オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

ジュニアグランプリ第一戦SP。中井選手首位発進。

こんにちは。

ジュニアグランプリシリーズ第一戦が、バンコクで始まりました。

バンコクも、暑さと湿気が大変そう。

 

まずは、客席を埋めた学生たちが、熱心に演技を見つめている姿が印象的でした。

スケートを習っている生徒がこんなに大勢いるとは思えないけれど、

ここからタイのスケートが発展していくといいですね。

・・・と、今気が付いたけど、リンクが涼しいことも、観客が多い一因なのかも。

 

日本からは、4名の選手が出場しています。

例年通り、YouTube公式でライブ配信されています。

解説のテッド・バートンさんとマーク・ヘンレッティさんが、

日本のスケーティング技術のすばらしさを、盛んに取り上げてくれていました。

 

周藤集(すとう つどい)選手

 

ジャンプがうまくはまらず、かなり悔しそうでした。

が、滑らかでほどよい重量感がある、氷に吸いつくような滑りは、

ジョシュ・グローバン歌唱の『Per Te』(ただ君のために)との相乗効果で、うっとり~。

現在12位です。フリーで順位をあげてくると思います。

 

(テッドさん解説一部概略意訳)

この若者が望んでいたような演技ではなかったと思います。

昨日、彼が練習しているのを見ましたが、本当にすばらしいスピードとしっかりとした技術を持っていました。今夜は、音楽とのつながりがいつもよりは限られていた気がしたのと、昨日の練習でジャンプが何度もパンクしていたのが、試合でも出てしまいました。

しかし、深いエッジと非常に優れた資質を持っています。ジャンプに飛び込むときのテイクオフを急いで、パンクにつながっているのかもしれません。アクセルの転倒で不安になって、そのあとがシングルフリップ+ダブルトゥになったのかもしれません。しかし、申し分ないトリプルルッツでジャンプ要素を終え、本当にすばらしいステップを見せました。

が、本人は演技に満足していないでしょう。目を伏せた彼の表情からわかります。しかし、これは、どんな選手にとっても経験であり、学習曲線の一部です。

 

中田璃士(なかた りお)選手

 

『God Particle』他 ハンス・ジマー。

衣装がゴージャス。そして、身長が伸びている??のに驚きました。

演技もゴージャスで、ダイナミックなジャンプとステップのエッジがえぐかったです。現在第3位です。

 

(テッドさん解説一部概略意訳)

リオ・ナカタによる、本当に力強くすばらしい演技でした。

軽々としたテクニックと迫力。最後のキャメルスピンが少し弱かったですが、ジュニアではよくあることです。しかし、ワオ!(びっくり)。才能あふれる若きスケーター、輝く未来が待っています。常に、コントロールされ、すばやくキビキビと動いています。一瞬ぐらついたとしても、バランスを崩したようには見せません。

公式練習を見ていても、自信にあふれていました。ちょっとしたミスがあっても、瞬時に修正し、大事にはしません。

スケーター・オブ・スケーター。つまり、氷の上にいることが自然で、氷の上にいることで、心地よさと自信を感じている。プログラム最後のレベル2に留まったチェンジ・キャメルスピン以外は、プラスのGOEがつきました。(スピードがなくトラベリングして、脚の位置が低かった)

 

髙木謠(たかぎ よう)選手

 

中庭コーチのところから、またまた彗星のように現れたニューフェイス。

初めて演技を見させていただきましたが、

落ち着いていて、体の動かし方も大きく、シニアの選手のように堂々として見えました。客席からも、手拍子が起こっていました。

現在4位です。

 

(解説一部概略意訳)

(T・バートン)国際大会での記録がない、初めて見るスケーターですが、彼女が氷の上に何をもたらすか見てみましょう。エディット・ピアフです。

(M・ヘンレッティ)整氷中にしていたスケーティング技術の議論に話を戻すと、私は彼女を推します。日本のヨウ・タカギは、楽々と演じて見せました。私たちが目にした中で、最高の流れとリンクカバー。プログラム冒頭の3T+3Tコンビネーションでのミスが惜しまれますが。

(T)国際舞台での経験は多くありません。ルッツに入る前に少し減速しましたが、確実に決めたかったのでしょうし、もちろん、美しいジャンプを決めました。すでに言及したように、リンクをカバーするすばらしい技術があります。おそらく、今回は緊張していたと思いますが、ミスがあっても尚、いい点数が出ると思います。3T+3Tで踵から降りて転倒しましたが、2Aの空中での飛距離を見てください。

すぐに、キャメルスピンに入り、チェンジ・エッジ、ポジションを変えてレベル4、エッジを持って上体を上げます。とても難しいバリエーションのスピンです。

(M)本当にオールラウンドの選手です。

 

中井亜美(なかい あみ)選手

 

『Baby, God Bless You』。

2Aは、3Aより跳びにくそうでヒヤッとしましたが、

そこからは、息をのんでみつめてしまう演技でした。

現在、首位です。

 

(解説一部概略意訳)

(T・バートン)すばらしく美しい演技。リンクに喜びを振りまく、確かな技術を持った若いスケーターです。冒頭の2Aで少し踏ん張りましたが、落ち着いて自信と勢い、エネルギーを取り戻しました。そして、プログラムを通じて、常に繊細さと美しいパフォーマンスを保ちました。トップを争う高得点が出るでしょう。

日本のどのスケーター、どの部門も、技術が高いことは先ほどからお話していますが、まったくもって確かな技術と、リンクの上を勢いよく流れるように滑ることで、あふれるような喜びを表現し、難しいことも簡単に見せてしまいます。

 

ジュニアグランプリの公式YouTube配信は、

試合後も見られますが、しばらくすると、

全体ではなく、トップグループの選手の演技だけの配信に変わることが多いので、

全体の流れが見たい方は、お早めに。

 

今日は、18時45分から女子のフリー

Women Free Skating | Bangkok 2023 | #JGPFigure - YouTube

 

明日は、16時15分から、男子フリーがあります。

Men Free Skating | Bangkok 2023 | #JGPFigure - YouTube

 

私も本当は、最初から最後まで見て、新しいお気に入り選手を見つけたいところですが、時間が長いので、そうもいきません。日本の選手を中心に見ています。