スケートアメリカ男子SP、本日もテレ朝配信で観戦しています。
観客からの黄色い歓声がすごかったですね。
ギャーギャー、キャーキャー、叫びたいだけの人も来ているような。
去年もスケアメはこんな感じだったかも。
感想メモ。(敬称略)
■ドノバン・カリージョ
Hip-Hip Chin Chin
登場するだけで大歓声の大人気者。華があります。
4回転サルコウが決まったときは、おおーっと思ったけれど、
ドノバンのこのパターンでは…予感どおり3Aで転倒。
しかし、動くたびに悲鳴が起きて、もー、笑っちゃうくらいすごい。
キャーキャーが過ぎるけど、悲鳴なしのドノバンも物足りないのでOKでしょう。
第一滑走から盛り上がりました。
■マキシム・ナウモフ
Steppin' out with My Baby
私は、タキシードと革ジャンの衣装は陳腐なので好きではないのですが、
ナウモフのタキシードは、すばらしい。

ここまでスタイリッシュなデザインと着こなし、小粋な仕草なら、
タキシード万歳でした。
個人的にナウモフの演技が好きなのもあるけれど、細部まで美しいスケーター。
■ルーカス・ブルサード
Theme de l'absence
シニアグランプリデビュー戦。緊張した面持ちでスタートしました。
プログラムの構成が男性スケーターとしては独創的で新鮮。
冒頭タノの4Tで転倒。最後のスピンでも手をついて崩れてしまったので、たぶんノーカウントかな。
母国開催だし初シニアグランプリだし、緊張していたのかな。
キスクラが個性的でした。

■島田高志郎
Can't Take My Eyes Off You

鳥肌が立ちました。
ワンピースのサンジを見てファンになった人がいたら、
完全にノックアウトされたと思います。
高志郎君がスケートに恋してるのが伝わってきたし、
短いSPの時間の中で、恋心をめぐる感情表現の多彩さがすごかった。試合じゃないみたいでした。涙が出そうになりました。
プレゼンテーション満点でいいんじゃないですか!?

81.88で暫定トップへ。
本当にすばらしい感情表現。コリオを伴う感情表現がとにかくすばらしかった。
迎えるステファンが何度も「So Beautiful」と言っていました。
ステファンを感動させましたね、コーシロー君!
■ウェズリー・チュウ
1812 Overture
ジャンプが安定しないのが厳しい。全体的に精細を欠いたように感じけれどどうしたのだろうか。
■吉岡希
Lullaby for Sadness/Fate of the Clockmaker

「コーチは2度のオリンピック、8度の世界選手権に出場したタケシ・ホンダ」ってアナウンスされて、あれコーチ変わったの?と驚いたけど、間違いですよね。私の空耳?林コーチが一緒でした。
このプロ大好き。特にFate of the Clockmakerに曲が変わってからのステップは、つるんつるんかっとばしていくのが気持ちいい。
吉岡選手は、妙な大物感がありますよね。大舞台でも落ち着いて見えるし、しっかりジャンプも決めちゃうところがすごい。
点数が出るまでに、かなり時間がかかりました。
何か減点があったのかな。80.79。もっと点数出してー。
■フランソワ・ピトー
ベルリンのリベルタンゴ。曲がいいな。
4S着氷きわどかった。3A転倒。コンボが2Lz+2Tに。
スピンもノーカウントでは?
集中がそがれたように見えましたがどうなんでしょうか。
こちらもキスクラが個性的。ポン様ではなかったです。

■デニス・ヴァシリエフス
Helix
最初に鍛えられたお尻の筋肉が映り、筋トレのすごさを感じました。
「この筋肉でかっとばされたら、他のスケーターはかなわないなぁ」と。いきなりスピードが段違いになって、画面に映る観客の顔が識別できなくなりました。

随所に“筋肉あればこそ”のコリオが組み込まれたプロで
「氷の上で自由自在」とはこのことですなー。
観客にギャーギャーうるさい女の人がいて、デニスの時からうるささが増して完全にロックコンサート状態に。

■ケヴィン・エイモズ
Everybody
しかし、このギャーギャー、キャーキャーのロックコンサート状態が、ケヴィンにはプラスに働いたと思う。

先日の試合でジャンプ全滅状態で心配していたケヴィン。
しかし、最初のジャンプの前からケヴィンがノリノリになって、
4T+2Tが成功。
勢いづいたケヴィンがすべてのジャンプを決め、凝ったコリオも身体能力とエンターテイナー全開でパーフェクトに演じて、会場は熱狂の渦に。

そしてまたシルビア・フォンタナコーチが泣く…という喜怒哀楽が激しいチームなのであった。

ケヴィンの観客の盛り上げ、手拍子催促も、ここまでできるとすごい。
92.04
■ニカ・エガゼ
L'Enfer
ここまでで初めてショートで4回転2本を入れてきた選手。
あっというまに技術点ボードが上がっていきます。
ザ・アイスを経て、表現が進化したと思います。ジャンプの安定感も増しましたよね?ノーミスでガッツポーズ。
ピストルで頭を撃つコリオがあった? ジョージアの男子にはやさしいエテリも登場。
■三浦佳生
Conquest of Spaces

先日の公式練習の曲かけでは、足が痛いというジェスチャーを何度も見せ、ジャンプを回避。報道でも太ももの古傷?に痛みが出ていることが伝わってきて、心配しました。
ただ、痛くても無茶くちゃ頑張る選手であることは確か。
表情もいい。
そして、予想を裏切らず、
4S+3T GOE3.88→3.6、3AはGOE2.53 4TはGOE3.04(すべて観戦時点で)、スピンは今まで見た中で最も速く、ステップもランポルギーニ速度。完璧な演技だったと思います。

やるときはやる男。怪我に響いていなければいいが…。
点数は99.54。100超えると思ったのになぁ。
本人も何度も「あとちょっとだったのに」と繰り返していました。
■イリア・マリニン
Running
珍しく4Fの着氷でオーバーターン。3Aの流れもなかったような。
でもルッツのコンビネーションはGOE+3以上ついてたと思う。

最後にガッツポーズが出たけど、私はマリニン君比でそれほどいい出来ではなかったと思ったけどどうでしょうか。
点数は99.69。
演技は佳生くん(99.54)のほうがよかったと思います。
アメリカ大会でマリニン君に0.15差で肉薄したのはすごいと思う。
おっと、女子の表彰式が始まります!