こんにちは。カップ・オブ・チャイナが終了し、
男女シングルのファイナル進出者が確定しました。
惜しくも渡辺倫果選手は補欠となりましたが
スケートアメリカではプログラムに入れていなかったトリプルアクセルを
リスクを取って入れて成功したのはすばらしかったです。
そして、私が女子フリーの演技で心を揺さぶられたのも
渡辺倫果の「ブエノスアイレスのマリア」でした。
生々しくてゾクゾクしました。
この系統の音楽でこんなに生々しいのは初めて見たかもしれない。
普通はタンゴの曲を使っていても、美しく上品で線が細いイメージですが
彼女の演技は、「そうだよ、ブエノスアイレスの裏通りで躍っている女性ってこういう感じだよなあ」と思ったのでした。
視線にも仕草にも毒気を含み、
もがきながら生きている感じがしました。
オープニング。
魅惑的な女に騙される僕ちん風の中庭コーチも小道具に😂
ISU解説ではヘンレッティさんが「グレートショット」って言ってましたが
中庭コーチの表情、効いてますね!
ループで激しく転倒したシーンさえも
ブエノスアイレスの石畳の上でもがきながら生きている姿に見えて
ゾクッとしました。
ループで転倒した後、しばらく目がうつろに見えて、心が折れたのかと心配しましたが
それも演技の世界観としてはよかったと思う。
がんばれ、がんばれ、と倫果ちゃんを応援しているのか
マリアを応援しているのか境目がなくなりつつ…
リプレイで見ても本当にマリアだった。
その後、また眼光がするどくなって最後まで演じ切りました。
さすが女優だ。