オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

中田璃士優勝、ファイナルへ。「忘れんトッテ」兄さんポーズでフィニッシュ

こんばんは。ジュニアグランプリ第7戦中国の無錫大会男子で、

中田璃士選手が優勝しました。おめでとうございます!

 

 

中田選手は、グランプリファイナル進出も確定ですね。

 

最終グループが始まる前の整氷タイムに、

ステファンのインタビュー映像が流れました(最後、突然ブチッと切れたけど)。

ヘンレッティさんとステファン、御揃いカラーコーデ。

 

 

スロベニアのリュブリャナ大会の場でのインタビューらしく、

スイス代表のイアン・ヴァイラー選手のコーチとして帯同してきたステファン。

 

 

ジュニアグランプリ大会に来るのは、島田高志郎くんのとき以来とのことでした。

 

 

そうなんですよ!こーしろー君は、つい最近まで

こんな感じのかわいい小さな男の子だったんです!

 

 

ステファン、お父さんみたいに可愛がってたなー。

 

さて、最終Gの第一滑走は、SP5位でスタートした米国のブラックウェル選手でした。

ファイナルへの道も、消えたわけではありません。

 

 

冒頭の4Tは決めたものの、続くジャンプはことごとくヒヤヒヤする転倒が続きました。

体力をかなり消耗しているようだし、衣装にスカートも付いているし…

 

という中で、後半のジャンプはすべて、足首がぐらつきながらの着氷で

無事を祈りながら見ていましたが、

 

ステップに力任せのラズベリーツイスト(マリニンツイスト)を投入し、

さらには低空飛行のバックフリップ!でお手付き。

 

 

怖すぎる…「バックフリップ解禁の怖さは、ここにあるなぁ」と思いました。

つまり、疲れていても調子が悪くても、コリオに入っているからには、

「今日はやるのをやめておこう」と調整しにくいところ。

 

特にブラックウェル選手のように、バックフリップやって決めポーズでフィニッシュ…という構成の場合、やるしかないですよね。

彼が怪我をしなかったのが奇跡のような演技だったと思います。

 

続いてのスケーターは、香港のジャルイ・リ。

香港のスケーターが国際大会でこの位置にいるのは珍しいと思いました。香港で生まれて今は北京で練習しているようです。

 

続いて、なんとなくネイサンを思い出させるヘアスタイルのトンヘ・ティアン(中国)。

 

 

3Aも4回転も入っていませんが、クリーンな演技で暫定トップに躍り出ました。

この時点では、彼が表彰台に届くとは、誰も予想せず。

 

そして、ファイナル進出がかかった選手が続きます。

まずは、韓国のジェイクン・リー。スター性を感じる容貌。

 

 

しかし、ファイナル進出がかかる場面で、大技ジャンプが成功せず…

4Tがパンク、3Aが回転不足でお手付き、2Aがパンクで1Aに。

まさかのフリー6位で表彰台が遠ざかる…。惜しくも総合4位でした。

そして、彼のバイオを見ていたら、振付師のところにイム・ウンスの名前が!

SP「Movement」がウンスちゃんの振付でしょうか?

 

そして、バンコク大会の優勝者ヤンハオ・リー(ニュージーランド)

 

 

昨日のブログにオーストラリアって書いてしまいました。国旗が読めずすみません。

 

オーストラリアの国旗

ニュージーランドの国旗

ヤンハオ選手はニュージーランドの選手です。

リオ・ナカタを逆転し優勝する可能性もありました。

表彰台に乗れればファイナル進出か!?という場面。

 

マーク・ヘンレッティさんがスケーティングスキルを絶賛する中で演技がスタートし、

リオ・ナカタ待ちの私は、久々にドキドキしました。

 

ここまでトップ選手が次々と自滅していくので、表彰台の行方は不透明に…。

そして、ヤンハオ選手も、3Aで激しく転倒し、客席から「キャー」という悲鳴が。

これ、選手が驚くよね。

キャメルスピン、美しい。後半、得点源のルッツでも危険な転倒。

続く3Lz+2A+2Aの着氷は3つとも踏ん張った感じで、

最後の力を振り絞って戦うヤンハオ・リーに胸熱でした。

 

転倒してもはじかれたようにすぐに立ち上がるし、今後ニュージーランドを引っ張っていくスケーターになることでしょう。

フリーはまさかの5位。

が、リオ・ナカタを残して総合で暫定2位となり、ニュージーランド初のジュニアファイナル進出なるか!?

 

「ヤンハオはブロンズメダル獲得」と言い切る解説のテッドさん。

滑る前から、リオ・ナカタの優勝を確信していらっしゃる。

私は一人、ドキドキしていました。

 

「パイレーツ・オブ・カリビアン」。

恒例のコミカル版ではなく、スマートなプログラムです。

 

 

冒頭の4Tは美しく決まってGOE2.71がつきました。

「息をのむような美しい4回転トゥ」とヘンレッティさん。

バンコク大会で跳んだ4Sを回避して、「勝つために何をすべきか彼はわかっていた」と。

4回転を跳ぶジュニアは少ない中、サルコウをトゥループに変更できるのがすごい。

 

後半、少し疲れが見えてしたところで、会場から後押しの手拍子が起こり、

「日本のファンが駆けつけてくれてるんだな」と思いました。

 

フィニッシュと共に、「引退しても忘れんトッテ兄さん」譲りのこのポーズ。

 

 

ほら、弟が真似するでしょ!

 

 

「引退しても忘れんトッテ兄さん」と共に。

中田 璃士 | スケート∞リンク ~フジスケ~ - フジテレビ

 

最近、倒れ込む選手が増えた気がします。フランジパニーとかも。昌磨の影響?!

スポーツなんだからエネルギーを使い果たして演技をしたら、倒れ込んでいいと思う派です。私は。

 

中田選手、フリーはぶっちぎりの151.98点。2位に約26点の差をつけての優勝です。

グランプリファイナル進出も決定でしょう。

いつも思うけど、コラントッテさん、目の付け所がええですなぁ。

 

表彰式はお色直しをして、古典的なパイレーツ・オブ・カリビアン衣装で登場。

 

 

と思ったら、お父さんである誠人コーチがパイレーツ・オブ・カリビアンを演じたときの衣装なんですね。(たぶん)

解説のヘンレッティさんも、「お父さんも同じプログラムで滑ったことがある」と紹介していました。感慨深いことでしょう。

おめでとうございます!リベンジシーズンの中井亜美選手も続く予感がしています。