オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

安藤美姫さんとイ・ヘインさん

今、フィギュアスケート界で騒動になっている気の重い二つのニュース。

「年上の女性(成人)と未成年の男子」という共通点もあって、

いろいろ考えてしまった昨日今日。

 

まとまっていないかもしれませんが、感じたことを書き留めておこうと思います。

 

安藤さん:信じないけど写真はまずい

 

まず、「安藤美姫、16歳の教え子と親密な関係に」という文春の“自称”スクープです。

 

昨日の晩、コンビニに週刊文春を買いに行きました。

 

文春オンラインに課金するのは出版社の思う壺だし、

かといって、無料で読める部分の記事だけでは判断がつかない。

ネットでもYouTubeでも、

「安藤美姫には何を言っても、してもいい」という空気を感じ、

援護射撃したいという気持ちがありました。

 

文春がなんでもない一瞬を撮影して切り取って、

記事を捏造しているのだったらいいな、と期待していました。

 

結果は…記事内には時と場所の違う複数の写真が掲載されていて、

それを見ると…これはよくないです。

 

記事は、“恋人”と決めつけた前提で、

思わせぶりな形容詞を散りばめて書かれています。

「家に招き入れた」というのも、

どういう状況だったのか、雑誌をうのみにはできません。

 

私は、現時点でも親密な関係だなんて思っていません。

だいたい、選手の親がそんな状況を認めるわけがない。

 

だけど、写真はよろしくないですね。

この距離感は、「コーチと教え子の範囲を逸脱している」と誤解されても仕方がないと感じました。

 

自分の子どもに接するような気持ちなのかもしれないけれど、

選手の身長が伸びたこともあり、見た目は恋人に見えてしまう。

 

コーチにその気がなくても、思春期の青年がどう感じるか、私にはわからない。

これが男女逆だったら、問答無用でアウトだと思う。

「私流の指導方法」なのかもしれないが、

いつの日か選手がコーチになって、異性の教え子に同じように接したら、どうなんだと。モロゾフのことが頭に浮かんで、“負の連鎖”みたいなことも感じました。

 

成人と未成年の組み合わせで、「女性が成人の側だからそんなことあるわけないでしょ」という、危険な固定観念、誤った認識は通用しない。

 

普段から、彼女の教え子との距離感に疑問を持っていた人がいたんだろうな。

 

だけどね、選手は未成年なんだし、精神的にナイーブな状態にあると推察できるのに、

なぜ文春は記事にしたのだろうか。

「こんなことはよくない」と思うのなら、本人や周囲の人に忠告してあげるべきだと思う。

 

事情を説明しようと記者に電話をした安藤さんや保護者の話まで記事に使用して、

本当にやり切れない。

結局は、雑誌が売れればいいって話で、誰の人生がどうなろうと知ったこっちゃないんだよね。娘さんのことも心配です。

 

これまで、マスコミから叩かれても叩かれても、跳ね返して生きてきた安藤さんが、

コーチになる夢の第一歩として、ジュニアの有望な選手を熱心に教えていたのに、

こんなことになって、本当に残念です。

 

ヘイン:気の緩みが一転、恐ろしいことに

次に、韓国女子スケーター イ・ヘイン選手の3年間の選手資格停止の件。

 

 

処分の対象となった行為は、

・ナショナルチームのイタリア合宿中に飲酒

・未成年のジュニア男子選手を宿舎に呼んでセクハラをした

 

このままいくと、彼女はミラノオリンピックには出られず、選手生命も断たれる可能性が高いです。

 

彼女は飲酒を認めて謝罪しましたが、セクハラの件は否定しています。

該当するジュニア男子選手は、過去に恋人同士だったが親の反対で別れたものの、

代表合宿で再会して再び付き合うことになった、という説明です。

 

ジュニア男子選手は、女子の宿舎を訪問していたということで、

戒告処分を受けています。つまり、口頭か文書での注意です。

 

ここからが問題で、ヘインの説明によると、

「問題が発覚したとき、恋人関係を隠していたために、スケート連盟に事実を話すことができなかった」。

 

そのために、彼女が飲酒に加えて未成年者を性的暴行/虐待したということになっていて、本人も驚愕した、と。

 

これは難しい問題です。

最初に付き合っていたとき、ヘインは高校生、彼は中学生。

しかし、イタリア合宿で再会して「また付き合おう」となったとき、

ヘインは合宿の1カ月前に誕生日を迎えて19歳(韓国の成人年齢)になっていた。

3歳(3学年?)年下の彼は、未成年。

 

この時点で、成人が未成年を宿舎に呼びつけてセクハラ(キスマークを付けた)をした、という図式になる。

 

イ・ヘインは、韓国フィギュア女子のトップ選手の一人。

まりをしたメールのスクリーンショットが投稿されていました。

ハングルは読めませんが、韓国内での情報によると、恋人同士のやりとりに思えます。

どうやら、相手の選手は恋人関係を否定し、「自分は被害者でショックを受けてメンタルケアを受けている」という立場を表明したらしく、

ヘインが無実を証明しようとメールのやり取りを公開したと思われます。

気持ちはわかるけれど、案の定、さらなる批判にさらされることに。

 

ヘインの言うことが正しいなら、つらすぎる展開です。

ジュニア男子も、仮に本当は恋人だったとしても、こんなことになって背負いきれないですよね。

 

もちろん、国家代表に選ばれて海外合宿に参加したのに、

浮ついた行動をしてしまったのが問題ですが、悔やんでも悔やみくれないだろうな。

 

女性→男性でも、未成年と問題になれば、

思わぬところで逮捕されたり、大事なものを失ったりしてしまう。

 

安藤さんもヘインちやんも軽率だったのは間違いないけれど、

二人にチャンスをあげてほしい気持ちでいる私は、

きっと甘々なんだと思う。

 

インスタでバッシングされている安藤さんもヘインちゃんも、

本気で心配なんです。精神的に持ちこたえてほしい。

あぁ、なんてことだ!