こんばんは。
中国杯の男子フリー。
佐藤駿選手の前の前に滑ったミハイル・シャイドロフ選手を見て、
「これはぶっちぎりで優勝するのでは?」と、その時点では思いました。
何しろ、ジャンプ構成とパッと見の出来栄えがすごかった。
曲は、『The Diva Dance』。

前半は、カザフスタンの歌手ディマーシュによる静かな曲調に乗せて、
3A+1Eu+4S
基礎点18.20+暫定GOE2.77。一気に20.97点を稼ぎました😱
この驚異のコンビネーションジャンプを、もう普通に跳んでいる😱
4Lz
暫定GOE 0.82
4F
暫定GOE 2.20
3F
暫定GOE 0.88
後半は、映画『フィフス・エレメント』の有名な“The Diva Dance”で徐々に盛り上がり、
4T+3T
暫定GOE 1.63
3Lz+3A
暫定GOE-1.37 ,3Aの着氷詰まる
4T 転倒
暫定GOE-4.75

フィニッシュと同時に本人もガッツポーズ。
テクニカルボードは106.50を示していました。
4回転ジャンプが5本。サルコウ、ルッツ、フリップ、トゥループ。
ジャンプの跳び方に力みがなく、細い軸でマリニン君のように美しく跳ぶ。
映画『フィフス・エレメント』の特徴的なコリオの表現が
あやふやなのが気になったけれど、総じてすばらしい演技で観客を熱狂させたと思う。
実況/とんでもなく頑張りました、シャイドロフ。
5本の4回転に挑みました。
イリア・マリニンにメッセージ(挑戦状)を送ったのではないでしょうか?
先週の大会で、イリア・マリニンは215点を出しています。
アダム・シヤオ・イム・ファは196.08。
何点くらい出るかな?
203点くらいかなぁ~、PCSがアダムより低いと思うから、190点くらい?
と、大した根拠もなく適当に予想していたところ、

174.34点

けっこうびっくりした。
キスクラのみなさんも、口あんぐり。
すべてのジャンプがレビュー(リプレイで確認)されたようで、
3A+1Eu+4Sq 4Sが1/4回転未満不足
4Lz
4F! エッジ不明瞭
3F! エッジ不明瞭
4T+3T
3Lz+3A<+SEQ 3Aがアンダーローテーション
4T F < 転倒、アンダーローテーション
技術点だけでも106.50→96.02に減ってしまっていました。
しかし、ですよ。
ここからオリンピックまでにジャンプを修正し、スタミナを増やし、表現に磨きをかけ、ステップとスピンを進化させれば、恐ろしいことになりますよ、ミハイル・シャイドロフ。
カザフスタンのフィギュアスケートの発展に尽力した故デニス・テンさんが、志半ばで凶弾に倒れてから、わずか7年。
こんなに短期間でオリンピックメダルを狙う人材が育つとは…
改めて、デニスさんやご家族の熱意と努力に想いを馳せました。
そして! やばいよ、シャイドロフ。
日本代表にとって、モンスターはマリニン君一人じゃないかもしれないゼ。