坂本花織選手が、ミラノオリンピック後の競技引退を表明しました。
撮影・石井愛子
坂本花織らしい自然体での引退表明 結果的には地元神戸にも恩返し/とっておきメモ - フィギュア : 日刊スポーツ
「オリンピックは次が最後」と話していたので
すでにわかっていたことですが、
改めて聞くと…寂しい。
だけど、宣言してくれてよかった。
平昌オリンピックから北京オリンピックまで。
そして北京オリンピックからここまで、
休まずトップギアで疾走してきたし
北京の後からは、世界の女子フィギュアを引っ張り続けてきて、
相当しんどかったと思う。
「競技人生は1年を切っている。」
そう明確にしたことで、ミラノオリンピックに向かうパワーが強力になったんじゃないかな。
そこまでで、全部エネルギーを使っちゃっていいんですものね。
坂本選手の新シーズンのプログラム使用曲は以下の通りです。
🎵 ショートプログラム
曲名:「Time To Say Goodbye」
サラ・ブライトマン&アンドレア・ボチェッリ
振付師:ロヒン・ワード
追記)ISUのバイオではロヒン・ワードになっていますがスポーツ紙の記事に「新ショートプログラム(SP)はブノワ・リショー氏(37)が4季ぶりに振り付けた」と書かれていたそうです。記事のその部分はすでに削除されています。真偽は不明ですが具体的な内容なのでリショーさんの可能性が大です。
🎵 フリースケーティング
「La vie en rose バラ色の人生」
「Hymne à l’amour 愛への賛歌」
「Non, je ne regrette rien 水に流して・後悔はない」
エディット・ピアフのシャンソン曲を、パトリシア・カースがカバー
振付師:マリー=フランス・デュブレイユ
追記0629)
リショーさん発表きました。
追記)SPは振付師からの提案、FPは憧れの鈴木明子さんの五輪プロを自ら選んだとのことです。
SPが「Time To Say Goodbye」だと知った時点で、
「やはり引退なんだな」とジーンとしましたが…
FPの曲名見たら泣けますよね。
泣かずに見られる自信はゼロです。確実に号泣する自信がある。
La vie en rose→バラ色の人生
Hymne à l’amour→愛の賛歌
Non, je ne regrette rien→我が(スケート)人生に悔いなし
メドレーっていうのも…ソチオリンピックのときの高橋大ちゃんのビートルズ・メドレーが浮かんできてしまう。
「Yesterday過ぎ去った日々」→「Come Together共に歩んで」→「Friends and Loversかけがえのない絆」→「In My Life僕の人生において」→「The Long and Winding Road紆余曲折の道」。
あのとき、テレビで演技を見ながら、私は、呼吸ができなくなるくらい泣いて泣いて。
世界中のファンにさよならを伝えるかのように、
両手を広げ、涙をにじませながら幸せそうに微笑んでいた最後のステップ。
あの大ちゃんの記憶が強すぎて、
あれ以来、ソチのビートルズ・メドレーは一度も見れていません。
かおちゃんのラストオリンピックを見たら、
また、あんな感じになっちゃうんだろうな。
その前に、全日本選手権でもそうなるよね。
どうすればいいんだろう…。
今年の全日本は、東京開催になりますように。
坂本花織選手は、「エースが盛り上げ役でもある」という
新しいパターンを作ったと思います。
これまでは、エースやスター選手は、はにかみながら微笑み、
周りに場を盛り上げるひょうきんな選手がいる…というパターンが多かった。
かおちゃんは、疲れているときも緊張しているときも、
誰よりもみんなを笑わせ、人見知りしている選手を輪の中に引き入れ…。
それがどれだけ、女子フィギュアスケート界を明るくしたことか。
日本だけでなく、北米も欧州もアジアも
大会での選手の表情が、とっても明るくなりました。
批判しているわけでは決してありませんが、
ロシア女子が表彰台を独占していた期間の
海外女子スケーターたちの表情を思い出してくださいな。
笑顔なし、レベルが違ってすいません的空気が、
リンクにもキスクラにも漂っていました。
「女王坂本花織」の時代になって、
素敵な表情、個性的な演技をするスケーターが増えたと思う。
失敗しても笑顔で演技を続け、順位に関係なくシーズン・ベストが出たら大喜び…これは大きな変化だったと思います。
「ケオリ・サカモトに会いたい~」っていう海外選手もいっぱいいますよね。
メダリスト会見や囲み取材でも笑い声が響くようになって
ポジティブな雰囲気は、ファンと観客にも伝わってきました。
絶対に絶対にしあわせに笑顔で競技生活を終えてほしい選手です。