オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

佐藤駿&日下コーチ中国杯二連覇。「なんだよ~」に込められた師弟愛。

佐藤駿選手、中国杯優勝!

二連覇です。おめでとうございます。

 

 

男子フリーは、スター選手たちが怪我や諸事情で苦戦する演技が続き、

駿くんもどうなるかとドキドキしていましたが、

 

最終滑走に登場して、完全、完璧、パーフェクト。ノーミス演技。

中国杯男子の試合を、キリっと締めて終わりました。

 

 

ノーミスで、採点表にアテンションや回転不足が一つも付かなかったのは、

全男子中、駿くんだけだったと思う。

 

二連覇がかかる最終滑走で、怪我からの復調途中でこれだけの演技をして見せたことは、

間違いなく、オリンピック代表選考に影響を与えると思います。

 

そして、強烈でハッピーな印象を残したキスアンドクライの日下匡力選手、いやコーチ。

いつもは、師弟でキスクラのアクションがシンクロするお二人ですが、

 

今回は、日下コーチは立ち上がって雄叫びをあげ、

駿くんは座ったままタオルをかぶって喜びをかみしめ、

テンション高すぎの日下コーチに引き気味な様子でした(笑)

が、最後は男泣き。

 

 

日下コーチの言葉を文字に起こすと、

やったーーーァハハハハハァハァハッハッハー(息の続く限り伸ばす)

やったじゃーーーん ハっハっハっ(がっしりハグ)

やったー がんばったなーおまえ、ほんとに偉かったなぁ もう

やったよ、まじで ほんとすごいぞ おまえ ほんとによく頑張った

(タオルを顔に、うんうんと、うなずく駿くん)

やったよ(なんだよ) もうううう うれしい

 

ライブで見ていたとき、私には最後の「やったよ」が「なんだよ」に聞こえて

すごく人間的でいいなぁと思いました。

 

シーズン始めに試合を二度棄権しているし、怪我と調整を図りながら、

万全ではない中で迎えた大事なグランプリ中国杯。

傍らで選手の苦悩と努力を見ながら、コーチの心労も少なくなかったと思います。

 

「さんざん心配させて、やってくれるな、佐藤駿」という喜びと驚きが伝わってきて、じーんとしました。

 

これまで佐藤駿選手が怪我で苦しむシーンや、

心細そうな表情をしている場面を何度が見てきましたが、

今回は、万全でないコンデイションで、海外の大きな試合で、二連覇の期待を背負い、優勝がかかる最終滑走で…という場面で、

 

一歩も退かない強さ、頼もしさを印象づけ、トップアスリートとしての貫禄が出て来たなあと思いました。