四大陸選手権で男女シングルにメダルがなかったことが
クローズアップされているようです。
でも実際には日本代表の演技はどれも素晴らしかったので
全員の演技のうち好きな方のプログラムのISUクリスさん実況を意訳します。
まずは樋口新葉選手の『Nature Boy』。振付はシェイ=リーン・ボーンです。
新葉ちゃんの“凄味”“クラス感”が存分に感じられる大好きな演技&プロです。
樋口新葉。SPでは7位につけています。
しばらくぶりの四大陸選手権です。2020年以来です。
今シーズンは安定感に苦しんでいます。ここで彼女がしっかりと演技をまとめられることを願いたいです。
日本代表樋口新葉25歳。
うっとりするようなコンビネーションジャンプ、
トリプルサルコウ+トリプルトゥの組み合わせです。
これ以上素晴らしいものはないような出来でした。
そしてトリプルループ。
なんとまぁ難しい入りからのトリプルサルコウ!
ああ!ルッツで転倒。
シークエンスジャンプにすべきところでした。
他のジャンプのどれかをシークエンスにしなければ大量のポイントを失うところでしたが、彼女はやりました。
3Loに2Aと2Tを付けました。
すばらしい!トリプルフリップにダブルトゥを付けました。
これでジャンプ要素は終わりです。
(演技終了)
オー、ワーオ!
彼女は表彰台に立つ実力が本当にあるんです。
あのトリプルルッツでの転倒がどれほど重要な意味を持つのでしょうか?
後半パートの始まりを見たでしょう?(ジャンプをリカバリーして)樋口新葉は全力を尽くしました。
別の観点からの話になりますが、現在3位のサラ・エヴァハートとの間には、
文字通り数点の差しかないのです。つまり、ほんの小さなミスで順位が入れ替わる可能性があるということです。ここから先は本当に接戦で、何が起こるか分かりません。
他のカテゴリーでも目にしたように、上位から転落する選手や、順位が低い選手の偉業がありました。
では、ジャンプがしっかり回転されたかどうか、いくつかのハイライトを振り返ってみましょう。
最初のジャンプを見てみましょう。
コンビネーションの最初のルッツは良さそうです。彼女はトゥループの回転をきちんと決めたのでしょうか?審査員はqを与えています。
ループは問題ないように見えました。ええ、レビューはされていないので、「良い」という判断です。
サルコウはqが付くと思います。
技術審判よる細かいコールが彼女にとっては点数を失う要因となります。
そして、転倒したルッツでは回転を十分に決めきれなかったのが見て取れます。それが転倒につながったのでしょう。
ルッツは本来はジャンプシークエンスとしてまとめるべきでした。
しかし彼女の称賛すべき点は、多くの経験を積んでいるので自分が次に何をすべきか知っていたことです。
次のジャンプでは、トリプルループにダブルアクセルとダブルトウを付けました。
最後のコンビネーションジャンプ、トリプルフリップ+ダブルトゥでやるべきことをやりました。
プログラムの最後のビートまで演じ切り、全体を見事に仕上げたのです。
ところで、彼女は今シーズン、緊張に苦しんでいると語っていますが、
実際にはそこまで緊張している様子は見受けられませんでした。
また、彼女はここでの異なるリンクのアイスコンディションに苦戦している選手の一人でもありましたが(練習リンクの氷は硬く、公式リンクの氷はソフトです。)、
彼女はうまく対応しているようです。
通常の練習を重ねる中で、何をすべきか、どう調整すべきかが分かってくるのでしょう。
130.06点という点数は、ミスを考慮すれば彼女にとって素晴らしい結果だと思います。