★この記事は結果バレを含みます。ご注意ください。
何を書いていいか、言葉がみつからなくて。
ただ、しみじみしています。
あっけない優勝でした。
もちろん、全然あっけなくなんてなくて、
苦しみとか悲しみとか悔しさとか、いろんなものを背負いながらのスケート人生で、
今シーズンも、エリア大会から参加しつつの連戦、連戦で、
彼女のことを思えば、ここまで体力がもっていることが奇跡なくらいでした。
でも、最後の最後は、彼女のスケートに対する純粋さ、滑る喜び、清らかな心…そういったものが、
大接戦の中をするりと抜けて、
王冠にたどりついたように見えました。
Pure Joy 純粋な喜び
という言葉が、何度も浮かんできました。
三原舞依選手、グランプリファイナル、優勝おめでとうございます!!
全世界が喜んでいると思う。
全世界が、祈りながら見ていたと思うし、
SPの時から少し疲れが見えた舞依ちゃんの背中を、画面のこちらからエールで押していたと思う。
すてきな選手ばかりだったから、
私は、キム・イェリムから、全員応援体制で観戦していました。
SPが大接戦だっただけに、フリーは、全員に緊張が見られたと思います。
少しずつ、少しずつ、みんなにミスが出る中、
笑顔でリンクに滑り出て来た舞依ちゃん。
演技冒頭の妖艶な笑みに、「うん、これはいけそう」と安心しました。
いつも通り、確実にジャンプを決めていく舞依ちゃん。
2A+3Tが、私にとっての“今日の一番”で、
鳥肌が立って、もう表彰台は間違いない、と確信しました。
唯一、ミスが出たループの着氷乱れは、転倒判定は厳しい気もしましたが、
表彰台を揺るがすものではなかったかな、と。
ただ、フィンランド大会に比べて疲労も見え、
最後の力を振り絞って滑るステップシークエンスは、
後ろから背中を押してあげたかった!!
レベル4判定が表示されて、本当にほっとしました。
終わってお辞儀するときも、脚がきつそうでした。
本当に、よくぞ、ここまで。(中野先生、おんぶして帰ってあげて😂)
演技のリプレイを見ながら、ゾワゾワっと感動が押し寄せてきました。
しかも、このフリーは、三原選手のいわゆる“十八番”系統のプロではないんですよね。
点数を稼ぐだけなら、繊細で柔らかい曲にしたほうが、うけはいいと思う。
でも、あえて力強さ、妖艶さに挑戦した新ジャンル(?)『恋は魔術師』で、ファイナル優勝。
三原舞依の底力を見たか!!
というより、底力と安定性は常にあったが、将来性、伸びシロも無限にある。
それを自分で証明してみせた三原選手。(証明しなくても十分だったのに)
よく卑屈にならなかったなぁ、心が折れなかったなぁと、尊敬しかないです。
「おめでとう」しかないですね。
「よかったね」もあるか。
黙って涙するもよし😭
「(グランプリ2大会)1、1で来ているのは舞依だけだから、ねらっていこう」。
いつものように、中野コーチの言葉の力にも、感服しました。
そして、中野組の1、2フィニッシュを疑わなかった私は、
かおちゃんの結果に、若干、困惑するのであった。
しかし、この2022年のグランプリファイナルは、三原舞依のもの。
三原舞依の優勝は、永遠に記憶される。