こんにちは。連日、たくさんの感動をもらっている世界ジュニアフィギュア。
きょうは、男子フリーが行われました。
地上波放送はしばらくないので、ネタバレ含みながら、
勝手な観戦の感想をしゃべります。
試合にピリッと緊張感が漂ってきたのは、
SP14位と出遅れた、中国のユドン・チェンあたりから。
フリーのシーズンベストが140点台と、
レベルが一気に切り替わりました。
ユドン・チェンは、4Tと4Sの4回転ジャンプを構成に入れ、
格の違いを見せつけて139.19点。フリー5位、総合8位となり、
来シーズン、中国ジュニアに2枠をもたらしました👏これは大きい。
チェン選手が暫定首位をキープしたまま、第3グループへ。
フリーで挽回したい面々が集っているグループでした。
ここで現れたのが、我らがパイレーツ・オブ・カリビアン、吉岡希選手です。
SP7位ですが、接戦なので、海賊ならメダルを奪うことなど朝飯前。(←ごめんね、テキトーなこと書いて)
堂々とした面持ちで、冒頭に4T+3T、畳みかけるように4Tを跳びました。
ジャンプの着氷が粗いものの、海賊ですからOKでしょう。
しかし、2本目の4Tの着氷で、足首がグキッとなったように見えて、その後のジャンプは心配して見ていました。
前半は、波の音が入る音楽で粛々と。後半は、おなじみのテーマ曲が流れ、一気に盛り上がっていく構成は、ゾクゾクします。
終盤、疲れが見えましたが、会場のみなさんと一緒に手拍子。一つ一つのエレメンツが、表彰台につながっていくはず。頑張れ、頑張れ~。
吉岡選手、最後まで粘りました。たぶん、最後のフリップの着氷を耐えたのが、勝敗を分けたと思います。フリーは2位でした。
続いて、優勝候補と言われたニコライ・メモラ登場。
6分間では、アクセルジャンプに苦戦している様子でした。
まずは、超低空の2Aで幕を開けました。
が、その後は、長身にもかかわらず、つま先から指先まで神経の行き届いた美しい所作にて、『I belong to yo』(コリヤダ君、元気ですか😢)や『サムソンとデリラ』を演じていきました。
後半、3Aで転倒したものの、4回転がないながら、ボードの数字は吉岡選手と僅差。
セカンドマークは、メモラのほうが高いと思うので、吉岡選手、抜かれてしまうか…
と思ったら、他のジャンプにもアテンションが付いて、暫定2位。
そこから、最終グループへ移りまして、
SP4位、米国期待のルーカス選手は、先を急いでいるような、あわただしい演技でした。彼の“魅せる”良さが、今日は、感じられなかったかな。ジャンプの失敗も目立ってしまい…フリーは9位でした。
続いて、SP3位、スイスのナオキ・ロッシ選手。
SPでは繊細な表現に目が釘付けになりましたが、今日はジャンプが粗く感じてしまいました。跳び急いでいる感じ??
しかし、必死に最後まで戦っている。なんとか、メダルをつかんでほしい。
フィニッシュと共に、失望したような表情。
コーチが「大丈夫よ。まだ駄目と決まったわけじやないわ」みたいな感じで励ましていたのが印象的。
フリーは、その時点で暫定2位。残り2選手。
「順当に行けば4位で、メダルの可能性はなくなってしまったのか??」
と思ったら、暫定総合1位!!
うぉー。メダル確定です。
私まで泣くじゃないか😭
よかった~おめでとう!!
しかし、こうなりますと、佳生君のメダルは間違いないし、
吉岡選手のメダルはなくなってしまったのか??
ここで、ウェズリー・チュウ選手が登場。
長らく、彼の安定したフリーを見ていない気がしますが、どうでしょうか。
しかし、す~ばらしい滑り出し。
『ガブリエルのオーボエ』にのって、美しいラインが映える。
が、トゥループに苦戦しているのか、2度のパンク。徐々に崩れ始めて、3Aの着氷も危うい。ということで、ボードの点数は、ロッシ選手より5点ほど低かった。
2位か3位か??吉岡選手はどうなるのか??
と思ったら、フリーは、まさかの8位。暫定4位。
ということは😊😊😊
そして、ラストは、優勝しか眼中にない三浦佳生。
「佳生が来た、とみんなを震撼させるくらい、ぶっちぎりたい」と語る野獣の登場です。
今シーズン、私の心を震わせてくれた、曲のイントロが流れる。
ラスト『美女と野獣』かな😢😢
まずは、美しい流れの3A+1Eu+3S。
続く4Tで転倒・・・しそうなところを、野獣パワーでググっと踏ん張る。
さらに、完璧な4Sに「キャー」と悲鳴。
美しいとまでは言えないポージングのスピンに合わせて、
野獣のシンガソングが始まり、
宙を飛んで進む3Aに、私も勝利を確信。
気分が上がって、一緒にシンガソング♪(歌詞がわからないので、鼻歌です)
後半に、リンクを半周するようなフライング4T+3T。会場大歓声。
暫定1位の点数を上回った後も、佳生君の演技はまだまだ続きます。
最後のループが両足着氷になって、「テヘっ」。これはご愛敬。
フィニッシュと共に、倒れ込みそうになる佳生君。
会場はもちろん、スタンディング・オベーション。
私ももちろん、スタンデング・オベーション。
圧巻。凌駕。絶句。
ここ、ジュニアの大会ですよ。みなさん、口、あんぐりです。
キスクラでは、もう余裕でしたね。
2位に、約44点差をつけて優勝です!!
メダルセレモニーでは、名前をコールされると登場してから、
軽く助走をつけて、トリプルアクセルをぶちかましました😝
金 三浦佳生 264.74
銀 ナオキ・ロッシ(スイス) 220.68
銅 吉岡希 217.79
4位 ニコライ・メモラ(イタリア) 216.44
5位 ウェズリー・チュウ(カナダ) 213.88
吉岡選手とメモラ選手の差は、約1.3。
3Fで転倒していたら、メダルはなかったかもしれません。
コーチのケージ・タナカ氏に、「枠とか考えないで、自分のために滑って」という言葉をもらったそうですが、そうは言っても、(佳生君はシニア同然なので)ジュニアただ1人、参戦した以上、プレッシャーはあったと思います。
銅メダル、本当におめでとうございます。