こんにちは。2024年も最終日になりました。
あと数時間で2025年ですね。
今年も一年、ブログをお読みいただきありがとうございました。
今年は、3月の世界選手権の後、チームUNOが解散して昌磨引退の空気が漂い、
不安な気持ちが続いたあと5月に宇野昌磨氏の競技引退が発表され…
気持ちのアップダウンがある一年でした。
まだ数カ月しか経っていないので、
完全に落ち着いたわけではないのですが
みなさんはいかがでしょうか。
全日本選手権は、FODで観戦したので実は昌磨氏の解説はほとんど見られていません。
地上波で見ればよかったのですが、試合が好きなので
オンタイムで編集なしで見ることを優先してしまいました。
気づいたら「あれ、昌磨は?」状態。
お正月はフィギュアスケートLifeを読んだり、
今年の映像を見返したりしようかなと思っています。
ロシアがオリンピックに復帰
そして2025年は、
あっという間にミラノ・コルティナダンペッツォ・オリンピックのプレシーズン。
国際スケート連盟は、ロシアとベラルーシの選手の個人の中立選手としての参加を認めました。
この件、今頃ですが確認すると…ロシア、ベラルーシの参加条件は
なぜ1人ずつなのか?
団体戦のためなのか?と思いましたが、
団体戦には出場できないようです。
他国からの反発を抑えつつ、ロシアとベラルーシの選手に最低限の参加機会を与える形として1名ということらしいです。「完全に許したわけじゃないぞ」みたいなね。
よくわからないですね。
例えばマーク・コンドラチュクは軍隊に所属していると思うのですが、
彼はロシア男子でトップを競っていますが、出場できないということですよね?
例えばシニツィナ/カツァラポフ組のように(現役続行しているかどうか不明)、
プーチンのウクライナ侵攻を支持する集会に出ていた人はダメということになります。
侵攻礼賛のアイスショーもありましたが、出演している人はダメなの?
リーザみたいに出演したけど「あの演出はおかしいのでは」みたいな発言をした人はどうなるんだろう。
オリンピックに選ばれてから、「あの時のあの発言はどうなの」みたいなたたき合いもありそう。
これは何回繰り返すのか…
世界選手権に出るのは許されていないので、予選を開催するということですよね。
なぜイタリアではなく北京なのか…イタリアにとって迷惑だからか?
中国が同盟国だから?
ほかの国の人たちがいないので、点数の出方とかどうするんだろう。
ロシア、ベラルーシ以外の審判で構成するのかしら。
「今度こそ金メダル」とか言って出てきたら恐ロシアだ。
エテリ組を見なかった3年間
ロシア、特に女子が復帰することで
坂本選手たちに与える影響やいかに!?という話になりますが、
現在の女子のトップは、エテリ門下のアデリア・ペトロシャン。
トリプルアクセルと4回転ジャンプを3種類(F、Lo、T)跳べて、
2024年ロシア選手権で262.92点を叩き出したということです。
この点数をそのまま移行すると、坂本選手のパーソナルベスト236.09よりかなり高いことになります。
ところが、彼女の演技を見ると、すばらしさをまったく感じません。
スケーティングが美しくない。
ジャンプが美しくない。
固い膝と怪しい回転で、ワールドスタンディングではGOEはマイナスだと思います。
でも、動画についたコメントは絶賛の嵐で…
思うに、この3年ほどエテリ女子の演技を見ていないので
私の美的感覚は、「全日本選手権の女子の演技最高!」となっています。
爆速でリンクを移動し、鍛えられた筋肉で十分に飛び上がって回転し
やわらかい膝で降りてくる。
そして、自分が今何を演じているのかを明確に意識して滑っている。
そういうスケーターに私は引かれます。
17歳のアデリア・ペトロシャンをディスるつもりは一切ございませんが、
彼女の今シーズンのフリーは「ブエノスアイレスのマリア」。
全日本選手権で渡辺倫果選手の「ブエノスアイレスのマリア」を見て
私の心は激しく揺さぶられました。
3Aも入れて、強い。これが強さだ、と思いました。
演じ終わってどっと倒れ込んだところで、涙腺崩壊。肋骨折れてたの😱
中庭コーチも泣いてる?
点数出る前にドリンクをグビグビ豪快に飲むあたり、
ブエノスアイレスのマリアがのり移ってると思いました。
:けど、え、点数低っ!
今見返しても、ビリビリくる演技。目の端に涙がにじんでくる。
あの「ブエノスアイレスのマリア」を見ていたので
アデリアの演技は、「なんですかこれは?」という感じでした。
北京オリンピックシーズンのワリエワのような感じでもないんですよね。
ほかにも日本女子で惹かれた演技はたくさんあって
手元の走り書きでは
白岩優奈、河辺愛菜、山下真瑚、渡辺倫果、青木祐奈、松生理乃、樋口新葉、坂本花織、三宅咲綺(敬称略)
たぶん書き漏れがあると思うけれど、いいなぁと思った演技はどれも
ダイナミックで美しいスケーティングとジャンプで、全身を優雅に柔らかく使って表現する演技でした。
こんなにすばらしい演技をしても国際大会に出られないなんて
今年は特に不条理に感じました。
青木祐奈選手が「これ以上頑張ったらスケートを嫌いになるかも」と感じたのもわかる気がします。
きっと、オリンピックに出て当然の努力をして、オリンピックに出て当然の実力を身に着けて、オリンピックに出て当然の演技をして
それでも国内の表彰台にも立っていない…という。
本当は世界選手権と四大陸選手権の代表は分けてほしいけれど
オリンピックの枠がかかっているからそうもいかないのかな。
日本スケート連盟には、できるだけ多くの選手を海外のいろんな
試合に送り出してあげてほしいです。
男子も、草太くんがオリンピックのプレ大会への派遣が決まって本当によかった。
さて来年はどうなりますか。
選考やら何やらで、もやもやして眠れなくなったりするのは勘弁してほしい。
全日本選手権を三原舞依ちゃんが棄権したとき
北京オリンピックシーズンのことをどうしてもやっぱり思ってしまって
選手は誰も悪くないけど、理不尽さにメンタルやられそうでした。
では、来年はスケートの楽しい話題がたくさんあることを願って
みなさまよいお年をお迎えください。
ありがとうございました。