オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

恐るべし、ミハイル・シャイドロフ

こんばんは。

中国杯の男子フリー。

佐藤駿選手の前の前に滑ったミハイル・シャイドロフ選手を見て、

「これはぶっちぎりで優勝するのでは?」と、その時点では思いました。

 

何しろ、ジャンプ構成とパッと見の出来栄えがすごかった。

曲は、『The Diva Dance』。

 

 

前半は、カザフスタンの歌手ディマーシュによる静かな曲調に乗せて、

3A+1Eu+4S

基礎点18.20+暫定GOE2.77。一気に20.97点を稼ぎました😱

この驚異のコンビネーションジャンプを、もう普通に跳んでいる😱

実況:おー! なんというマンモス級のコンビネーションジャンプ。

 

4Lz

暫定GOE 0.82

実況:フリーレッグが少し開きましたが、やりました!ものすごいオープニングです。

 

4F

暫定GOE 2.20

実況:そして、4回転フリップ。すごく簡単そうに跳びました。

 

3F

暫定GOE 0.88

 

後半は、映画『フィフス・エレメント』の有名な“The Diva Dance”で徐々に盛り上がり、

 

4T+3T

暫定GOE 1.63

実況:おっ!(溜息) 信じられないようなジャンプです。

 

3Lz+3A

暫定GOE-1.37 ,3Aの着氷詰まる

実況:おっ、ほっほっ!トリプルルッツ、トリプルアクセルのシークエンス

 

4T 転倒

暫定GOE-4.75

実況:成功しなかったが勇気ある挑戦!

 

 

フィニッシュと同時に本人もガッツポーズ。

テクニカルボードは106.50を示していました。

 

4回転ジャンプが5本。サルコウ、ルッツ、フリップ、トゥループ。

ジャンプの跳び方に力みがなく、細い軸でマリニン君のように美しく跳ぶ。

映画『フィフス・エレメント』の特徴的なコリオの表現が

あやふやなのが気になったけれど、総じてすばらしい演技で観客を熱狂させたと思う。

 

実況/とんでもなく頑張りました、シャイドロフ。

5本の4回転に挑みました。

イリア・マリニンにメッセージ(挑戦状)を送ったのではないでしょうか?

先週の大会で、イリア・マリニンは215点を出しています。

アダム・シヤオ・イム・ファは196.08。

 

何点くらい出るかな?

203点くらいかなぁ~、PCSがアダムより低いと思うから、190点くらい?

と、大した根拠もなく適当に予想していたところ、

 

いぇーい

 

174.34点

うーむ

けっこうびっくりした。

キスクラのみなさんも、口あんぐり。

 

すべてのジャンプがレビュー(リプレイで確認)されたようで、

 

3A+1Eu+4Sq 4Sが1/4回転未満不足

4Lz

4F! エッジ不明瞭

3F! エッジ不明瞭

4T+3T

3Lz+3A<+SEQ 3Aがアンダーローテーション

4T F < 転倒、アンダーローテーション

 

技術点だけでも106.50→96.02に減ってしまっていました。

 

しかし、ですよ。

ここからオリンピックまでにジャンプを修正し、スタミナを増やし、表現に磨きをかけ、ステップとスピンを進化させれば、恐ろしいことになりますよ、ミハイル・シャイドロフ。

 

カザフスタンのフィギュアスケートの発展に尽力した故デニス・テンさんが、志半ばで凶弾に倒れてから、わずか7年。

こんなに短期間でオリンピックメダルを狙う人材が育つとは…

改めて、デニスさんやご家族の熱意と努力に想いを馳せました。

 

そして! やばいよ、シャイドロフ。

日本代表にとって、モンスターはマリニン君一人じゃないかもしれないゼ。