オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

三原舞依の朝

★この記事は結果バレを含みます。ご注意ください。

 

何を書いていいか、言葉がみつからなくて。

ただ、しみじみしています。

 

 

あっけない優勝でした。

 

もちろん、全然あっけなくなんてなくて、

 

苦しみとか悲しみとか悔しさとか、いろんなものを背負いながらのスケート人生で、

今シーズンも、エリア大会から参加しつつの連戦、連戦で、

彼女のことを思えば、ここまで体力がもっていることが奇跡なくらいでした。

 

でも、最後の最後は、彼女のスケートに対する純粋さ、滑る喜び、清らかな心…そういったものが、

 

大接戦の中をするりと抜けて、

王冠にたどりついたように見えました。

 

 

Pure Joy 純粋な喜び

という言葉が、何度も浮かんできました。

 

三原舞依選手、グランプリファイナル、優勝おめでとうございます!!

 

 

全世界が喜んでいると思う。

全世界が、祈りながら見ていたと思うし、

SPの時から少し疲れが見えた舞依ちゃんの背中を、画面のこちらからエールで押していたと思う。

 

すてきな選手ばかりだったから、

私は、キム・イェリムから、全員応援体制で観戦していました。

 

SPが大接戦だっただけに、フリーは、全員に緊張が見られたと思います。

 

少しずつ、少しずつ、みんなにミスが出る中、

笑顔でリンクに滑り出て来た舞依ちゃん。

演技冒頭の妖艶な笑みに、「うん、これはいけそう」と安心しました。

 

 

いつも通り、確実にジャンプを決めていく舞依ちゃん。

2A+3Tが、私にとっての“今日の一番”で、

鳥肌が立って、もう表彰台は間違いない、と確信しました。

 

唯一、ミスが出たループの着氷乱れは、転倒判定は厳しい気もしましたが、

表彰台を揺るがすものではなかったかな、と。

 

ただ、フィンランド大会に比べて疲労も見え、

最後の力を振り絞って滑るステップシークエンスは、

後ろから背中を押してあげたかった!!

レベル4判定が表示されて、本当にほっとしました。

 

終わってお辞儀するときも、脚がきつそうでした。

本当に、よくぞ、ここまで。(中野先生、おんぶして帰ってあげて😂)

演技のリプレイを見ながら、ゾワゾワっと感動が押し寄せてきました。

 

しかも、このフリーは、三原選手のいわゆる“十八番”系統のプロではないんですよね。

点数を稼ぐだけなら、繊細で柔らかい曲にしたほうが、うけはいいと思う。

でも、あえて力強さ、妖艶さに挑戦した新ジャンル(?)『恋は魔術師』で、ファイナル優勝。

 

 

三原舞依の底力を見たか!!

 

というより、底力と安定性は常にあったが、将来性、伸びシロも無限にある。

それを自分で証明してみせた三原選手。(証明しなくても十分だったのに)

よく卑屈にならなかったなぁ、心が折れなかったなぁと、尊敬しかないです。

 

「おめでとう」しかないですね。

「よかったね」もあるか。

黙って涙するもよし😭

 

「(グランプリ2大会)1、1で来ているのは舞依だけだから、ねらっていこう」。

いつものように、中野コーチの言葉の力にも、感服しました。

 

そして、中野組の1、2フィニッシュを疑わなかった私は、

かおちゃんの結果に、若干、困惑するのであった。

 

しかし、この2022年のグランプリファイナルは、三原舞依のもの。

三原舞依の優勝は、永遠に記憶される。