こんにちは。いよいよ始まりました、ヨーロッパ選手権。
昨夜は、ペアと男子のSPを部分的に堪能しました。
ISUが練習会場にやって来たスケーターたちに、
「スケートを一言で表すと?」という質問をしている映像を見たのですが、
「芸術」と答えている選手が多かったです。
ヨーロッパ選手権の大きな魅力の一つは、音楽やコリオ、衣装に、
アジア・オセアニアとも北・南米とも違う、
個性と芸術の香りが漂っている点だと思います。
というわけで、イタリアチームの先陣を切って登場したガブリエレ・フランジパーニ。
『Heart Upon My Sleeve』で、洗練されてキレキレの演技を見せました。
新しいチームがうまくいっているのか、昨シーズンとは表情も違う。
楽しそうで生き生きしてます。
4T+3Tを決めてドリームスタート。4Sも投入。
コリオは、確認しなくても100%、ブノワ・リショーだと思います。
当然トップに立つかと思ったら、減点がいっぱいで、本人もがっかり。暫定2位に。
続いて、デニス・ヴァシリエフス選手登場!!
あの人も、穏やかな表情で見守ります。
今シーズンの大好きプロのトップ3に入る『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』。
歌うように滑るデニス。(実際、歌ってますがな)。
表情が豊かで、すべての場面にストーリーがありました。
スピードが、それまでの選手とは明らかに違って速い!!
84.81で暫定トップに立ちました。
ちなみに、私の「今シーズンの歌いたくなるハッピープロ3選」は、
- デニスのイングリッシュマン・イン・ニューヨーク
- マッテオ君のトーキング・トゥ・ザ・ムーン
- 佳生くんのビューティ&ビースト です。
続いて、頭角を現してきたスイスのルーカス・ブリッチギー。
どんどん順位が上がってきますね。
『Another level』で暫定2位に。簡潔ですみません🙏まだ彼のカラーを掴んでいません🙏
そこへ、ケヴィン・エイモズ登場。
『Still Don’t Know My Name』
もーーー、一分の隙もない完璧な演技でした!!
帰ってきた完璧な 4T。3Lz+3Tもシュルシュルッ。
なのに、なのに、アクセルが抜けてしまった~😱
「あ゛ー」と、画面に向かって叫ぶ私😱😱
解説も思わず、「ノー!!」😱😱
8.8点の損失で暫定2位 83.75。
続いて、アダム・シャオ・イム・ファの『レイン・イン・ユア・ブラック・アイズ』。
「朝の練習で4Sに苦戦していた」という情報が。
しかし・・・ひゃー 息ができなかった。
すーばらしい。とんでもなくすばらしい演技。
滝に打たれたような衝撃を受けました😱
この演技をされたら、世界選手権で昌磨とがちんこ勝負だなー。
昌磨が、「アダムは、これを表現したいというのがある」と言っていましたが、
本当にすべての動作に意志があり、力があった。
96.53.うーん、100点超えると思ったけどなー。
ジャンプの加点が多くなかったか。暫定1位。
そして、最近心配なモリシ・クヴィテラシヴィリ選手。
また、コーチがエテリ組に戻っていましたね。
練習環境についてはわからないのですが、
彼にとっては、精神的によかったのではないでしょうか。
『Way Down We Go. Break My Baby』
ジャンプの調子は戻っていないようでした。
14位?? 今シーズンは、仕方がないのかな。
続いて、マッテオ・リッツォ登場。『Le parole lontane』。
表情がいい。たたずまいがいい。
本当に素敵なスケーターになったなぁ、と思う。
洗練された美しい滑りは、貴公子然としています。
今シーズン、挑戦している4回転ループを決めました。(回転不足判定に)
終わってガッツポーズ。86.46で暫定 2位に。
ここで、今話題のダニエル・グラッスル登場。
グレイヘンガウスとデュダコフが見守るという、慣れない感じ。
イタリア選手権で5位に終わったあと、エテリ組に行きたいと申し出たそうです。夢じゃないのね・・・。
ジェイソン・ブラウン振り付けの『シルエット』。
ジャンプはどうでしょうか・・・とみんなが見つめる中、
冒頭の4回転ルッツがほどけてしまったー。あーーー。
本人も、とてもがっかりしていました。
SP8位です。
米国に移籍したものの、「家族や友人のいない環境はつらすぎる」と、帰国して古巣に戻ったグラッスル君。
しかし、再びロシアへ渡る・・・という矛盾。しかし、この独特のジャンプの跳び方を見るに、彼は次のオリンピックへ向けて、本気で何かを変えたいのだと思います。まだ20歳ですし。
エテリ組への移籍は、批判を浴びていますが、もう少し状況を見守りたい。
結果はこちらです。
1位 アダム 96.53
2位 マッテオ 86.46
3位 デニス 84.81
4位 ケヴィン 83.75
5位 ルーカス 79.26
6位 ウラジミール・サモイロフ 78.26
7位 ガブリエル・フランジパーニ 77.35
8位 ダニエル・グラッスル 77.03
ヨーロッパ選手権って、個性的な選手と演技が見られて、本当に楽しい!!