オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

THE ICE千秋楽。ザ・アイス最高!

こんばんはー。THE ICE東京公演、千秋楽に行ってきました。

もう、最高、最高、楽しすぎ!

 

 

昨夜の公演も行ったのですが、

「“千秋楽”の魔法で一夜にしてこれほどまでに変わるのか?」と驚いたほど、

圧倒的な熱気で、会場の空気が濃くなっていました。

 

ザ・アイスは、例年、初演の瑞々しさから何度もの公演を経て、

最終地で完成度を上げて変貌するイメージがあります。

 

今年は、公演&スケーターの拘束(?)期間が短いので、

このまま終わるのかと思ったら、

まさかの千秋楽で大化けしました。(個人の感想です)

 

特に感じたのは、鼓童とのケミストリー。

「鼓舞する」という言葉がありますが、

鼓童の太鼓でスケーターの動きがパワフルになっていく。

それは、後半に向けて加速していきました。

 

今日、印象に残ったのは、

ジュンファン、マリニン、セレフコ、エガゼ、佳生、シャイドロフの6人と、

対する鼓童10人による大一番。

 

互いの波動と波動がぶつかって、

日本海で巨大な荒波が岩にザッバーンとぶつかるような大迫力でした。

この6人は、「真夏の氷上7番勝負!」というゲームコーナーに毎回出演した6人でもあり、

ショーの間に関係性が深まったのだと思います。

互いの空気、熱気を感じ取って化学反応を起こしている様がよくわかりました。

 

かつてはこれが、昌磨とネイサンとボーヤンであり、

コリヤダ君とヴィンスでありました…。

 

鼓童のメンバーがすごいなと思ったのは、

楽譜が一切なく、自分の楽器を抱え、視線は完全にスケーターへ向けたまま、

眼光するどく、あおる、あおる。

踊りながら叩きつつ、奏でつつ、

何かが宿っちゃってるみたいでした。

やっぱり、太鼓の音って神様とつながってるのかな。

 

あおられたスケーターたちも、今日は負けていなかった。

ジュンファンはわかるけど(もともとダイナミックで音に負けない)、

線が細めのシャイドロフやエガゼも、

太鼓のリズムで滑りがどんどん骨太になっていく。

太鼓には滑りを変える力があるんだなと思いました。

 

フィナーレの群舞も、太鼓の音でスケーターの表情が神々しくなっていきました。

 

フィナーレでは、普段さわやかでたおやかな演技を見せるペアのエミリー・チャンとスペンサー・アキラ・ハウの二人が、

びっくりするほど力強い表現をみせていたし、

“音”への感受性が強いジュンファンも、コリオの魅せ方が“漢”で、ほれました。

 

太鼓とスケートって合いますね。

 

それでもって、コラボナンバー『巡』では、

「宇野昌磨1人に対して鼓童12人」という構図。

 

観客の私たちも鼓童さんに加勢して😉

みんなで昌磨をあおり、太鼓を打ち鳴らし、笛を吹き、マリンバで攻め、手拍子で風を起こすのですが、

一歩も退かず舞に力を込める宇野昌磨。

 

鼓童のメンバーは前のめりで、宇野昌磨しか見ていない。

宇野昌磨は時折鼓童のいる舞台近くまで攻め入り、

あろうことか綱引きのように鼓童のパワーを手繰り寄せ、

「おらおらこの程度なのか?」と、あおり返す。

いやはやすさまじかった。

 

祭だ、祭だぁ。と言った感じで、私も燃えました。

 

ショーが終わって、「やっぱりザ・アイス、最高!」と。

いろいろ要望したいことはあれど、いまこの時間はとてもしあわせ…

 

私は、「昌磨は今年はザ・アイスに出ないかもしれないな」と思ったし、

「今年で最後かも」とも思っていました。

昨日の夜は、「ザ・アイスも今年が最後かぁ」なんて、しみじみ思いながら家路についたんです。

 

ところが、最後のご挨拶で昌磨が、

「また来年も開かれたらいいなと思いますし、僕が出られるかどうかわからないですが、みなさんの声で僕が出られるようにしてください」って言ったんです。(うろ覚え)

 

えーーー、意外。

その一言で、「よっしゃ、来年もザ・アイスだ」と思う単細胞な私であった。

 

最後に、フィナーレもグランドフィナーレも終わって記念撮影が終わっても、

興奮冷めやらぬ観客と、名残惜しくて去りがたいスケーターのみなさんの短い動画を貼っておきます。

 

youtu.be

 

何回もお手ふり周回をして、「さすがにもう終わり」という段階で、

デニスがシャイドロフをさそってスピンを見せます。

 

それを見たマリニン君が「僕もなんかやりたい」と、

ISU公認のバックフリップをかまします。

 

そして、「昌磨とジュンファンの番だよ~」と二人をいざないますが、

疲労きわまって座っていた昌磨先生はヘロヘロ。

 

(ここ動画には映っていないのですが)

ジュンファンが「バックフリップをやると見せかけてやらない、っていうパフォーマンスはどう?」みたいなジェスチャーをしますが、疲れ切って立ち上がる昌磨先生…

結局3人でシンプルにお辞儀~

 

今日のところは以上です。