こんばんは。すばらしい大会になったスケート・カナダ。
「スケート・アメリカの小規模でアットホームな会場での爆盛り上がりとは対照的かな…」と心配していましたが、ぜんっぜんそんなことはなくて。
“珠玉”ともいえる、選手たちの演技とスケート通の観客が触発しあって、
すばらしい空気が生まれました。
その中で、日本代表は、男子シングル、女子シングル、ペアの3冠と男子銀メダルで、圧倒的な存在感を示しましたよね。
ただ、メダルや順位に関係なく、
スケーターそれぞれのストーリーに魅せられるのが、
出場が難しいグランプリ大会ならでは、でもあります。
たくさんの演技に泣かされました。
そのすばらしいスケート・カナダも、
昨日深夜のエキシビション・ガラで終幕。
日本からは、宇野昌磨、渡辺倫果、りくりゅうの金メダル組と、
銀メダルの三浦佳生、そして、カナダを拠点にトレーニングをしている紀平梨花、小松原組が招待されました。
どのエキシもすばらしく、喜びに満ちていて心地よかったです。
スケート・アメリカに続いて、三浦佳生選手のSuit ' ' (組曲『』)with taro Hakase by pin-no-jaCを見られてよかった。
佳生くんは、追い立てられるような、煽られるような、あわただしい曲が、とても合うと思います。
逃げて逃げて~速く速く~みたいな(笑)
転倒があっても、マイナスどころか、一層スリリングになって、アドレナリンが出ました。
・・・という風に、本来であれば、それぞれのプロの感想を書きたいところですが、
時差観戦&ブログで腕と脳みそが疲れているので、
我らが宇野昌磨選手のことだけ、さらっと書きたいと思います。
昌磨の登場は、第二部の後半。
渡辺倫果→りくりゅう→宇野昌磨→パイパー・ギレス/ポール・ポワリエのゴールドメダルラインでの登場でした。
曲はもちろん、『Padam、Padam』 by パトリシア・カース。
ベテラン舞台俳優のような威厳すら感じる、たたずまい。
一瞬にして、パリの街灯の下に引っ張って行かれるわけですが、
会場の照明が、まさに、パリの街灯に照らされた空間みたいでした。
暗い中で、まっすぐな軸の4回転トゥ。
軽々と3回転サルコウ。
ジャンプの着氷の膝の深さが、音の深みとリンクしていて、ドラマチック。
ステップも、膝のバネと脚の筋肉によって、
一蹴り一蹴りが、ダイナミックです。
音の1拍でグイーン、グイーンと氷の上を進んでいきます。
サビの♪パダーム、パダームは、エッジを切り替え、方向を切り替え、
闇夜の王様のように堂々としていて、ほんとーに好き。めちゃめちゃ好き。
毎日新聞の吉田航太さんが、完璧なタイミングをとらえて撮影されています。
快挙の「りくりゅう」、逆転の宇野、渡辺が華麗に エキシビション [写真特集11/30] | 毎日新聞
すごい迫力。
エレガントにしてゴージャス。
繊細にして力強い。
金メダルにふさわしい演技でした。
エキシビションでこれだけの演技が見られたら、言うことなし。
観客の拍手もひときわ大きかったです。
アンコールは、『メア・トルメンタ・プロペラート!』のステップの部分。
左手のシャツブラウスのボタンを留めなおし、
首をクルンと回してから、演技に突入。
前日のフリーのステップもすばらしかったけど、
エキシのステップも良かった。
上半身の伸びも腕の伸びも、普通の人の倍ぐらいあるし(推定値)、
試合よりリラックスして、よりストレッチが効いて見えました。
後半のキレは、試合のときのほうが繊細だったかも。緊張感がありますものね。
フィニッシュポーズを決めると大歓声。
ニコリと笑って立ち上がり、ご挨拶する昌磨。
充実した大会だったことがわかる笑顔です。
最後にグループナンバーがあったのですが、
カメラが比較的、全員を一斉に映していて、
「えー、どこ見ればいいの??」と目が泳ぐいつものパターンに。
暗いしよく見えなかったけど、
昌磨が、隣の人をチラ見しながらも、頑張って踊っているのが見えました。
最後のご挨拶は、マッテオ君の隣で手をつないでいました。
マッテオ君(今回銅メダル)は、「NHK杯に行くのがとても楽しみだ」と話していました。
昌磨、マリニン君、マッテオ君、ジュンファン、友野君、グラッスル…ザ・アイスのメンズチームは、何人、グランプリファイナルに集えるでしょうか。
残念ながら、ケヴィンは、フランス杯を棄権することに。
フィンランド大会までに治りますように。
ザ・アイスは、振り返ってみても、豪華なメンバーでしたね。