行楽シーズンに向けて、沖縄旅行を計画している人も多いのではないでしょうか?
沖縄で観光をするといえば、世界遺産「首里城」は、はずせません(正確には、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」が、世界文化遺産に登録されています)。
「沖縄には行ったけど、首里城には行かなかった」なんてことになると、「じゃあ、何しに行ったんですか?」と真顔で聞かれたり、「歴史に興味がない薄っぺらな人」という疑いをもたれかねません。
かといって、「とりあえず行って、赤いお城を、ちらっと見てきました」というのも、もったいない。琉球文化に敬意を払う意味でも、じっくり首里城を堪能したいものです。
そのためには、首里城は、朝一番に訪れるべし!!
理由をご説明していきます。
8時15分には現地着。開門の儀式を見よう
首里城の主な見学場所(有料区間)の営業時間は、朝の8時半から夜の20時まで。12月~3月の冬季は18時までで、最終入館は30分前までです。
開門5分前、つまり8時25分になると、「奉神門」の前で御開門の儀式が行われます。これは、琉球王朝時代の役人の姿をした男性が登場し、銅鑼をたたいて「うけーじょー(御開門)」と告げるもの。
首里城に到着すると、入口にある総合案内所には8時から入れるので、そのあたりで磨っていると、「開門の儀式が始まります」というアナウンスが流れます。
そうしたら、人の流れにそって、のんびり歩いていきましょう。
まず、守礼門をくぐり、
歓会門をくぐり、
瑞泉門をくぐり、
漏刻門をくぐり、
広福門をくぐると、
奉神門が現れます。ぜーぜー。
城というのは、攻めにくく出来ているのですよ・・・時間に余裕を持って、現地に行ってくださいまし。
早めに到着したら、奉神門のある広場のような場所で、有料エリアのチケットを買っておきます。
やがて、門の前に案内の方が現れ、御開門の儀式がある旨と簡単な説明があります。
琉球時代の装束をまとったお役人登場。
銅鑼の音がひびきます。「開門ですぞー」
門が開き、琉球古典音楽が流れる中、中に入ります。
旅行中の早起きは大変ですが、同じ行くなら、往年の雰囲気を味わいながら入場したほうが、歴史ロマンにひたれます。
イヤホン利用の館内ガイドが、なんと無料
奉神門をくぐると、正面に正殿が現れます。圧巻!! と言いたいところですが、現在は塗装改装中。シートにおおわれて、あの印象的な建物の全容は見えません。
本年度(平成29年度)中には終了するそうです。
さて、首里城では、1日6回、無料ガイドをしてくれます。
御開門の儀式を見学して入場したら、9時からのガイド付き見学を待ちましょう。
- 1回目:9:00~
- 2回目:10:30~
- 3回目:13:00~
- 4回目:14:00~
- 5回目:15:00~
- 6回目:17:00~
- ※案内時間:約50分(有料区域内)
- ※定員15名
- ※待ち合わせ場所:南殿・番所入口(有料区域)
- ※案内のご予約受付は致しておりませんので、案内開始時間に合わせて待ち合わせ場所までお越し下さい。
- ※平成23年9月1日より、イヤホンマイクを利用してのガイドを開始しました!
イヤホンマイクを使いながら、丁寧に説明してくれます。自分で見学すると漫然と見てしまうところも、見どころや歴史的背景を知ることができます。
約50分、定員15名です。
急いで集合場所に向かいましたが、私が参加した日は、7名だけの参加でした。もったいないですね。
たとえば、ある場所の廊下がガラス張りになっていて、瓦礫のようなものが見えます。これは、瓦礫ではなく、焼失を繰り返した首里城の復元前の遺構です。まさにこれが世界遺産なのですが、半分以上の観光客が気づかずに通り過ぎてしまいます。
私も、ガイドさんに言われなければ気づきませんでした。
琉球舞踏を無料で鑑賞
さて、建物内部の見学を終えたら、お土産ショップで首里城でしか買えないお土産をチェックし、水分補給をして休憩してから、「下之御庭」に向かいましょう。
11時から、琉球舞踏の実演を無料で鑑賞することができます。
1日3回、毎週4日(水・金・土・日)と祝日開催(各回30分程度)
※荒天時等には、中止になる場合があります。
- 【1回目】11時00分~
- 【2回目】14時00分~
- 【3回目】16時00分~
ただし、下記の日程には実施いたしません。
- 平成29年休館日:平成29年7月5日(水)、6日(木)の2日間
- 「首里城祭」期間中、右記日程:平成29年11月3日(金)~11月5日(日)
- 「新春の宴」期間中:平成30年1月1日(月・祝)~3日(水)
沖縄に行ったら、琉球舞踏を見てみたいと思いますよね?
でも、案外、観光客が行って見られる場所は見つかりません。だから、首里城で無料で見せていただけるのは、とてもありがたいことでした。
私が訪れた日の演目は4つ。それぞれの舞に特徴があり、由来などをナレーションで説明してくれます。英語、中国語、韓国語のテロップも流れていました。
開演時間までには、席が埋まってしまいます。立ち身でも鑑賞できますが、座って鑑賞したい方は、2、30分前に行ったほうがいいと思います。
舞台は30分ほどですので、午前中いっぱい首里城を堪能して、お昼ごはんに向かうのもいいですね。
ちなみに私は、首里城の裏手にある「首里金城街の石畳道」に足を踏み入れてしまい・・・
16世紀から作られ始めたという琉球石灰岩の坂道は、ものすごーく急で、ものすごーくデコボコしていて、
捻挫しないように冷や汗をかきつつ、坂の途中の植物や石碑、推定樹齢200年以上の「大アカギ」などを見学するうちに、時計は14時を回っていました。