オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

昌磨の『Gravity』、リンクに余韻、リンク外に謎を残して今季世界最高点

こんばんは。宇野昌磨選手が、全日本選手権SPで首位に立ちました。

100.45点は、今季世界最高点(非公認)です。

 

 

今の状態からすると圧勝だとは思っていましたが、

なんだかんだ言って私も緊張していたのか、

胃が若干重たく、ブログを書き終わった今、急激に空腹感に襲われています。

 

選手紹介に登場した昌磨は、ブルーの新衣装ではなく、

なぜか、EX『パダム パダム』の衣装を着ていました。

 

(これで登場すると思ってました)

中日スポーツより

 

これが、一つ目の謎です。

公式練習で動いてみて、動きにくかったのでしょうか。

 

もしくは、ステファンは、昌磨のパンツがダボダボしているのを好まないので、

ステファンの好みですかね?

 

今になって言いますが😝ブラウスのほうが、

チルでメロウでアンニュイで甘やかな空気をまとえるので、

プログラムに合っていると思う。テヘッ😝ごめんね😝

 

直前練習で滑り出すと、遠目にもスピードが全然違う。別格でした。

 

 

4回転フリップを跳んだ昌磨を見て、

「ああ、これなら絶対成功するな」と安堵しました。

トゥを突いて跳び上がったときの高さが、これまでより高く、ポーンと軽やかだったんです。

跳び方、何か変えたのでしようか?(わかりません)

 

演技スタート。

こんなに照明が明るい試合会場なのに、

ポーズを構えた瞬間から、昌磨の周りだけ、ナイトムードに(笑)

 

 

コリオの“タメ”も完璧で、落ち着いているのがわかりました。

 

冒頭の4回転フリップ。「どうかな?」と身構えたところで、

「フォー」というステファンとデミさんの歓声が聞こえてきました。

 

えっ、どこから??

 

フジのYouTube LIVE配信「リンクサイド360°」と、

演技の配信の間にタイムラグがあり、YouTubeのほうが何十秒が進んでいます。

なので、昌磨がジャンプの助走に入る前から、フリップが成功したことがわかりました(笑)

 

4回転トゥは、着氷と共に2Tさんの訪れが予想できましたが、

3Aは、甘やかなプログラムに、ピリッとアクセントを加えるような

切れ味鋭いものでした。

 

あ、訂正します!!

4T+3Tは、最初からプログラム構成に入っていなかったようです。

誰かが勝手に届け出たのかな😂なんてね。

 

 

試合後の「#スケーターとつながろう」では、

「直前練習で4回転トゥにいつもとの違いを感じたので、

今できる最善を尽くそうと思った」と話していました。

「でも、いい演技ができたと思う」と。

 

何かまた、当日になった起こったのでしょうかね、ステファンがナーバスになるようなことが?

でも、どんな状況にあっても、それを処理してまとめられるのが、最近の昌磨のすごいところだと思います。

 

そして、競技用プロとは思えない、

心をくすぐるような、軽やかなステップ。

ほんと、羽のようでした。

私の重力まで奪われ、今なら宙に浮けそうです。

 

シーズンの最初のほうは、フリーのプロのほうが話題になりましたが、

『Gravity』は、バーボンのように時間と共に熟成されて、

演技に酔えるようになってきました。

 

グランプリファイナルでは、ユーロスポーツの実況も、

「すべての音の変化をとらえて演じ分けていて、天才だ」みたいなことを言って心酔していました。

 

そして、ステップに見とれていたら、

最後の足換えコンビスピンが、なんかいつもと違って、

「コリオ変えた?」「スピン短くない?」「あれ、時間間に合う?」と、大混乱。

 

YouTube の「リンクサイド360°」には、

リンクの外で卒倒しそうになっているステファンを、

デミさんがあわてて支える様子が映っていました。

あれ、何だったんだろう? これが2つ目の謎です。

 

おっと、公式がアップしてくれてました。この場面です。

 

 

4T+3Tさんの件か、スピンさんの件か…。

演技を終えた昌磨は、にやり。

「ごめんねー」という感じで手を合わせたり、ペロッと舌を出したり。

 

 

さっきまでの「バーボンストリート PM9時」みたいな雰囲気は消え、

いつもの少年に戻っていました。

 

最近では、試合のたびに珍道中が起こる、チームUNOです😆

 

 

ステファンとデミさんの、キスクラでの距離の縮まり度合がすごい(笑)

昌磨がおどかしてばかりいるから、

コーチとトレーナーの絆も深まったのかもしれません。

 

昌磨が、早い滑走順で登場したので、

最終グループの選手は、「4回転を2本完璧に決めれば、抜かせないとも限らない」もしくは、「誰が2番になってもおかしくない」という空気があり、

その気合が、緊張とミスを誘ったようにも見えました。

あくまでも、観戦している私の感じ方ですが。

それでも、役者だらけの男子SPは、とても見ごたえがあり、堪能できました。

 

甘い余韻と共に、いくつかの謎を残して終了した昌磨のSP。

フリーでは、鉄壁の要塞に、短時間で大聖堂を建立する大仕事が待っています。

まったく心配していないですけどね。

4分で見事に建つと思ってます。