オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

シブシブズ、オリンピックシーズンに電撃復帰

“シブシブズ”の愛称で知られるマイア・シブタニ&アレックス・シブタニが

現役復帰を発表しました。

 

これは全米選手権

 

私は瞬時に、平昌オリンピックの真っ赤なドレスのコールドプレイ『パラダイス』が浮かんで

「おおーっ!」と思ったのですが、最初に見たSNSにはシブい海外ファンの声もあり…

 

「どうしてかな?」と考えると、「オリンピックに向けてこの4年間頑張ってきた他の選手たちが気の毒」「オリンピックの枠取りが終わった後に復帰するのはいかがなものか…」といったことらしい。

 

「全米フィギュアスケート殿堂入り」した“後”に復帰したスケーターはおそらくほかにいないので、その衝撃もあると思います。

 

でも、二人は好んで引退したというよりも、

マイアの病気で引退・休養を余儀なくされた面があると思うので、

だからこそ、病気から回復し、体力・気力が満ちたこのタイミングで復帰することは、とても意義深いことだと感じます。

 

浅田真央さんの『Everlasting33』のプログラムに関わったことも、

関係しているような気がします(私の勝手な見解です)。

 

 

2人はまだ若く、マイアが30歳、アレックスが34歳なので

トップアイスダンス選手と同じ年齢層とも言えます。

ギヨーム・シゼロン30歳で競技復帰。

チョクベイは32歳と36歳。

高橋大輔がアイスダンスを始めたのは33歳。

ルイス・ギブソンは31歳。年齢的なハンデは感じません。

 

ちなみにコーチは再び、マリナ・ズエワ氏とマッシモ・スカリ氏。

またズエワ組のコリオが見られると思うと、純粋にうれしい。

 

ただ、ファンがやきもきする一因は、

「アイスダンスは年功序列」「順位がほぼ決まっている印象がある」から?

試合ごとに大きな変化はなく、私には採点基準がわからないこともあり、

今ならチョクベイが1位になるのが順当だと思います。

 

でも、シブシブズが現役だったときは、全米のランクでチョクベイを上回っていたので、感慨深いものがあります。

 

私は二人を応援しているし、復帰戦でどの位置に食い込めるのかわくわくします。

7年のブランクがあるとはいえ、いきなりトップグループから外れるほど技術が落ちているとは思えません。

 

現在の米国アイスダンスのトップ3は

 

1番手:マディソン・チョック & エヴァン・ベイツ

2025年世界選手権で3連覇を達成し、全米選手権でも6度目の優勝を果たす。

オリンピック代表は誰がどう見ても当確で金メダル候補。

 

2番手:カロライン・グリーン & マイケル・パーソンズ

2025年全米選手権で2位。ISUのアイスダンス世界ランキングは12位

 

3番手:クリスティーナ・カレイラ & アンソニー・ポノマレンコ

2025年全米選手権で3位。ISUのアイスダンス世界ランキングは13位

 

先日の世界選手権では、米国は

1位、マディソン・チョック & エヴァン・ベイツ

5位 クリスティーナ・カレイラ & アンソニー・ポノマレンコ

9位 カロライン・グリーン & マイケル・パーソンズ

という結果で、オリンピック出場枠3枠を獲得しています。

 

クリスティーナ・カレイラ & アンソニー・ポノマレンコ組、カロライン・グリーン & マイケル・パーソンズ組は、

闘志を燃やしつつも、冷や汗が出ているかも…。

 

誰もがオリンピックを生きるエネルギーにする権利がある。

だけど、時にオリンピックは不条理で残酷なもの。

日本代表だって、不条理と残酷さに満ちた歴史があります。

さてどうなるでしょうか。

シブシブズの再登板がアイスダンス界のカンフル剤になることは、間違いないと思います。