世界ユニバーシティーフィギュアが終了しました。
男女ともみんなきらきらしていて、学生オリンピックならでは~という雰囲気が
最終グループになるといきなりプロフェッショナルぽくなるのが味わい深かったです。
さて男子、昨夜の走り書き。
まず、山本草太選手。
草太くんの演技に鳥肌が立ちました。

特に後半のSogno di Volare (The Dream Of Flight)のパートが好きなのですが
昨夜の演技はまさに入魂の演技。
すべての所作に感動しました。
日本代表にこういう演技ができる人がいて誇らしかったです。

そしてジュンファンの「Loco」。
す~ばらしいとしか言いようがない演技でした。

ジャンプに成功してもしなくても私が必ず見たいスケーターの一人がジュンファンなのですが、
ここ一番の場面でジャンプを仕留めてくるジュンファンにしびれました。
これだけ連戦なのに、代名詞その1の華やか過ぎる4回転サルコウを決め、
代名詞その2のルッツ+ループを決め、ジャンプは驚異のノーミス。
しかも、すべてのコリオ、動作が指先まで美しく、角度もストレッチも完璧。
この人は、すごい。

男子フリーで、私がぎゅーんと吸引された演技は
草太くんとジュンファンでした。
最近勢いのあるカザフスタンのミハイル・シャイドロフ。
Moonlight Sonataに乗せて跳んだ4回転ルッツは余裕すぎてびっくり。
最近、オーラも出てきましたよね。

アクセルからの4回転はタイミングが合わずに3回転になった(気がする)。
後半のアクセルで転倒したあたりから、疲労の色が見えてきました。
それでも総合4位で、すっかりトップ集団に定着しました。
この頃、ウルマノフ先生見ないけどお忙しいのかな。
そして地元大人気のグラッスルの「ビリー・エリオット」。

ふと気が付いたのですが、彼のプロの中では演じていることがとても明快なプロ。
振り付けはコーチでもあるエドアルド・デ・ベルナルディス氏。
リショーさんよりこっちのほうが好感がもてます(私は)。

最近感じるのは、ミラノオリンピックに向けてイタリアはグラッスル選手を推してきてるな…ということ。不透明なドーピング問題からの復帰も含めて。
そして、その“推し”にグラッスルがしっかり応えているな、と。そこはすごい。

4回転で壁にぶつかりそうになった場面もしっかり処理して、GOEは+。
ノーミスのすばらしい演技でした。
ルッツのエッジとかいくつかのジャンプの回転とか、
私にはグレーに見えたけれど、学生の祭典だし
世界選手権ほど厳しくはしないのかな。それもまたよし。
続いて佐藤駿選手の「Nostos」。
SPの演技が完璧だったので、通常運転に戻ってほっとしました。
が、フリーの演技前の表情が鬼緊張していて…私も緊張。

緊張というより、やってやるぞっていう気合だったのかもしれないが。
冒頭の4Fは、3回転かと思うほど余裕だった。
フリップをこんな風に跳ぶのはやはり驚異的。
4Lzで転倒…惜しい。しかし攻めてるから大丈夫。
4Tは跳び急いだか…
まだ調整期間だと思うし、逃げてないから安心した。
演技後にチラッと映った日下コーチの険しい表情を見て
「この二人は世界選手権へ向けてやるな」と確信しました。

解説がギヨーム先生振付の構成のすばらしさと
駿くんのステップの方向転換のスピードなどを賞賛していました。
ラストは鍵山優真選手。
ゆまち…私の中ではノーミス以外のイメージはないのですが
意外でした。

冒頭のジャンプは教科書みたいで、パーフェクトな展開を予想していましたが
鬼門のサルコウで転倒。
続くルッツはパンク。えっ、4回転ルッツ跳んでましたっけ?
4回転ループに続いて、いろいろ試しているのかな。
世界選手権へ向けたトライの場だとすると納得でした。
演技全体がいつもより内向きな印象でしたが、視線の位置のせいかな。

正直な感想を書いてしまうと、
駿くんとゆまちは、ジャンプが決まらなかったときの印象がやや弱くなる。
草太くんはジャンプが決まらなくても鮮烈な印象を残す。
そう考えると、明らかな違いがあるのだろうし
日本代表にはどちらのタイプのスケーターにもいてほしい。
フリーは🥇グラッスル 🥈ジュンファン 🥉ゆまち
最終結果は
🥇鍵山優真🥈ダニエル・グラッスル🥉チャ・ジュンファン

おめでとうございます !