今年も上海トロフィー(上海超級杯)が開催されました。
エントリー数は少ないのに、
謎にビッグネームが参戦する不思議な大会。
定員は6名?
「超級」ってなっているから、中国選手の他は超級選手のみを招待するのかも。
賞金高いんだろうなあ😏
男子フリーのざっくりメモ。(敬称略)
■第一滑走は、ニコライ・メモラ「小雀に捧げる歌」。
今気づいたけど、身長2メートルのメモラと小雀の対比を描いているのだろうか?(いや違う)
ピンクの衣装が美しい。
怪我で残念ながらザ・アイスをキャンセルしましたが、
怪我はよくなったと思われます。
4回転ルッツもトリプルアクセルもダイナミックな跳躍で、
あの長身で着氷後の姿勢にも神経が行き届いていました。
メモラ君は、「鐘」とかダークな曲よりも、
こういうビューティフォーな曲が似合うと思います。
ルッツのエッジをことごとくエラー判定されていましたが、
それはグランプリシリーズまでに修正していただくとして、
ただただビューティフォー。
■ユドン・チェン 「Dynasties Clash」。
シェイ=リーン・ボーンの振付だそうです。
中国チームはほとんどローリー・ニコルだと思っていましたが、
そういえば、アン・シャンイーはずっとブノワ・リショーだし、ボーヤンもデヴィッド・ウィルソンとかに変わったし、ダイウェイ・ダイも違うし、
北京オリンピックの後に契約が切れたのかな?(憶測)
■ダイウェイ・ダイ
「Tirol Concerto for Piano and Orchestra」。
ボーヤンに続く中国男子としては、
ユドン・チェンとダイウェイ・ダイがおり、
ユドンが一足早く登場し、ボーヤンを脅かすかと思ったけど落ち着き…
ダイウェイが登場して、ボーヤンを脅かすかと思ったけど落ち着き…
なんだかんだで、ボーヤン一強時代が続いています。
そして、ユドンとダイウェイが一緒に出る試合では、
二人の点数はいつも御揃いなんですよね。何か突破口がほしいところ。
そろそろ、ジュニアも出てくるし。
■ジェイソン・ブラウン
曲は、昌磨ファンにとっては頭の中でグルグル回る「鏡の中の鏡」。
衣装も昌磨さんお手持ちの衣装を彷彿とさせるグレーのマシューさん?
ということで、「ジェイソン、スピードあるぜ」「ジェイソン、ストレッチすごいな」という思考と並行して、
「昌磨とは違う表現方法だな」「昌磨今シーズンはいないんだな」と、
昌磨のことを考えてしまうひと時でした。
しかし、フリーを全編「鏡の中の鏡」で滑って観客を飽きさせないのはすごい。
ノーミスが多いジェイソンには珍しく、SP、FP共にジャンプミスがありましたが、
グランプリシリーズ前のウォーミングアップなのでしょう。
ちなみに、SPの「ターザン」好きです。
■デニス・ヴァシリエフス
「ラ・バヤデール」
いやーん、もう素敵。
大御所バレエ音楽で、これほどまで曲の重厚感に負けずに踊りこなしているとは、
いかに稀有なスケーターか再認識しました。
冒頭の演劇部分で曲の中に没入したら、
曲と共に踊るように跳んで滑って回って流れて、
プログラムがとても短く感じました。
冒頭4回転サルコウの飛距離がまさに超級!
回転が足りない判定をされていましたが、それにしてもいきなりのこの4回転の安定感は何事?
そして、衣装は大事。ブラックシャツではなく、こういう作り込んだ衣装は、
スケーターだけでなく見る人も、作品の世界に誘ってくれますよね。
リンク貼らせていただきます。👇
■ジュンファン・チャ「ロコ」
冒頭の一連の動きがもう美しすぎて、見惚れるしかない。
全編これ、スピードと美しさと華やかさの融合。
ロコと言えば昌磨の代表作の一つなのに、昌磨を連想させないところがすごい。
衣装もほんと素敵。他にこれ着こなせる人はいないのでは?
全身がきれいに伸び切っているからこそ、紐(フリンジ?)が生きますよね。
動きが小さい人だったら、単なる邪魔な装飾になっちゃう気がします。
今シーズンの大好きプロリストに入っています。
リンク貼らせていただきます。👇
■大好きプロと言えば、ジュニアグランプリに出場していた
垣内 珀琉選手のフリー「I Giorni」 by ステファン・ランビエール
本日も素敵でした。
怪我の影響でジャンプは抑えていましたが、
心を洗われるようなスケーティングと世界観。
早朝から清らかな気持ちになりました。
解説も「エレガントで洗練されたスケーティング」と。
ちょうど、ステファンの教え子が前滑走で、
ステファンも珀琉くんを応援していました。
いつも解説にほめられる、珀琉くんの笑顔。
総合8位でした。おめでとうございます!
そういえば、上海トロフィー男子の順位は、
🥇ジュンファン・チャ 269.53
🥈デニス・ヴァシリエフス 257.55
🥉ジェイソン・ブラウン 242.79
超級トリオが表彰台となりました。