オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

“裏方コンビ”で思い出したアイスブレイブ2『Your Last Kiss』

こんにちは。今頃、アイスブレイブ2の山梨公演千秋楽が終わった頃ですね。

行らっしゃった方は、大満足で元気に帰途につかれていることでしょう。

 

久しぶりに「裏方チャンネル」で、デミさん、ハマさんが対談をしています。

 

youtu.be

 

ハマさんは、荒川さん、高橋大輔さんと一緒にアイスブレイブ2の東京公演初日を
最前列でご覧になったとのこと。

同じ空間にいたんだなぁ。と、感慨深い。

𠮷野晃平さんが観客席のウェーブを先導していたとき、

「ここに見知った顔のお兄さんがいる」みたいことを言って観客をあおっていたのは、

大ちゃんだけでなくハマさんもいたのね。

 

さて、このyoutube動画、見ているだけでとてもしあわせな気持ちになりました。

宇野昌磨ファンにとっては、ステファン、ハマさん、デミさんの(自称)裏方トリオは、

愛おしい想い出の数々の一部です。

 

「(ショーを見ながら)ずっと裏のことばかり考えていた」と、ハマさん。

うん、すごくわかります。

私は、目の前の演技と、その背後にある想い出の映像の2つを同時に見ていました。

 

アイスブレイブ2のプログラムの中で、

みなさんが一番、想い出をたどったのはどのプログラムでしたか?

 

⚠️ネタバレ注意

 

私は、『Your Last Kiss』です。

 

Photo by @toru.yaguchi

https://www.instagram.com/p/DRGLUunkv6i/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==

 

2019-2020、2020-2021シーズンのフリー『Dancing On My Own』から、

『Dancing On My Own』と『Your Last Kiss』を切り離したアイディアは、秀逸だったと思います。

 

『Dancing On My Own』は、歌詞に沿ったお芝居も交えながら、ショーの後半で中野耀司 、本郷理華、櫛田一樹さんが演じたのですが、

 

ショーの中盤くらいで、昌磨が一人で『Your Last Kiss』の部分を黙々と神秘的に滑る。

あの光景は忘れられません。

 

このプログラムを滑っていた2019〜2021年にかけての時期には、昌磨が東海クラブを離れ、涙のフランス杯があり、ステファンの翼の下に入り、コロナで世界選手権が中止になり、世界中で沢山の方が亡くなって、

各国のフイギュアスケート連盟が活動を中止し、リンクが臨時の棺置き場になり、罹患して引退した選手もいた…そういう痛みを伴う時間でした。

一方で、昌磨が苦しみから抜け出し、笑顔で腕を広げてステップを刻んだ『Your Last Kiss』…

 

悲しみと幸せ、鎮魂、癒し…いろんなものを包み込んで静寂の中で滑る『Your Last Kiss』は、言葉にできない感情を与えてくれる作品でした。

 

あれを見るだけでも、ショーに行った価値があった、と思いました。

 

Numberのインタビューでも、このプロについて触れています。

 

【動画】「競技していた頃を思い出す」『Ice Brave2』で9曲熱演の宇野昌磨が「やりたい」と思った名ナンバーとは「苦しかった時期だったからこそ心が動かされる」《単独インタビュー》 | NumberPREMIER - ナンバープレミア

 

また、ハマさんの「当時、グレイトスピリットみたいなプロを滑るスケーターは多くなかったのでは?」という話に、昔、昌磨が“ヘラクレス”と例えられた件を思い出し、

その破壊力とパワーがよみがえったのでした。

 

ショーの前にスケート教室も開催されたようです。

 

昌磨が中野さんに教えられているように見えなくもないが…