オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

樋口新葉スケート・アメリカ&GP大会初優勝。後味のいい女子試合結果

こんばんは。

スケート・アメリカ女子が終了しました。

試合開始から約12時間経っているから、結果を書いてもいいですよね?

 

樋口新葉選手、スケートアメリカ2024優勝。おめでとうございます✨🎉

 

🥇樋口新葉 🥈渡辺倫果 🥉イザボー・レヴィート

 

夫は、自分が今日一日、新葉キーホルダーを持ち歩いていたから優勝したんだ、とのたまっております。

 

 

キーホルダーはアクリル製なので、左が割れてなくなっているのですが、

それでも、2019年から使用しています😆

 

今日の女子フリーは、一言でいうなら「後味のいい大会」でした。

全選手がベストを尽くして攻めた演技をしたし、

 

なにより私は、イザボー選手が地元で優勝を期待される中、

とても素敵な演技でしたが、後半のジャンプはほぼ回転が足りていなかったのを、

見逃されるのではないかと思っていました。

 

でも、ちゃんと判定してフリーが5位だったこと、

大舞台から遠ざかっていた樋口選手をまっとうに評価したことに、

驚いたし、スケアメを尊敬もしました。

★観戦メモ(個人の感想です。以下敬称略)

 

■青木祐奈選手は、巻き返しをかけた「Popsical」。

 

 

3Lz+3Loのセカンドループが成功したときは、

思わず立ち上がって拍手しました。

どのジャンプも着氷の流れも姿勢もうっとりするほど美しい。

チェンジダイレクションのスピンとか、観客は見せ場もわかっていて、

演技が終わる前から拍手が鳴り止みませんでした。

フリー4位。見ている私の感情もあふれ出す演技で、「このまま表彰台に残るのではないか」と途中まで思いました。

 

■復活したブレイディ・テネルは「ネッスンドルマ」。

SP2位でしたが、ジャンプの回転不足を取られることが多いのを思い出し、メダルに届かない予想をしてしまいました。すみません。

 

 

だけど、ジャンプよりもスピンとステップでレベルが取れないのことのほうが、

「まだ万全ではないのかな」と思わせます。

(大きなお世話ではあるが)。

 

私はテネル選手の真骨頂は「Mechanisms」みたいな、

洗練された直線的なプロだと思うので、

古典の「ネッスンドルマ」を淡々と演じるのは、もったいないなぁと思いました。(個人の感想です)。フリーは6位で総合5位に。

 

■樋口新葉

「Nature Boy」ほか。

SP4位でしたが、絶対に表彰台には乗ると思っていたので、

「ジャンプまわってくれ~」と願っていました。

 

 

場を圧するような、辺りを睥睨するような樋口新葉の“すごみ”が戻ってきて、

音楽ともマッチしてかっこいい。

ずっしりと内臓に響く演技でした。

ステップはもう本当に「ステップの名手」の異名どおり!

勝つこと、やり切ることにこだわる“熱”が伝わってきて、

ぐぐーっと引き込まれて見ました。

3Lo+2A+2Tの3連は、その場で立ち上がって拍手~🎉

 

■ニーナ・ピンザローネ

やはりフリーで上がってきました。フリーは2位です。

 

 

しかし、プログラムが…100%ブノワ・リショーすぎて、

小難しくて共鳴できませんでした。

セルフメイド音楽っていうんですか?

リショーさんが、かおちゃんの「ウーマン」でやったように、「チェアー(椅子)」「テーボー(机)」みたいなセリフを吹き込んで音楽とする、みたいな。

この難しい音楽で、粛々とエレメンツを決めていくピンザローネは美しい。

しかし、ジャンプの回転不足がいくかあり、思ったように点が伸びず。

 

■渡辺倫果

「Maria de Buenos Aires」

姐さん、本気のアイラインに本気のトゥーマッチ衣装。(フリーはトゥーマッチではない。スケート衣装というより舞台衣装のよう)

 

 

本気のスケーターには本気で観戦が鉄則です。

 

音楽に姐さんの本気が息を吹き込んでいく。

演技が進むにつれて、どんどん魅力が増していく。

後半は私も一緒に氷の上を流れていくような感覚を味わいながら、

見させていただきました。ニースラからのツイヅルも素敵。

“女優”ですよね。強い“女優”。

フリーは3位で見事銅メダルです。おめでとうございます🎉

 

■最終滑走イザボー・レヴィートの「愛の夢」

すごく彼女に合っている選曲。

何度もブログに書いていますが、私は彼女がバックで滑るときのストロークの伸びが大好物です。

 

 

本日も、なめらかにつるんつるんと氷の上を見えざる手に引っ張られるかのように移動していく心地よさ。

 

しかし、やはりジャンプの構えが、気にならざるを得ないなぁ。

腰を大きく深く引く姿勢から飛び上がって、

腰と背中を痛めそうだし、とても疲れそう。

 

後半のジャンプは、素人目にも明らかな回転不足でグリグリになってました。

それが減点されて、フリーは5位。総合で3位になってしまいました。

 

全体的には、ベテラン選手が意志を持って攻める姿が

スケアメ女子を見ごたえのある大会にしたと思います。

 

個人的には、樋口新葉選手がカムバック後、

段階を踏んで世界の大舞台に戻ってきて、優勝したことがうれしいです。

 

テレ朝配信で優勝者インタビューも流してくれました。

マライア、わざわざ出てきて2つしか質問ないのは時間のせいなの~😭

 

 

質問は平凡すぎて、書き起こす感じでもございません。

さて、今夜は男子フリーです。