オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

スケートアメリカ女子フリーにモヤッ。それでも渡辺倫果の鬼迫がすごすぎた

スケートアメリカ女子フリーは、見ごたえある試合でした。

特に最終グループの最後の4人、アナスタシア・グバノワ→ララ・ナキ・ガットマン→アリサ・リウ→渡辺倫果の流れはすばらしかった。

世界選手権の雰囲気がありました。

 

 

グバノワは、美しさと力強いジャンプに、彼女にしか出せない妖艶さがあって好きなのですが、

今シーズンのフリー映画『ゴースト』は、映画味あふれる表現に抜かりなし!

 

彼女が大事な試合の大事な場面でノーミス演技をする場面を何度も見てきました。

精神力が強いのだと思います。

『ゴースト』の名場面のセリフや音楽に流されず、スパッ、スパッと力強いジャンプを跳ぶ姿に、SP4位から表彰台を狙うものすごい気迫を感じました。

 

思い返せば、ジュニアの頃からビジュアルも衣装もずば抜けて美しかったなぁ。もしかすると、今シーズン、そしてミラノオリンピックがラストだろうか…

 

 

ララ・ナキ・ガットマンはSP3位。

ヨーロッパで二番手グループで終わると思っていたのですが(すみません)、

先シーズンからグイッと抜きんでてきて、いつのまにかこの位置でメダル争いに加わる存在になっていることがすごい。

美しく気高くユニークな『ジョーズ』。ノーミスのすばらしい演技だったけれど、3Loが2Loになったコンビネーションが予定通り3Loなら、銅メダルでした。

総合3位のグバノワとは、0.4点差でした。それでも、追われる立場で表彰台を死守しようとする、気迫を感じました。

 

 

アリサ・リウは、『MacArthur Park Suite』。

これは昨シーズンのプロで、SP『Promise』と共に、新プロから戻した状態です。このままいくのかどうかわかりませんが、私は、新プロよりもこちらのほうが断然、点が出ると思っています。

スローテンポの曲に全身で感情を乗せる演技が、とてもうまい。

 

しかしなぁ…。アリサは好きです。SP『Promise 』は、「本人の体験と重なる部分があり、練習中に曲を聴いて泣いてしまうこともある」と話していたが…

今大会でも演技後に涙を流していて感動的ではあったが…

 

SPから予感はあったんですよね、3Aを跳んだ倫果ちゃんが74.35で、アリサが73.73。1位だっただけでも御の字だったのかもしれないが、スケートアメリカだし、観客が沸いていたし、アリサが優勝になることは、わかっていた気がする(私は)。

もちろん、アリサのフリー『MacArthur Park Suite』は素敵だったし、ノリノリだったけれど。

 

だけど、「グランプリファイナルに絶対に行く」「オリンピックに行く」という強い意志をまといながら、2位と僅差で突入した渡辺倫果のフリー『仁』。

 

 

追われる立場ながら、3A2本を組み込んできた渡辺倫果“様”の鬼迫。

明らかに気迫ではなく鬼迫でした。

 

『仁』の琴の音一つ、鈴の音一つ逃さず江戸の女性の繊細さと強さを演じながら、

3A+3Tを完璧に跳び、さらに3Aで体力を消耗しながら攻め続け、

しっかりした着氷、すべてレベル4のスピンとステップ。まさに全身全霊。

単独3A以外はノーミスでした。

 

 

「日本のリンカ・ワタナベが世界女王を破ってしまう可能性があります」 と実況。

 

テクニカルボードは、暫定で約8点、アリサを上回っていました。

ショートでの貯金も少々あります。

これは、きっとすごい点数が出るでしょう。

 

お願い

お願いです。優勝来い!

 

えっ、フリー3位????

3Aにダウングレード?回転不足3本?

 

いや、もう、キスクラで手を合わせて祈るリンカ・ワタナベの姿を正視できるのか、ジャッジさんよぉ?

って感じで、うーん、うーん、モヤる。

 

ここは「パーソナルベストを更新して1位です!」の場面なんじゃないの?

 

…と、キスクラで残念そうな表情を見せる倫果ちゃんを見て思うのであった。

 

スケートアメリカにアサインされた時点で運が悪かったなぁ。

なんとか、ファイナルに進めればいいのだが…。

 

結果/樋口新葉選手

順位 名前(日本語) 点数
1 アリサ・リウ USA 214.27
2 渡辺倫果 JPN 210.96
3 アナスタシア・グバノワ GEO 204.69
4 ララ・ナキ・グットマン ITA 204.29
5 スター・アンドリュース USA 195.28
6 キム・チェヨン KOR 188.22
7 レア・セルナ FRA 175.05
8 イ・ヘイン KOR 172.99
9 吉田陽菜 JPN 170.92
10 エカテリーナ・クラコワ POL 163.77
11 樋口新葉 JPN 159.40
12 ジョセフィン・リー USA 147.28

 

樋口新葉選手の『ワンダーウーマン』、いろんな意味で心に響きました。

オリンピックシーズン、ラストシーズンに怪我…その心中を思うと…

本来のジャンプが跳べない悔しさが伝わってきたけれど、

すべてがトップスケータークオリティで、逃げたところが一つもない演技でした。

 


『ワンダーウーマン』は、気持ちが少しでも引いたらプログラムとして成立しないと思うのですが、最後まで誇り高くパワーに満ちたワンダーウーマンだった。

ステップは、鳥肌が立ちました。(涙腺もゆるんだ)

 

国際大会は、もしかしてこれが最後になるのだろうか。

演技後の観客の拍手、声援、キスクラで点数を見たときの表情…涙腺がさらにゆるんだ。全日本までに少しでも怪我が回復することを祈ります。

 

キム・チェヨンも、ギアが入ってきました。

スター・アンドリュースも地元で最高のノーミス演技。彼女も長く米国2番手グループに留まり続けるすごい存在なので、今回の結果はうれしい。来シーズンからペアに転向するんでしたっけ?(違ったらごめんなさい)

 

⚠️今、ファイナル進出は(敬称略)

  • 坂本花織、アリサ・リウが28ポイント
  • 中井亜美が26ポイントでファイナル確定。
  • 渡辺倫果が24ポイントで保留。

 

フィンランディア杯で、

  • 千葉百音、アンバー・グレンが2位、3位以上なら二人はほぼ確定。
  • 住吉りをん、ルナ・ヘンドリックスは、優勝すればほぼ確定。

 

  • 千葉百音、アンバー・グレンが優勝すれば、住吉りをん、ルナ・ヘンドリックスは優勝できないので、渡辺倫果に可能性あり。

 

  • 優勝が住吉りをんで、千葉百音が2位、アンバー・グレンが3位なら、その3人が26ポイントでファイナル進出。

 

いろんなパターンが考えられます。

さて、どうなるでしょうか。