドループを付けて、キャー(笑) ムーン・ウォークや腰振りダンス、首のアイソレーションなどのマイケルダンスも、やるからには徹底してモノにしている感も◎。
三浦選手と僅差で2位に付けました。
SPの順位は、
1位三浦佳生 94.96
2位ジャンファン・チャ 94.44
3位ダニエル・グラッスル 88.43となりました。
三宅瀬南選手は6位。島田高志郎選手は12位で、フリーへ進みます。
