オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

NEW“ザ・アイス”初見のあれこれ

ザ・アイス愛知公演が始まりましたね。

私は、夜公演を配信で見ました。

 

観客数が少なくてちょっと驚きましたが、(訂正:昼公演の映像を見たら人がいっぱいいました)

反対に現地に行かれた方は、スケーターとの距離がものすごく近くてラッキーだったのではないでしょうか。

しかも、鼓童さんの生演奏。これは現地組、かなりぜいたくな環境だと思います。

 

そして、ザ・アイスは毎年、回を追うごとにどんどん面白くなっていくので、

東京公演がめちゃめちゃ楽しみです。

スタッフの方が、みんなの反応を見てブラッシュアップしていくかもしれないので、

私の率直な感想を書かせていただこうと思います。

 

■まず、大トリの宇野昌磨ソロ、すばらしかったです。

打楽器だけでなく、笛ですよ、笛!

昌磨の滑りは笛にとても合うなぁと感動。

そういえばオーボエにも合ったから、当然と言えば当然ですね。

弦にも管にも打にも合う昌磨の滑り。

演技の前に、映像で小さい頃からの振り返りがあって、

いろんなプログラムのコリオが混じっていたので、

選手生活の振り返りプロになっているのかも。

最後は「ボレロだ!」と思った記憶が。「I Love You Kung Fu」も合ったよ。

 

昌磨ソロ、昌磨&ジュンファンコラボの写真は中日新聞へ👇

宇野昌磨さんら出演のアイスショー「THE ICE」が開幕 愛知・長久手で:中日新聞Web

©THE ICE

 

■ジュンファンとの「トゥーランドット」コラボは、平昌オリンピックのときの衣装で登場したので、ちょっと、うるっときました。

ただ、“コラボ”という意味では、ネイサンとのコラボのようにゼロから作品を作ったり、おそろいの衣装を着たりはしていなかったので、

それぞれのプロを演じている感がありました。

もう少しコラボ(からみ)がほしかったかなぁ(欲張り)

 

■そういえば、男子スケーターのみのショーにした差別化ポイントは、

今一つ振り切れていないと感じました。

アイスダンス2組とペア、ナビゲーターに女性がいて一緒に氷の上にいるので、

男子のみというよりも、かおちゃんと舞依ちゃんとイザボーがいない…っていう感覚でした。

 

■面白い試みとしては、デニスとエイモズ君とジャン=リュック・ベイカーによる、氷の音を聴かせるプログラム。

コンパルソリーぽく始まって、すぐれた技巧を持つ3人がブレードを見せつけるところが新鮮でした。

J.L.Bがあまりにも氷をゴリゴリ削るので、その後に滑る昌磨が心配になりました😅が試合ではないのでね。(訂正:Jean-Luc BakerだからRじゃなくてLでした)

 

■あと、これは好きな人は好きだと思うのですが、

個別プログラムを落ち着いた曲、しっとりした曲で

全身ブラックの衣装で演じる人が多すぎ問題。

ショーとしての華やかさがもう少し欲しかったと思う、お子様な私。

 

演技はすばらしかったんですよ。それは前提として、

  • オープニングが息を止めて見入るようなデニスの「In the air」
  • パパシゼは「When the Party’s over パーティが終わったとき(失恋)」
  • チョクベイは「Once I was Loved かつて愛されていた(失恋)」
  • セレフコは「Why’d You Lie?なぜ嘘をついたの?」
  • グループナンバーでludovico einaudiの「Experience」
  • ケヴィンはジェフ・バックリィの「ハレルヤ」

・・と言う感じで、にぎやかで威勢のよい“真夏の男祭り”で構えていた私は、「あれ~」って感じでした。

 

■そんな中、手拍子もあって一番盛り上がったのは、ニカ・エガゼのDj Chechen。

衣装を見て宗教を連想しましたが、Dj Chechenはロシアの音楽家で「レズギンガ」というコーカサスダンス(民族舞踏)なのかな??

衣装はまさにこれだったと思います。

 

youtu.be

 

ということで、今回特にいいなと思ったプログラムは、

・ニカ・エガゼのDj Chechen

 エガゼの新境地を開くプロだと思う。

・ケヴィン・エイモズの「ハレルヤ」

 ジェフ・バックリィのハレルヤは問答無用に好き。ケヴィンは五線譜の間まで表現していて本当にすばらしい。

・ジュンファンの「Mr/Mme」。

 衣装も個性的で素敵でした。ジュンファンも自在に体をしならせることができるから、音楽完全制覇ですよね。

・パパシゼの「When the Party’s over」。

 いつ見ても“天才”という言葉が浮かぶ。

・マリニン君「Lovely」。

 昨年とは別人級に“上手い人”になっていた。

 

ばっと浮かぶのは、これらのプログラムかな。

 

演出の方にお願いしたいのは、もっと個々のスケーターが全面に出る機会を増やしてほしいです。

今のところ、全員目立っていない気がする。(J.L.B除く😆)

昌磨の影もあまり感じなかったし、ニューフェイス軍団も控えめ。

佳生くんも、もっと前に出る場面を作ってほしい。

エイモズ君やデニスが目立っているわけでもないし…

もしかしてナビゲーターいらないかも?? 一緒に滑っちゃってるし、スケーターとして出演すればよくないですか?

 

男子スケーターと鼓童さんのグループナンバーは、

千秋楽の頃には、ぴったり息も合って大盛り上がりのナンバーになっていると思います。

東京公演がめっちゃ楽しみになってきました。

 

初めての試みがいろいろあるから答えを出すのは早すぎますが、

無礼なコメントも含みつつ、初見の印象をあれこれ書いてみました。

みなさんの感想はいかがでしょうか。