オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

羽生結弦は絶対王者じゃないことが露呈した世界選手権。優勝は昌磨じゃね?

 

またしても世界最高得点をたたき出し、驚異の追い込みで、ショート5位から大逆転優勝の羽生選手。テレビでは「すごい、すごい」の大合唱ですが、本当にみんなそう思っているのかな。

確かに、あの状況で4回転を全部きめた精神力はすごいけど、点数が出たとき、すっごくしらけたのは、私だけだろうか?

223.20点って。いやいや……優勝させる気、まんまんだろう。

 

カナダに渡ってからの羽生選手の演技に、魅せられたことは一度もない。

ジュニアの頃の、ぜーぜー言いながら死に物狂いで滑っていたときは、

感情がほとばしって見えて、何度も繰り返し見たくなる演技がいくつもあった。

 

でも、オーサーのもとで技術を磨いて以降は、点数に反比例して魅了されることがなくなっていった。

今回、ショートプログラムの小さなミスで5位になったとき、羽生選手に欠けているものが鮮明になったと思う。表現力のなさである。特に、単調な腕の動きが気になった。

 

ハビエル・フェルナンデスの顔の角度や指先にまで宿ったフラメンコの世界、

空気をまとうような表現力をいつのまにか身に着けていたパトリック・チャン、

4回転がないのに泣けてきたジェイソン・ブラウン、

やわらかな腕の動きでラベンダーの庭にいざなう宇野昌磨。

 

彼らを見ていて、「技術で並ばれたら、羽生選手は負けるな」と思ったし、

正直、「羽生選手をトップにもってくる流れは終わったのかな」とさえ思った。

 

羽生選手の魅力は、精神力だと思う。

困難に打ち勝ち、目標を堂々と宣言し、血のにじむような努力を重ねて結果を出す。

技術のすごさと彼が抱えるストーリーや精神性が、人々を引き付けているのだと思う。

 

ただ、ハビエル・フェルナンデスのショートを見て、羽生結弦の演技が

なんと色あせて見えたことか。

宇野昌磨の心臓をぐいぐいつかまれるようなフリーに比べて、

なんと機械的に見えたことか。

 

ユーロスポーツの解説者は、1位に肉薄しながら2点足りなかった昌磨の点数を、

まじで惜しがっていたな。

さぁ、平昌オリンピックに向けて、おもしろい展開になってきましたよ。

 

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