オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

昌磨のGravity以外で、今季好きな男子SP5選

こんばんは。

ということで、先ほどの続きです。

世界選手権の男子SP&ペアフリーの日も、現地で応援することにしたので、

(世界選手権出場者に限定した男子SPで、今シーズン、私の好きなプログラムを5つあげたいと思います。

 

昌磨のGravityは、数に入れません。

 

 

Gravityは、曲自体がものすごく好みというわけではなく🙏

作品としても、最初に見たときは、ステファン風味が強すぎると感じました。

 

しかし、そこは昌磨。

アイスショーや試合で演じるうちに、昌磨風味の別物に仕上げてしまいました。

 

この曲のリズムと行間を、一つももらさず拾って自分の世界を創り上げられるのは、

昌磨だからこそ。

 

腕をほどいて振り返った瞬間、そこは夜の気だるいBar。

薄ぐらい灯りの中で、思いをめぐらせる男の姿が浮かんできます。

 

昌磨の氷に吸い付くエッジと、やわらかな膝が生み出す強弱のリズムに、

会場に心地よい呼吸が生まれます。

そして、数呼吸したところで、もうフイニッシュ😂

昌磨だけ、演技時間が40秒ぐらいだからね(体感)😂

 

全日本選手権の時点でも、完成されていたように見えたGravityですが、

実は、フリーの練習が中心になっていて、

ショートに割く練習時間があまりなかったらしいです。

 

世界選手権までの間に、SPもしっかりやりたいと話していたので、

世界選手権で、どんなGravityが待っているのか、楽しみすぎる。

まったく想像できないですが、それもまたよし。想像を超えてきてほしい気もします。(それじゃあ、もはや別プロ??)

衣装は、どれでくるか、そこも注目です。

 

 

私は、全日本のときのパダムブラウスが、一番曲にフィットしていると感じましたが、どうでしょうか。

ジャンプは、跳びにくいのかな。

 

私の好きな男子SP5選

1.キーガン・メッシング

Grace Kelly

振り付けは、Lance Vipond(ランス・ヴィポンド)氏。

 

 

メッシングさんのプロの中で、一番好きな作品です。

どのプロも、温かみのある人間性が投影されているのですが、

この『Grace Kelly』は、メッシングさんの軽妙洒脱な一面も引き出していて、

もっとも等身大の作品だと思います。

 

チャップリンみたいに、笑顔を醸し出さなくても、

動き出した瞬間から、メッシングさんの頬っぺたが上がって、楽しくて仕方ないのが伝わってきます。

そのうえで、足元は、超絶難しいステップの複合体。

インタビューでも、「このプログラムは、演じるのがとても楽しい。胸を張って意気揚々とリンクに出ていけるし、最初の20秒があっというまに過ぎてしまう」というニュアンスのことを話していました。

 

2.デニス・ヴァシリエフス

Englishman in New York

振付はサロメ・ブルナー氏

 

 

まず、スティングのこの曲が大好きなのですが、

このゆったりとしたサックスの音色を存分に拾えるのは、

デニスの体幹あってのものだと思っております。

 

そして、デニスの表情の豊かなこと!!

特にステップは、何回見てもまた見たくなります。

 

このEnglishman in New Yorkという曲の歌詞は、

ユーモラスな内容というわけではなく、

ニューヨークで暮らすイギリス人が、習慣の違いでよそ者扱いされ、居心地の悪さを感じているけれど、

「人に何を言われても、自分らしさを忘れるな(Be yourself no matter what they say.)」っていう内容です。

スティング自身のことを歌っているのですが、他国で暮らし世界を飛び回るデニスも、同じことを感じることがあるようです。

堂々とおどけた表情もまぜながら、デニスにしかできにい演技を見せる、このプロが好き過ぎです。

 

3.ケヴィン・エイモズ
Still Don't Know My Name他

振付は、ブライス・ムーセ氏 withケヴィン・エイモズ

 

 

曲の最初の一拍目から、もう他のスケーターとは似ていない。

コリオと作品を完全にモノにしていて、“与えられたものをこなしている感”がありません。

誰にも真似できない動作、多彩な手の動き。

自分も振り付けて自分で演じているから、コリオとの間の“隙間”がない。

 

4.マッテオ・リッツォ

Le parole lontane他

 

 

ヨーロッパあたりの渋めの大人の男を演じさせたら、

もっともしっくりくるであろうキャラに成長したマッテオ君。

 

しっとり魅せる前半の洗練されたスケーティングと、

後半の力強い観客とのコンタクトの対比。

フリーもですが、今シーズンのマッテオ君は、ザ・アイスでの経験が演技に生きているように感じられて、うれしいです。

 

5.ジュンファン・チャ

マイケル・Jメドレー

振付は、シェイ=リーン・ボーン

 

 

マイケル・ジャクソンの中でも、曲のチョイスが秀逸ですよね。

スピードのあるジュンファンは、追い立てられるような緊迫感のある曲が、とても似合うと思います。(『時計職人の運命』に同じく)

 

そして、マイケル特有のダンスを技術的に完璧かつ自分のものにしているので、

マイケルだとわかるのに、コテコテ感がない。

四大陸選手権では、審判の笛ピー、ピーからのゴミ拾いで、残念な結果になってしまいましたが、

世界選手権では、会場の大盛り上がり必至です。みなさん、スタオベのご用意を。

 

番外編

友野一希

Happy Jaz

振付はミーシャG

 

 

このプロが好きというよりも、ナウボイスの「エンタメ精神はどこから」という配信を聴いて、

友野くんと平池コーチへの興味を新たにしたってことなのですが(笑)。

 

平池コーチは、ちょっと強面気味でいつも黒い皮手袋をしているので、

興味深く見ていたのですが(笑)、

 

 

友野くんが小さいころは、スケートの練習というよりも、氷の上での鬼ごっこなんかをよくしていたとのこと。

スケートの練習も、ジャンプよりも、ヤグディンとか、平池コーチが好きなスケーターのステップをひたすらやらせたり、

現代のルールにのっとった「レベル取り」を無視したコリオを滑らせたりしていたそうで😍なんか…いい!!

 

友野くんの伝説の『ムトゥ踊るマハラジャ』は、誰がやらせたんかなぁと思ってましたが、間違いなく平池コーチだよね。(←決めつけ)

そして、ジュニアの頃に、友野くんが死ぬほどジャンプで転倒していたのも、仕方ないよね…と思えて、二人がとても好きになりました。

 

ミーシャに黒手袋を貸してあげた親切な平池コーチ(事実未確認)

 

なので、SP『Happy Jaz』は、ジャンプの成功失敗に関わらず、全力でハッピーオーラを振りまいてリンクを舞う友野くんが、素敵なのであります。

 

 

以上、私の独断でのセレクトですが、

プロを表現するスキルがあることが前提になるからか、

トップスケーターに偏ってしまいました😅

みなさんは、昌磨のプロ以外に

世界選手権で見るのを楽しみにしているSPのプロはありますか?