オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

宇野昌磨フリーは「トゥーランドット」。前回のBest演技GPFをユロスポでおさらい!

宇野昌磨選手が今季使用する曲が発表されました。

 

ショートはビバルディの「四季」より「冬」。フリーはシニア1年目で滑った「トゥーランドット」。

 

ショートについては、正直、「難しい曲を選んだなー」という印象です。

スケート技術に自信がないと選べない曲というか、前半でミスが出たら見てるこっちが凍えてしまいそうな曲というか・・・。

 

フリーについては、まったく新しい曲を期待していた人もいると思いますが、オリンピックでメダルを狙うなら、曲の解釈に時間を取られるよりも、以前使った曲で技術や表現を磨くのが正解だと思います。

 

宇野選手の氷にスケート靴がややねっとりと吸いつく感じとオペラが、とててもマッチしていると思います。

 

前回は、ホリプロのピーターパンみたいな衣装だったけど、今回は、ぜひゴージャスなブラック系の衣装で、「闇の帝王」感を出してほしいところ。

 

シニア一年目でピーターパン衣装(というハンデを背負いながら)ながら、あれだけの威厳をかもし出していたのだから、衣装が変われば、平昌のアイスリンクを支配できると思うわ。

 

2015年と2017-2018年の違いを楽しむためにも、前回の「トゥーランドット」最高傑作(だと個人的に思う)、グランプリ・ファイナルの演技を振り返っておきましょう。

 

 2015GPF「トゥーランドット」British EuroSports解説ざっと訳

 (女子のメドベージェバに言及したあと)

この青年も男子フィギュアの伝説で、まもなく同じことを成し遂げるかもしれません。
まだ17歳。次の木曜日に18歳になります。
ショートプログラムでは、4回転にミスが出ました。このフリーではどうでしょうか。

(ショートを終えて)現時点で第4位。宇野昌磨。

 

 --演技スタート--

何本かの4回転を入れていますが、最初はここでコンビネーションにしてくるでしょう。

 

4T+2T。すばらしい高さだ!

カメラが低いアングルから撮っていたので、どれだけ高く跳んだかよくわかりましたね。

 

続いてトリプルアクセル。
トリプルアクセル+3T!

イェー、今のは素晴らしかった。トリプルアクセルの着地で、左の下半身がちょっぴり開いてたけどね。

 

さあ、ここでもう一度、トリプルアクセル。
これもまた良し!

 

(スピンをして、すいーっと氷の上を移動。


音楽が転調してステップシークエンス。つま先トントン・・・からのキャメルスピン)

すばらしい要素の連続です。ステップ、キャメルスピン・・・ここからは、ジャンプの連続です。

 

幕開けは、3Lo!

サルコウも成功させた!

 

(「みんな眠っちゃだめだよ~」の合図で、ボーカルが高らかにイン)

さ~、2本目の4回転ジャンプに入ります。

 

また、すばらしい出来だ。4T!

 

 (3Lz)手堅い。

 

(みんなが眠らないように、魔法の粉をかけちゃうよ~ヒュンヒュン)

 

(2A+Lo+3Fのシークエンスジャンプ)

はっ?(いまのはなんだ?) もう彼を止められないね。

 

(すいーっとリンクを駆けぬけ、クリムキンイーグル。
大喝采。観客の反応も止められません。スピン)

みなさ~ん、お立ちくださ~い。
ショーマ・ウノにスタンディング・オベーション、プリーズ!!

 

昨日、ワタクシは、羽生結弦がもうずっと最高の男子フィギュア選手だと申し上げました。
しかし、ブハハッ、この青年は、近々、いや、なんていうかつまり、黙っててもトップになるよ。
彼はすべてを持っている。音楽との素敵なフィーリング、氷の上での品格、ものすごいスピード。


(観客席が映り)クセニヤ・ストルボワ選手とケイトリン・ウィーバー選手も観戦しています。二人ともグランプリ・ファイナルでの優勝者(ペアとアイスダンス)。

 

昌磨は優勝はできないと思います。羽生の得点もすばらしいでしょうから・・・・
でも! すばらしい演技だったよね?

 

うん、すばらしかった。
トップグループの選手たちに与えたプレッシャーと言ったら、なんていうか僕ならスケート靴の中で足がブルブル震えてるよ!

 

とてつもないスケートだった。
覚えてるかい? 昨シーズン、日本のジュニアチャンピオンであり、世界選手権のジュニアチャンピオンだった。
シニア1年目でグランプリシリーズでこんな結果を出せるなんて、これほどのフリープログラムを披露できるなんて、信じられないよ。

 

とてつもない才能だ!

 

2009年を振り返ると、羽生結弦がジュニア・グランプリで優勝した。

 

女子の種目ではロシアが圧倒してるけど、男子はどこであるか、言うまでもないでしょう。
(ったく)日本を倒すのは、ハハッ、手ごわいよね~ 

 

演技スタイルが際立っているよね。

この青年は、スターの資質を持ってると思わないかい?

 

うん、持ってるよ。


最初から最後まで、我々の目をひき付けて離さない。

4分半のプログラムが、飛ぶように過ぎていった。

 

演技を終えた後は、初々しいね。

 

最後の4Tを跳んだのは、プログラムの後半1分30秒。なんてやつだ!

 

まったくだ。

 

出来が良すぎて、笑っちゃってるね。

スポーツではあまりないことだけど、出来が良すぎると、言葉を失ってしまう。
だって、すばらしさに笑うしかないんだ。

彼がこのままいきますように。成長を見たいよ。

 

パーソナルベストが出るんじゃない?

 

ご覧ください。190.32。今までのパーソナルベストを14点も上回りました。

今回の大会で並外れた演技をいくつか見てきましたが、
羽生がさらに上回る演技を見せるかもしれません。ハッハッ
(後輩にこんな演技を見せられたら発奮して)羽生の最高演技が見られるかもね。

 

(実況終了)

 

新しい「トゥーランドット」は、ジャンプ構成やつなぎ、ステップ、衣装、魔法のかけ方などが変わってくると思われます。

また、何度でもリピートしたくなるような演技が見られるといいですね。