佐藤駿選手、中国杯優勝!
二連覇です。おめでとうございます。

男子フリーは、スター選手たちが怪我や諸事情で苦戦する演技が続き、
駿くんもどうなるかとドキドキしていましたが、
最終滑走に登場して、完全、完璧、パーフェクト。ノーミス演技。
中国杯男子の試合を、キリっと締めて終わりました。

ノーミスで、採点表にアテンションや回転不足が一つも付かなかったのは、
全男子中、駿くんだけだったと思う。
二連覇がかかる最終滑走で、怪我からの復調途中でこれだけの演技をして見せたことは、
間違いなく、オリンピック代表選考に影響を与えると思います。
そして、強烈でハッピーな印象を残したキスアンドクライの日下匡力選手、いやコーチ。
いつもは、師弟でキスクラのアクションがシンクロするお二人ですが、
今回は、日下コーチは立ち上がって雄叫びをあげ、
駿くんは座ったままタオルをかぶって喜びをかみしめ、
テンション高すぎの日下コーチに引き気味な様子でした(笑)
が、最後は男泣き。
日下コーチの言葉を文字に起こすと、
やったーーーァハハハハハァハァハッハッハー(息の続く限り伸ばす)
やったじゃーーーん ハっハっハっ(がっしりハグ)
やったー がんばったなーおまえ、ほんとに偉かったなぁ もう
やったよ、まじで ほんとすごいぞ おまえ ほんとによく頑張った
(タオルを顔に、うんうんと、うなずく駿くん)
やったよ(なんだよ) もうううう うれしい
ライブで見ていたとき、私には最後の「やったよ」が「なんだよ」に聞こえて
すごく人間的でいいなぁと思いました。
シーズン始めに試合を二度棄権しているし、怪我と調整を図りながら、
万全ではない中で迎えた大事なグランプリ中国杯。
傍らで選手の苦悩と努力を見ながら、コーチの心労も少なくなかったと思います。
「さんざん心配させて、やってくれるな、佐藤駿」という喜びと驚きが伝わってきて、じーんとしました。
これまで佐藤駿選手が怪我で苦しむシーンや、
心細そうな表情をしている場面を何度が見てきましたが、
今回は、万全でないコンデイションで、海外の大きな試合で、二連覇の期待を背負い、優勝がかかる最終滑走で…という場面で、
一歩も退かない強さ、頼もしさを印象づけ、トップアスリートとしての貫禄が出て来たなあと思いました。