三浦佳生選手、SP初の100点台おめでとうございます!
スケートアメリカでは99.54点で「あと少し」って悔しがっていたから、
102.96が出たときは、私も大興奮しました。
このすばらしい演技と点数は
他のスケーターと共に作り出したものだ、とも思いました。
NHK杯、すばらしくないですか?
テレビの画面で見ると臨場感があって自分もそこにいるようなのですが(NHK杯の撮影さすがに上手い!)
満員の観客やお客さんの雰囲気が独特だしすばらしい。
そんな中で、第一滑走の樋渡知樹選手からすばらしい演技の「Super Bad」。ノーミスと言って差し支えないような演技で、この数年で一番落ち着いて魅せてくれたと思いました。衣装も美しい。
トルガシェフ選手も連戦だから崩れるかなと思ったけど、
ものすごい集中力だった。
お帰りなさいのダニエル・グラッスルも、冒頭で意味なく転倒したにもかかわらず、ショパンの予想曲という静かな曲でよくあれだけまとめられたなあと…
残念ながらルッツはエッジが倒れてなさ過ぎたけれど、スピン一段とすばらしかった。
衣装と選曲が意味深な気がしたけど、考えすぎか?
「すごいイタリア国旗の数だ」と思ったら、今大会はイタリアメンズフェスティバルだったのね。
マッテオ君は大好きなプロ「Two Men In Love」。北京オリンピックシーズンに滑ったフリーをSPにして披露してくれました。
手術後のリハビリが間に合ったのもすごいし、いきなり4回転ループ跳ぶのもすごい。
ウラジミール・リトヴィンツェフも、ノーミスの演技。レベルの取りこぼしがあったけれどこれでSP6位は厳しい戦いだな。
壷井達也選手のアランフェスは、スタート地点に立った瞬間にもうノーブルな雰囲気が漂っており、そこからの目の覚めるような4回転サルコウにため息がでました。
ペアの演技を一部だけオンタイムで見たのですが、
解説の成ちゃんが「NHK杯は食事がいいのでみんな元気ですよ。おいしいだけでなく、いいものが食べられる」と言ったのがとても印象に残っています。
寿司、天ぷら、うなぎ?と空想する私。
その後休憩時間になったので、「みんな、ゆまちーとまちーサンド(←間違ってると思う)を食べに行くんだろうな」と考えてお腹が鳴るのであった。
そんな、ゆまちーとまちーは、音を消して演技を見ると
すべての動きに“余韻”があることがわかります。一言でいうなら「余裕」。
間違うとかミスとか、そういった言葉は彼の辞書にないと思う。
105点台でしたが、私は110点くらい出るのではないかと思いました(根拠はないけど減点ポイントもなかったので)。
そういった空気の中で登場した三浦佳生。
絶対、やると思いました。ゆまちーとまちーに触発されたと思う。
インタビューで「鍵山選手は自分のことをライバルと思っていないのが言葉の端からわかる」と話していたので、
爆発的な演技でくらいついていくと思いました。
音を消して見ると、佳生くんのエネルギーが前へ前へと押し出されているのが見えました。
すごいのはスピンもステップもオールレベル4だったこと。
スピンとステップ、特にスピンは弱点のような先入観があったのですが、
解説も唸るすばらしさ。
そういえば太ももは大丈夫なのだろうか?
怪我とか痛いとか一切感じさせない滑りでした。
佳生くんの滑り好きです。特に試合。
どきどきするし「見てよかった」と満足&納得せてくれます。
そして思うに
試合は、試合を引っ張る人がいたり、試合の空気を全員で作っていけたとき
神演技が出ますよね。
NHK杯男子は全員がハイレベルでいい演技をしているし、
1位、2位はゆまちーとまちーとかおくんだと思いますが
3位は誰になってもおかしくない。
イタリアメンズフェスティバルの戦いもミラノオリンピック代表をにらんで私たちが考えている以上に熾烈だと思うし
まもなく始まるフリーに心躍っています。
かおくん、シェルブールの雨傘楽しみにしてます!